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第18章 水木さんは地味に大幹部さん
第722話 交渉的威力偵察
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「相手の切り札が分かってもどうにかできるか?」
「無理だわさ。ネル率いる”植物公園”はランキング未参加だけど国持ちだわさ。削るには相当念入りに攻めないとだめだわさ、しかも周りが全部同盟国だわさ。」
これを崩すのは至難の業だろう、国家持ちはダンジョンを攻めて”国家”を襲わない普通のダンジョン攻略では決して勝つことはできない。DPが街からガンガン流れてきて蘇生の費用を稼がれるからだ。全滅させても次の日に全快という事もありうる、しかも他国からのDPの融通が可能なら、もっとありうる。
「だから、まず勝てないだわさ。これが一番。だから戦争にならないだわさ。南も聞いている限り恐ろしい”聖女”でもあるだわさ。」
「結界だっけ?」
「そうだわさ。それが彼女を人間的にリンシュメルトに留めている理由だわさ。」
南はリンシュメルト及び同盟国の全ての町に”結界”を這っている、この結界内では”攻撃魔法”と設定された魔法は全て発動できない。物理的に不可能迄ある、但しこれは”冒険者学校”など既定の場所では無効化されている、こうした結界があり、住民は魔法の悪影響に覚えず暮らしていける。ゴーレム?一応これが問題になったのだ。ゴーレム作成は攻撃魔法ではないし、結界外で使って車を運転するのはありだ。そしてゴーレム車関連で飛び出したり事故を起こす。これが向こうでの魔法規制論の始まりだった。ゴーレムは単純命令しか聞かないので、目の前に人間の子供が立っていようが平気で踏みつぶすのだ。うん、きまずい。それの罪の所在が問題になったのだ、まあそうだよな、歩貴族の嫡男を、その貴族に呼ばれた他の貴族のゴーレムに嫡男が飛び出したうえで轢かれた。だからこそ問題になった、嫡男が死んだがそれ以外は部下も、その貴族もその貴族の命令に従っていた。が、死んだ。この行き場のない非難が”魔法が悪い”論理に行かせたらしい。ついでにこれ、公認で実験を行ったところ、この結界でも”ダンジョンモンスター”そのものも消滅させる効果がある。なので、ダンジョンはその結界さえかぶせておけば最早死んだも同然だ。最悪だな、それ。
「じゃあ…。」
「そう、今回の目的は交渉的”威力偵察”だわさ。大方ネルしか出してこないなら、それ以上の成果だわさ。前はリューネがいただわさ。」
そう、実はあの事件以降水木が言うにはリューネの講義依頼ができず、見た者はいないという、死んだ…又はというのが見解だ。そうリューネが死んだ。コクヨウも消滅したか何らかの可能性が出てきたのだ。そしてこの報告でもう一つ出てきたのが”レーザー勇者”の消滅だ。こっちも昇天したのだろう。本来は切り札を全部失った感があるが…。ただ、ここで認識偏向のあおりを受けた。伝説の勇者は魔王と戦闘し、共倒れの上で打ち取った。という事になった。100人の勇者共に。そして戦神”ケイ”がこの時聖女教でまつられることになった。が、これに反応したのが。ウルフェとか”受け継がれし正々堂々”の記憶だ。警鐘を鳴らす、あれが…”ダンジョン喰い”だ。
「この辺も含めてもはや看過できない変化が大きすぎるだわさ。」
「あれもか?」
「そうだわさ、どうも話を聞いておかしい箇所が数点あっただわさ。相手の様子を見て対応を決めるだわさ。うち一つはインスタンス化した”同盟ダンジョン”だわさ。」
インスタンスダンジョンになった、あれの言い方をもう少し別にできないかと思っている、原義と違い過ぎる、鳥海が言うにはこれ、当然”同盟”にもあっていいはずだ。しかもドルカスは”シゲル”たち消えたダンジョンマスターに言及していた。にもかかわらず、忙しいに”インスタンスダンジョン”の文字は一文字も出てきていない、しかもここ数か月は鋼鉄生産にかかりっきりだった。そして、ザガートン国では戦闘大好きだ当然分かっていればそっちに
軍隊を向かわせる手もある、がそのいずれの兆候もなかった。すなわち…”気が付いていない”可能性が高い。
「そういう事か…。」
「それも含めてスキュラにも探りを入れただわさ。向こうでも敵対的インスタンスダンジョンは確認し、攻略にこっちの出兵が条件で交渉に乗ってもらっただわさ。」
「いいのか?」
「これに関してはアチシは構わないと思っているだわさ。向こうがあれは”元仲間である”との認識がなかっただわさ。ちょうどいいだわさ、海洋系を貰えるって事で…頼めるだわさ?」
「…分かった。次の依頼だな。」
「そうだわさね、海洋ダンジョン攻略だわさ。但し聞いた話スキュラが言うには海底にはわかっている限りで200は海底にインスタンスダンジョンがあるだわさ。だから向こうは基本無視の体制だわさ。ただ、あの二つだけが”根元すぎて”対処の依頼だわさ。」
「向こうさんも大変だな。」
「だから船のダンジョンマスター以外現在外洋船は出せないそうだわさ。嵐を超えてもそのダンジョンの領域に引っかかれば海底モンスターに襲われるんだそうだわさ。」
