魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第１９章 VS飛鳥

第７９８話 ５００名のシルキー軍団

どうにかメルさんと会談後、宿を入れ替え、この町で一番の宿屋に泊まらせれ貰った。…なんというかフワフワのパン。そして肉と野菜入りの香辛料なのか？ちょい辛い何かの入ったスープ。そして、肉を焼いた…焼き方に工夫があるんだろうか、昔一回喰ったシェラスコを思い出す味の肉、というソコソコ満足した食事。そして清潔なシーツの…布団とベット。枕。後で聞いたところサンディーン製の別途、まくら、シーツを購入し、敷いてあるそうで、香辛料はこの辺で取れる”ペクダミン草“という、草の…葉の下に生える赤い実を乾燥させたものだそうで…なんか引っかかる味だった。当然これも購入の話をしたところ…やはりというか…このホテルは”水売り”の管轄のお店なので、許可が欲しいとの事、お土産として…肉だけは詰めてもらった。鑑定したところ。”ペクダミンステーキ”という名前になっていた。が、ここで…。
『井原、どうも準備ができたようです。部隊の準備と移動の準備…だそうだ。』
　脳内に伝わるのは…ギルド商会の…教授たちが来てのこの話だった。当然ダンジョンを開け、行かせるには一日欲しいと伝達。当然、出発前にタミさんに訓示して命令を出してもらうために…まずは走って次の…ちょうど普通の人がゴーレム車で一日で来れる場所に旅篭の材料から建築する…と言ってもダンジョンで組み立てて貰い、それをダークボックスに分割で入れてもらい、こっちで出して、組み立てるだけだ。それでさっさと土地を取得。そこからダンジョンに戻った。なんでこうするかというと、国境関連で問題が起きるからだ。一応ギルドカードの国境移動は当然”入出国”の管理を行う。そのつじつまを合わせる必要があると考えたからっだ。只立てた位置からちょっと先に…山がある、黄金街道なのに…。そのせいか、この辺は荒れ地と草原と半々だ。後はスポナーを起動して。旅篭店員シルキーを５名とゴーレムコア（本体用）を作成。ここの経営と偽装工作について話し…看板を外した。看板が付いていると”店”であるとして法律違反になるからだ。そしていくつかの様式変更を伝えた。まあ、ここを家に見せる偽装用だ。ただ、簡単な説明と…自衛戦力だけ残して。フェルミィにタミさんのダンジョンに入ってもらった。。
「・・・もうすぐだべ？」
「そうだ、みんなに集まってもらってくれ。」
「了解だべ。」
　タミさんのダンジョン内は言うなら牧歌的な、田舎村だ。これが各地に広がっている。内部はこっちが作った高さ３０ｍの広さフィールドダンジョン”草原”であり、それを例の工法で階段を無視しつつ、建設された”ファンタジー農村セット”だ。フェルミィの提案で、これをセットにして販売したところ、結構いい勢いで売れた。金額はともかく、中世城建築を踏襲した”洋館”である。これなら外に出してもおかしくないという建築で。普通に洋館だ。ついでにタミさんの本体的位置で基本タミさんはダンジョン内でこの建物にいる。それが一番気持ちいいんだそうだ。が、今回は舘外の広場に…５００体のシルキーで建築研修を受けた物たちだ。全員自分用ゴーレムコアを持ち、選抜されてはいないがスキルは全員に与えた…スポナーのせってを変えるに欲しいＤＰ型抱いて疲れた。
「よく頑張っただ！そしてここからが本番だべ。」
　結構壮観だな、メイド服の女性５００名が整列して、タミさんの発言を聞いている、しかも直立不動だ。
「このお方たちの言う事を聞いて。」
　そこを私は手で遮った。
「まずこれを見て欲しい。」
　フェルミィ達と３人となり…その陰から巨大な船が現れる、
「君たちを訓練したのは、この…全量３００以上にもなるであろう巨大建築！飛鳥号の建築の為だ！私も身が震えるほどの名誉である！」
「名誉だべ！」
「君たちは選ばれたんだ！この偉大なる促成に！」
　ダークマターで作った手で彼女たちの前で、結構大きくなってしまった飛鳥号の・・・実は内装まで作ったんだよな。中の。シルキーたちは直立不動ながらも船の中の内装が見える者は…その細かさに…目をむいていた。
「君たちが作るのかこの…偉大なる豪華客船だ。この船は海の真珠。海の豪華ホテル。海の神秘と呼ばれ‼あまたの芸術家を感嘆させた偉大な船だ！」
「船だべ！」
「この船を作るために訓練を重ねてきた。君たちの技量は…タミさんから聞いている、素晴らしい物だと！」
　一瞬空気が揺らぐような…そんな波が立つような空気に包まれる、驚きだろうか、何か揺らいだ気がする。
「その君たちの力を貸してほしい！私に力を貸してほしい！」
　そう言って私たち３人は頭を下げる、ある…大きなビルの現場監督として派遣されていた時にそこの建築会社のトップが行った朝礼を…パクったものだ。後で何でこれをやったかと聞いたところ…こういう事をすることによって、本気に見えるそうだ。そして彼らの名誉欲を刺激して…後給料もちょっと良くする。そうすることで、彼らはやる気になってくれる。人心掌握術だという。思い出に残る内容だったので…使わせてもらった。
「みんな、このマスターの言う事を聞いて欲しいんだべ。」
「「イエス‼マム！」」
　ただ思って事一定以下、なんかこのシルキーさんたち。ノリが軍隊なんだが？