716 / 1,264
第18章 水木さんは地味に大幹部さん
第710話 衣食足りて礼節を知るが住は関係ない。
しおりを挟む
鳥海はしばらく考える事となり、会議はしばらく後に行う事になった。その間にドランに今の調子を聞くべく、どうも彼らの出先機関である”開拓村”に来ていた。
「これは、お初ー。」
なんか舌っ足らずにしゃべるエルフの子。それがドランの腹心の一人。エルミンだ。
「一応、イーハ商会の看板を使いたいって事で面接に来たんだけど。」
今回の立場は”イーハ商会会長”なので、ミラージェの姿で来ている、ついでにダンジョンにいる”バラン”はちゃんとドランのコアの監視下にある、なので位置と情報は分かっている、
「はー。」
本当に聞き取りにくい語尾だ。
「一応許可は出すけど、うちのサービスのうちどれが欲しいの?」
「それが―。こっちば看板と商品をDPで買うんですけど、安すぎて困るくらいですー。」
一応、商品とか物品の多くはダンジョンからこっちで買い上げ、ストックから身内向けには販売している、そうでなくとも、タミさんたち”メイド部隊”が生産の管理を行っている、最悪は魔法で短縮ができるが、できるだけローコストにダンジョンの環境だけで作る話をしている。例えば乾燥をさせる際にはダンジョン内の湿度を下げて乾燥地域で行うころで、自然に乾燥速度を上げたりする。そうすることで、管理DPから加工コストをねん出できる、…結構考えているのだよ、最近は金属加工用にあのクラウドドラゴンのダンジョンからちょっと借りてきた景色用”溶岩”や、金を火魔法で溶かして保存した”溶解金”という熱源を使ったダンジョン用金属加工炉にしてみたりしていた。鉄は前に買ってきたものがあるのだが。あれでは漁が足りないが、あれは政治的配慮で鉱脈化していない。するの鉄の用具をDPリアル召喚し、かためて10tにするだけで簡単なんだが。
「後は向こうのの商会かー、ゴーレム車の融通の話が来てま―。主に材木運搬―。」
確か報告書にあった材木問屋と呼ばれる一段だが、まだ”屋号”まで至っていないらしい。これは鳥海が言うには”昔の命名法則”って奴らしく村に一軒の”材木問屋”だと、材木問屋と及ばれていて、名前が”○○・材木問屋”となるらしい、なので、材木問屋と呼べばいいと言われている、
「そうだな、でも材木運ぶのはつらくないか?」
「今までは、木の枝を並べて転がして引いたり、7人でかついていたらしいでー。」
結構原始的だが、それって…。
「かなりヤバい。細い木しか運べない。」
そう、その方法で運べるのは相当若い木か。相当弱った木だけだ。それだと木がいい建材になるまで育ち切ることはない。その上この辺は薪を煮炊きに使う。これはまあ、ルーティでもマルワール帝国でも一緒だ、これに枯れ木が加わるのがマルワール流である。ただ、結構近い場所に林が多いので、みんなそこに行き枯れ枝や枯葉を拾って燃料にしていた。最近ようやく枝打ちを覚えてまっすぐ伸びるのに悪い枝などを切り落として燃料にしている、まあ、それでも野菜の食べれない場所などを燃やす方が多いが、最近”堆肥”や”腐葉土”の作成をするようになり、これが不足し始めてきたところだ。
「そうなので―。開拓が遅いそうー。」
「それで、私の出番?。」
「そういう事―。私たちの商会の大本という事ー。できればー。」
「それだと根本解決にならないわ。」
「そうなのでー。」
確かに今の段階は民に力を付けさせるべしというが。その為にも立派な家が…という事もないか、そこで重要なのが食事だ。衣食足りて礼節を覚える、が、そこに住という文字はない(自虐)。
「だからこそ、どうするか悩んでいるのよ。」
現在産業都市ルーティの周辺でしか材木生産をしていない。その場で全部消費するから地産地消だ。だがこのホワルカナン北部ではどうも開拓のために切り出した木を売るという行為そのものが開拓村の資金源となっている、その為に材木問屋は体のいい”ATM”となっている、これを加工して、すでに開けた開拓村や男爵などに高額で”材木”を売るのであるが、当然山賊の危険もある、その為、毎回侯爵軍を率いて運送していた。だが、これでは貴族との縁は断ち切れない。そこで依頼は”ゴーレム車”の量産により、運送コストを安くしたいのだ、ギルドに人を派遣することも考えたが、この時代の旅行は常にさせる側かられば”成功率”が存在している、最悪は寝ている間に盗賊に襲われ死亡してしまうが、相手の数は旅行中不明なうえに旅行期間が一年から3年だ。帰ってくれば更に倍、気の長い話となる、それ位なら、ゴーレムを量産して見せたドランに依頼するしか…確実な手はない。
「ドランは?」
「はい、各都市の状況に合わー、現在貰った資料の精査中でー。」
ドランはようやく先日貰った資料を基に物品を回収に向かっている、これをダンジョンに登録することでやっと飲食の改善が見込める、が、その為にはまずこれも大変だが、”異世界人”が乗り込んで確認しないと、すり合わせ出来ないのだ、これも重要な行為だ。
「これは、お初ー。」
なんか舌っ足らずにしゃべるエルフの子。それがドランの腹心の一人。エルミンだ。
「一応、イーハ商会の看板を使いたいって事で面接に来たんだけど。」
今回の立場は”イーハ商会会長”なので、ミラージェの姿で来ている、ついでにダンジョンにいる”バラン”はちゃんとドランのコアの監視下にある、なので位置と情報は分かっている、
「はー。」
本当に聞き取りにくい語尾だ。