海底ダンジョンが200以上・・・海底航路は難しいな、しばらくは沿岸航路だけしか駄目か。
「無理だわさ。ネル率いる”植物公園”はランキング未参加だけど国持ちだわさ。削るには相当念入りに攻めないとだめだわさ、しかも周りが全部同盟国だわさ。」
これを崩すのは至難の業だろう、国家持ちはダンジョンを攻めて”国家”を襲わない普通のダンジョン攻略では決して勝つことはできない。DPが街からガンガン流れてきて蘇生の費用を稼がれるからだ。全滅させても次の日に全快という事もありうる、しかも他国からのDPの融通が可能なら、もっとありうる。
「だから、まず勝てないだわさ。これが一番。だから戦争にならないだわさ。南も聞いている限り恐ろしい”聖女”でもあるだわさ。」
「結界だっけ?」
「そうだわさ。それが彼女を人間的にリンシュメルトに留めている理由だわさ。」
南はリンシュメルト及び同盟国の全ての町に”結界”を這っている、この結界内では”攻撃魔法”と設定された魔法は全て発動できない。物理的に不可能迄ある、但しこれは”冒険者学校”など既定の場所では無効化されている、こうした結界があり、住民は魔法の悪影響に覚えず暮らしていける。ゴーレム?一応これが問題になったのだ。ゴーレム作成は攻撃魔法ではないし、結界外で使って車を運転するのはありだ。そしてゴーレム車関連で飛び出したり事故を起こす。これが向こうでの魔法規制論の始まりだった。ゴーレムは単純命令しか聞かないので、目の前に人間の子供が立っていようが平気で踏みつぶすのだ。うん、きまずい。それの罪の所在が問題になったのだ、まあそうだよな、歩貴族の嫡男を、その貴族に呼ばれた他の貴族のゴーレムに嫡男が飛び出したうえで轢かれた。だからこそ問題になった、嫡男が死んだがそれ以外は部下も、その貴族もその貴族の命令に従っていた。が、死んだ。この行き場のない非難が”魔法が悪い”論理に行かせたらしい。ついでにこれ、公認で実験を行ったところ、この結界でも”ダンジョンモンスター”そのものも消滅させる効果がある。なので、ダンジョンはその結界さえかぶせておけば最早死んだも同然だ。最悪だな、それ。
「じゃあ…。」
「そう、今回の目的は交渉的”威力偵察”だわさ。大方ネルしか出してこないなら、それ以上の成果だわさ。前はリューネがいただわさ。」
そう、実はあの事件以降水木が言うにはリューネの講義依頼ができず、見た者はいないという、死んだ…又はというのが見解だ。そうリューネが死んだ。コクヨウも消滅したか何らかの可能性が出てきたのだ。そしてこの報告でもう一つ出てきたのが”レーザー勇者”の消滅だ。こっちも昇天したのだろう。本来は切り札を全部失った感があるが…。ただ、ここで認識偏向のあおりを受けた。伝説の勇者は魔王と戦闘し、共倒れの上で打ち取った。という事になった。100人の勇者共に。そして戦神”ケイ”がこの時聖女教でまつられることになった。が、これに反応したのが。ウルフェとか”受け継がれし正々堂々”の記憶だ。警鐘を鳴らす、あれが…”ダンジョン喰い”だ。
「この辺も含めてもはや看過できない変化が大きすぎるだわさ。」
「あれもか?」
「そうだわさ、どうも話を聞いておかしい箇所が数点あっただわさ。相手の様子を見て対応を決めるだわさ。うち一つはインスタンス化した”同盟ダンジョン”だわさ。」
インスタンスダンジョンになった、あれの言い方をもう少し別にできないかと思っている、原義と違い過ぎる、鳥海が言うにはこれ、当然”同盟”にもあっていいはずだ。しかもドルカスは”シゲル”たち消えたダンジョンマスターに言及していた。にもかかわらず、忙しいに”インスタンスダンジョン”の文字は一文字も出てきていない、しかもここ数か月は鋼鉄生産にかかりっきりだった。そして、ザガートン国では戦闘大好きだ当然分かっていればそっちに
軍隊を向かわせる手もある、がそのいずれの兆候もなかった。すなわち…”気が付いていない”可能性が高い。
「そういう事か…。」
「それも含めてスキュラにも探りを入れただわさ。向こうでも敵対的インスタンスダンジョンは確認し、攻略にこっちの出兵が条件で交渉に乗ってもらっただわさ。」
「いいのか?」
「これに関してはアチシは構わないと思っているだわさ。向こうがあれは”元仲間である”との認識がなかっただわさ。ちょうどいいだわさ、海洋系を貰えるって事で…頼めるだわさ?」
「…分かった。次の依頼だな。」
「そうだわさね、海洋ダンジョン攻略だわさ。但し聞いた話スキュラが言うには海底にはわかっている限りで200は海底にインスタンスダンジョンがあるだわさ。だから向こうは基本無視の体制だわさ。ただ、あの二つだけが”根元すぎて”対処の依頼だわさ。」
「向こうさんも大変だな。」
「だから船のダンジョンマスター以外現在外洋船は出せないそうだわさ。嵐を超えてもそのダンジョンの領域に引っかかれば海底モンスターに襲われるんだそうだわさ。」
海底ダンジョンが200以上・・・海底航路は難しいな、しばらくは沿岸航路だけしか駄目か。
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