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第18章 水木さんは地味に大幹部さん

第741話 常に大事なのは最初です、

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 鳥海が言う…フォレスタ北部の情勢が厳しい理由はほぼ数万単位の亜人種部族が分かっているだけで20個ある、ダンジョンは柳田が言うには数百が限界で、数万とかはダンジョン内で、スタンピード用のモンスターたちを育てては放流しないといけない。数回は試みたたものの、ほぼ餌を与えるだけの状況だったらしい。何より知恵があり、奇襲や地理を使った上方からの攻撃。最大の攻略戦の時に合った”中層モンスター乱入”をさせる戦略など、はっきり言って数回パンダは遠征を繰り返し、部族首都はともかく、前線を抑え込むのがやっとだという、しかも全線のラインではなく砦などの拠点籠りとその間を自分の配下のダンジョンマスターに守らせてようやくだ。特に問題なのが土魔法が得意なダークエルフたちだ。城壁は土や岩である、だから、彼らのとって城壁は自分たち専用の武器が飾ってある敵地である、それもあって、特に人間貴族側から、彼らの撲滅が叫ばれる、ただ、ダークエルフはエルフの特性で攻めることが少ないのが救いだ。その為、王妃派がいくら融和を訴えかけても東の”撲滅派”の歯止めが効かない。
 じゃあ、西側の”宰相派”が王妃派を排除したいのは同じ穴の狢もあるが、西側の売り物に”女エルフ”が混ざっているという事だ。そう亜人奴隷だ。その為に適度に”幌さない程度の勝利”が欲しい。今ダークエルフの部族一つに買っても奪還しに来る周囲の複数部族を前に大敗を喫するからだ。その中での”亜人融和志向”ははっきり言って西側にとって商売の邪魔にしかならない。
「東は東で、抑えが効かんとは思って負ったが、西は西で腐っておるな。」
「そうなると、西を出陣させても、奴隷を持ってとっとと逃げる公算が高いだわさ。東は東で自分たち含む亜人憎し。制御できるとは思わないだわさ。」
「じゃあ、なんで東は独立しないんだ?」
「それが、街道だわさ。街道からの補給物資無しでは戦線を維持できないだわさ。穀倉地帯の北をつなぐ南側の街道亡くして東は自給できないだわさ。」
 食料自給率か…そこで、
「それでどうも、勇者大陸で余った冒険者たちに衛兵の真似事をしてもらい、
「まずは国内が安定してないのか。」
「北はどうなのじゃ?」
「記憶にもないらしいだわさ。そこまで気を回す余力がないだわさ。今回、亜人からパンダに”クロスボウ”と”聖女教”派遣が行われるだわさ。」
「例の?」
「そうだわさ。神様たち全員を祭るのが…。と言っても神は4柱。南、ネル、リューネと、あと一人、ケイと書かれていただわさ。どうも多神教らしいだわさ。」
「その司祭という事は、回復魔法の派遣か。」
「そういう事だわさ。どうも北側は、ドランに開拓をさせたいという思惑があるらしいだわさ、首が回っていない上に未だ穀物搬入が止められていないだわさ。」
「邪魔した覚えがないのぉ。」
「そこで、ドランとの交渉の芽があると思っているだわさ。だから、ドランをおもんばかって…という忖度して、北部はこっちが動かない限り、手を出す気がないと見ているだわさ。」
 相手もさるものだな、ひどいと思うならお前が金を払えって事だ。これはもう。フォレスタ北部でやることはないな…。
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