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第19章 VS飛鳥
第814話 敵がどんなに悪でも…放置する利点がある場合がある。
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先ほどの延長の際に本当の計画を聞いてみると、本来は去年も作った”リゾートホテル”の分を節約し、初日から10日間船を海岸に横づけし、そこで寝泊まり、
しつつ無人島に近いシオバニラライフを楽しんでもらい、そのまま10日間のクルーズの予定だったらしい、一応予備日を作っていてくれたようだ、突貫だという意識はあったらしい。
「後で…休暇に行っていいか?シルキーたちも連れて行く、研修中の部隊もあるがな。」
「いいわよ、人数が多い方が賑やかしでいい。」
「…今回は厄介者がいる、」
「…うむ。」
鎧騎士もネルさんも頷くが、当然と言われる理由が、リラシルト評議員代表5人だ。ザガートン国王と辺境公3名(ドルカスは接待側)が初参加となる、後、ダンマスとしてサンディーン女王も来る、一応北と南の懸け橋となる重要国家であり、国土も広いが…有効な土地の数が少ないためか、ダンジョン領域も大きくない、ただし影響力は大きい、というのも、サンディーンの女王の持っている”交易路”こそ最大の利益だからだ。水のない地域で無限の水源をもつダンジョンを使い、水を売る、シンプル単純…そして最も根本的な商売だ。そこまでしてきたと南をつなげる利益こそ…”綿花”だ。ついでにザガートン国王たちの
基本的衣装は、ギリシャ王朝のローブである。白い巨大な布を巻き付けたスタイルを好む、この布の大きさこそ富の象徴であり、リラシルトはさらにこれを染める、様々な植物で染めた布が売られているのをメルさんに聞いた。メルさんの服は赤い。ただ占領の果物らしいが、その果物は秘匿とされ、野菜売りの専売特許とされる、ただ、その原子たる面の商売を担っているのが、サンディーン商人だ。独占欲の強い彼らが、サンディーン商人に手を出さないのは、単純に”砂漠を超えるノウハウ”がなく、その厳しい砂漠は彼らの独壇場だ。そして大砂漠自体、リラシルトやサガートン国では絶対的な壁とみなされるほど…厳しい自然らしい、そう言う意味ではサンディーンの女王の役割は大きい。そしてそこから買い上げる高級な綿花の衣装を着ているのが…ザガートン民であり、リラシルト民だ。ただザガートン南部でもそう言う綿花檻の術と呼ばれるものがある地域は巨大都市らしく、今では独立国家の様相を呈している、そう言う意味でも、ザガートン北部と南部は商人気質さえ違う。そして、その富で潤い、独占しているのが…リラシルトの商人達だ。ただ、国家体の大きさ的には先ほど来た。エクトネーゼ王やパルミダーク辺境公ほどではない。ついでに、エルシュウッドは、世間的には目立たない国で…こっそりギルド商会として参加している、あれが母体が国家であり、国相手だと気が付くのだろうか?
「そこまでか?」
「…きつい、特に匂い。」
「あ…。」
ただリラシルト評議員を今まで避けてきたのは…伝え聞く性格があまりにひどく、実際内部査定をかけた際にはあまりのひどさに、情報部の絡むが嘔吐をしたという話があるレベルのおぞましさらしい。
「一度聞いてみたかった。あれを潰す気には、ダンマス的にはならないのか?」
「…ナオが言っていた。それは勇者の役割、」
「どういう事だ?」
「私が言うわよ。基本私たちギルド商会は契約の際に”内政不干渉”も契約に入れているのよ。公平でないと困るからね。これでも潰しに来るなら、いくらでも手を打つけど、基本直接攻撃以外は…それは”当人たちのお仕事”よ。それにダンマスは本来人間の敵よ。侵略のために…相手の弱体化を喜ぶことはあっても、立派にしてやる義理はないわ。それにその腐敗だからこそ、私達も金を払う形で参入できたのよ。」
確かに…連中の話を聞いて野放しにしている理由も考えたこともないが、中立であることと、ダンマスとして人類の敵としての役割か…。
「考えたこともなかったな。」