「一応許可は出すけど、うちのサービスのうちどれが欲しいの?」
「それが―。こっちば看板と商品をDPで買うんですけど、安すぎて困るくらいですー。」
一応、商品とか物品の多くはダンジョンからこっちで買い上げ、ストックから身内向けには販売している、そうでなくとも、タミさんたち”メイド部隊”が生産の管理を行っている、最悪は魔法で短縮ができるが、できるだけローコストにダンジョンの環境だけで作る話をしている。例えば乾燥をさせる際にはダンジョン内の湿度を下げて乾燥地域で行うころで、自然に乾燥速度を上げたりする。そうすることで、管理DPから加工コストをねん出できる、…結構考えているのだよ、最近は金属加工用にあのクラウドドラゴンのダンジョンからちょっと借りてきた景色用”溶岩”や、金を火魔法で溶かして保存した”溶解金”という熱源を使ったダンジョン用金属加工炉にしてみたりしていた。鉄は前に買ってきたものがあるのだが。あれでは漁が足りないが、あれは政治的配慮で鉱脈化していない。するの鉄の用具をDPリアル召喚し、かためて10tにするだけで簡単なんだが。
「後は向こうのの商会かー、ゴーレム車の融通の話が来てま―。主に材木運搬―。」
確か報告書にあった材木問屋と呼ばれる一段だが、まだ”屋号”まで至っていないらしい。これは鳥海が言うには”昔の命名法則”って奴らしく村に一軒の”材木問屋”だと、材木問屋と及ばれていて、名前が”○○・材木問屋”となるらしい、なので、材木問屋と呼べばいいと言われている、
「そうだな、でも材木運ぶのはつらくないか?」
「今までは、木の枝を並べて転がして引いたり、7人でかついていたらしいでー。」
結構原始的だが、それって…。
「かなりヤバい。細い木しか運べない。」
そう、その方法で運べるのは相当若い木か。相当弱った木だけだ。それだと木がいい建材になるまで育ち切ることはない。その上この辺は薪を煮炊きに使う。これはまあ、ルーティでもマルワール帝国でも一緒だ、これに枯れ木が加わるのがマルワール流である。ただ、結構近い場所に林が多いので、みんなそこに行き枯れ枝や枯葉を拾って燃料にしていた。最近ようやく枝打ちを覚えてまっすぐ伸びるのに悪い枝などを切り落として燃料にしている、まあ、それでも野菜の食べれない場所などを燃やす方が多いが、最近”堆肥”や”腐葉土”の作成をするようになり、これが不足し始めてきたところだ。
「そうなので―。開拓が遅いそうー。」
「それで、私の出番?。」
「そういう事―。私たちの商会の大本という事ー。できればー。」
「それだと根本解決にならないわ。」
「そうなのでー。」
確かに今の段階は民に力を付けさせるべしというが。その為にも立派な家が…という事もないか、そこで重要なのが食事だ。衣食足りて礼節を覚える、が、そこに住という文字はない(自虐)。
「だからこそ、どうするか悩んでいるのよ。」
現在産業都市ルーティの周辺でしか材木生産をしていない。その場で全部消費するから地産地消だ。だがこのホワルカナン北部ではどうも開拓のために切り出した木を売るという行為そのものが開拓村の資金源となっている、その為に材木問屋は体のいい”ATM”となっている、これを加工して、すでに開けた開拓村や男爵などに高額で”材木”を売るのであるが、当然山賊の危険もある、その為、毎回侯爵軍を率いて運送していた。だが、これでは貴族との縁は断ち切れない。そこで依頼は”ゴーレム車”の量産により、運送コストを安くしたいのだ、ギルドに人を派遣することも考えたが、この時代の旅行は常にさせる側かられば”成功率”が存在している、最悪は寝ている間に盗賊に襲われ死亡してしまうが、相手の数は旅行中不明なうえに旅行期間が一年から3年だ。帰ってくれば更に倍、気の長い話となる、それ位なら、ゴーレムを量産して見せたドランに依頼するしか…確実な手はない。
「ドランは?」
「はい、各都市の状況に合わー、現在貰った資料の精査中でー。」
ドランはようやく先日貰った資料を基に物品を回収に向かっている、これをダンジョンに登録することでやっと飲食の改善が見込める、が、その為にはまずこれも大変だが、”異世界人”が乗り込んで確認しないと、すり合わせ出来ないのだ、これも重要な行為だ。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜
Open
ファンタジー
就活浪人生に片足を突っ込みかけている大学生、本田望結のもとに怪しげなスカウトメールが届く。やけになっていた望結は指定された教会に行ってみると・・・
神様の世界でも異世界転生が流行っていて沢山問題が発生しているから解決するために異世界に行って転生者の体の一部を回収してこい?しかも給料も発生する?
月給30万円、昇給あり。衣食住、必要経費は全負担、残業代は別途支給。etc...etc...
新卒の私にとって魅力的な待遇に即決したけど・・・
とにかくやりたい放題の転生者。
何度も聞いた「俺なんかやっちゃいました?」
「俺は静かに暮らしたいのに・・・」
「まさか・・・手加減でもしているのか・・・?」
「これぐらい出来て普通じゃないのか・・・」
そんな転生者を担ぎ上げる異世界の住民達。
そして転生者に秒で惚れていく異世界の女性達によって形成されるハーレムの数々。
もういい加減にしてくれ!!!
小説家になろうでも掲載しております
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる