魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第１９章 VS飛鳥

第７７２話 本来のイーハ商会は運輸業です。

　その間に二階では影移動経由首移動で呼び出したミラージェに頼んで２階部分の宿屋と鍵を設置、しばらく本店からこっちにいてもらう予定だ。交渉用に。
「凄いな…。運輸…。」
「ただこれは、劇薬でもある、人口が少ないと、意味をなさないが。人が歩かなくていい移動というのはそれだけで価値ができる、人がそれだけで
遠い地に行き、刺激を受け、文明が発展する、だからこそ重要だとみている、」
「そう言えば、各町に３人ずつ置いたあれがそうか？」
「そうだ。こっちはもうダンジョンの出入り口が開ける、召喚する、」
　と言ってもこの場所にタミさんが来て、３人、今回は”ラクシャーサ一体”と”キューピット２体”だ。
「北部とはネットワークをつなげたがそれでも七日だ。」
「長いな…。」
「天候などもろもろで当然ずれる日数が増える、」
「そう言う意味ではシルキーさんたちは凄いのですね。」
「見た目の最大１０倍は働いてくれる、と言いたいが、それ以外に死ににくい、人間に近い外見で働き者という事もある、」
「我が国に導入できるかな？」
「出来るとは思いますが…。」
　いかんせん王国は狭いため、あって５店舗だろう。それが妙に躊躇させる、
「確かに…。」
「当然専属とか、後土魔法の使い手とかは…いずれだろうがな…。」
「ふむ…。」
　ついでに同盟ゲートという追加ゲートを２個購入すると、出入り口二個という事が出来るまた”他人のダンジョンに入り同盟ゲートをつないで、自分のダンジョンに入る”という方法でもレベル１０にならなくても２個の出入り口ができる、その為、レベルは７あればいいというのが現在の主流だ。ついでに柳田とドルカスの連名でレベル１０までの特典と”なり方”について書かれた。それにより…７以上は現行の”ダンジョンバトルをするのが難しい”という現状ではできないという事はダンジョンバトルの勝利が必要なレベルを９～１０にする方法がない。また、それ以前も人間を大量に入れなくてはならないがまず…そんな人口は”村”にいない。という事となり、事実上の不可能案件と言われるようになった。但し、言わないが例の方法でわがダンジョンのダンマスは全員レベル１０だ。魔王の間もあるだからこそ…仲間にするの相手は選ぶことにしている、只まあ、表の千鳥万花の人数は３名である、弱小もいい所だ。なお現在の草原同盟は７名、パンダも９名ぐらい山岳が２．最近言われ始めた勇者大陸のダンマスが、南、長峰。リーメ君、ネルさんの４名。後はサンディーンの女王たち”初心者派閥６名”となっている、私たちは言うなら弱小だ。但しフリーや亜人同盟にはスパイ（公然含む）がいるので、水木の地位も地味に浮いている、ただし出鼻隙はないようだ。雨のダンジョンマスターにしろ。高位のダンジョンマスターは実力が違う、ダンジョンの大きさ、スポナーの最大設置数そのいずれも戦力として加算される、まあ、本気出していいなら
イツキはともかくその他は水木だけでも圧倒できる、ダンジョンマスターは常に”自分に有利な地形”を作り出し闘う。という事を可能にしている、当然欠点もあるがコストに糸目をつけなければいつでも殺せる地位にあるのだ。相手がダンジョンでない限り。なお、サンクチュアリソングと、セージオウルまで出せるので、賢者や聖女には事欠かない。勇者並みの出力をいつでも出せるのだ。ただ、その力を本人が出す気はない、…アランと一緒に普通に暮らせればいいらしいのだ。なんか…。愛のダンジョンマスターより、愛に満たされてる気がしないでもない、が、このアラン王子は地味に性格イケメン、顔もイケメンで、何処のBLゲーの攻略対称かと思わせるまである、文明レベルのせいでおばかに見えるが。そこを抜けば性格はかなりいい。
「ここは使わせてもらえるか？」
「普通の客ならな、ゲートに関しては水木に聞いてくれ。そっちがいいなら構わん。ただし…。」
「なんだ？」
「国境は歩いて超えるようにしないと、疑われて取り返しがつかんことになる、相手が追撃を出しかねない。又辻褄を合わせないと、相手に疑われれば命を狙われるぞ。」
　これ、鳥海や貴族たちに聞いたことがあり、地味にこの世界旅行の到着に前後十日はずれる、徒歩で歩くため好調な時、足が痛い場合などだ。宿屋も数十キロから数百キロを最悪型に背負子に荷物を入れて歩くんだ。普通に一日以上逗留する、平均ここも一〇日だ。こっちがどんなに安い宿代としてもその１０倍はかかる、その為、サービス一覧に”足湯”を旅籠で導入する案が出来つつある、足湯は江戸時代での宿屋で、主に”疫病対策”として用いられた方法だ、疲れただろうからと足湯に入れて、足を洗わせる、その時に全身を観察し、病気持ちなら医者を呼ぶかその宿から追い払う、風邪の病でも江戸時代では最悪宿場全体で人が死ぬ。なので隔離などの必要があるのだ。それと似たもので、そうやって足を揉んで休ませることで、‗”宿泊時間”の短縮を狙う。まあ、移動にゴーレム車を使ってもらえるならそっちがいいが・・・。
「わ、分かった。」
「ただ、こうして移動手段が確立されて、早くつけるようになればある程度は誤魔化せる、ただ…。」
「なんだ？」
「トラブルは起きそうだな。ちょっと戦力的に能力を上げておくか…。」
　そう、あのニャーコの慌てぶり・・・このシステムがよっぽど革命を及ぼすことが分かってきたからな、普通の異世界物ではここでライバルの暗殺とかないがリラシルトやその他ではありそうだ。警戒度を上げて、対策を考えよう。