「…忘れてはいけないのよ、本来は人間と戦う者よ。ダンマスは。協力国を増やして…亜人同盟は人間に味方しているけど、根本はダンマスは人類と戦う者よ。」
確かに…でも…。
「だとすると、天使や、その他の神系モンスターの概念が不明にならないか?」
しつつ無人島に近いシオバニラライフを楽しんでもらい、そのまま10日間のクルーズの予定だったらしい、一応予備日を作っていてくれたようだ、突貫だという意識はあったらしい。
「後で…休暇に行っていいか?シルキーたちも連れて行く、研修中の部隊もあるがな。」
「いいわよ、人数が多い方が賑やかしでいい。」
「…今回は厄介者がいる、」
「…うむ。」
鎧騎士もネルさんも頷くが、当然と言われる理由が、リラシルト評議員代表5人だ。ザガートン国王と辺境公3名(ドルカスは接待側)が初参加となる、後、ダンマスとしてサンディーン女王も来る、一応北と南の懸け橋となる重要国家であり、国土も広いが…有効な土地の数が少ないためか、ダンジョン領域も大きくない、ただし影響力は大きい、というのも、サンディーンの女王の持っている”交易路”こそ最大の利益だからだ。水のない地域で無限の水源をもつダンジョンを使い、水を売る、シンプル単純…そして最も根本的な商売だ。そこまでしてきたと南をつなげる利益こそ…”綿花”だ。ついでにザガートン国王たちの
基本的衣装は、ギリシャ王朝のローブである。白い巨大な布を巻き付けたスタイルを好む、この布の大きさこそ富の象徴であり、リラシルトはさらにこれを染める、様々な植物で染めた布が売られているのをメルさんに聞いた。メルさんの服は赤い。ただ占領の果物らしいが、その果物は秘匿とされ、野菜売りの専売特許とされる、ただ、その原子たる面の商売を担っているのが、サンディーン商人だ。独占欲の強い彼らが、サンディーン商人に手を出さないのは、単純に”砂漠を超えるノウハウ”がなく、その厳しい砂漠は彼らの独壇場だ。そして大砂漠自体、リラシルトやサガートン国では絶対的な壁とみなされるほど…厳しい自然らしい、そう言う意味ではサンディーンの女王の役割は大きい。そしてそこから買い上げる高級な綿花の衣装を着ているのが…ザガートン民であり、リラシルト民だ。ただザガートン南部でもそう言う綿花檻の術と呼ばれるものがある地域は巨大都市らしく、今では独立国家の様相を呈している、そう言う意味でも、ザガートン北部と南部は商人気質さえ違う。そして、その富で潤い、独占しているのが…リラシルトの商人達だ。ただ、国家体の大きさ的には先ほど来た。エクトネーゼ王やパルミダーク辺境公ほどではない。ついでに、エルシュウッドは、世間的には目立たない国で…こっそりギルド商会として参加している、あれが母体が国家であり、国相手だと気が付くのだろうか?
「そこまでか?」
「…きつい、特に匂い。」
「あ…。」
ただリラシルト評議員を今まで避けてきたのは…伝え聞く性格があまりにひどく、実際内部査定をかけた際にはあまりのひどさに、情報部の絡むが嘔吐をしたという話があるレベルのおぞましさらしい。
「一度聞いてみたかった。あれを潰す気には、ダンマス的にはならないのか?」
「…ナオが言っていた。それは勇者の役割、」
「どういう事だ?」
「私が言うわよ。基本私たちギルド商会は契約の際に”内政不干渉”も契約に入れているのよ。公平でないと困るからね。これでも潰しに来るなら、いくらでも手を打つけど、基本直接攻撃以外は…それは”当人たちのお仕事”よ。それにダンマスは本来人間の敵よ。侵略のために…相手の弱体化を喜ぶことはあっても、立派にしてやる義理はないわ。それにその腐敗だからこそ、私達も金を払う形で参入できたのよ。」
確かに…連中の話を聞いて野放しにしている理由も考えたこともないが、中立であることと、ダンマスとして人類の敵としての役割か…。
「考えたこともなかったな。」
「…忘れてはいけないのよ、本来は人間と戦う者よ。ダンマスは。協力国を増やして…亜人同盟は人間に味方しているけど、根本はダンマスは人類と戦う者よ。」
確かに…でも…。
「だとすると、天使や、その他の神系モンスターの概念が不明にならないか?」
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