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第17章 ドランの領地視察旅

第694話 道は道連れ、人材足らず、

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「で、私の所に来たと。」
 一応食料人捜索隊を送り、村長のうちに来た時に鳥海がやってきた。書類をたくさん持ってだ。
「とりあえず、魔王国と通商条約を結ぶだわさ。」
「通称・・・とは?」
「イントネーションが違う気がするが。商売をする際にお互いに許可を出す商売優先の条約だな。」
 通商条約は発行されたことが…いやこんなド田舎村でそれを知る者はいないな。
「で、イーハ商会名義で、国境までの道すがら例の宿屋とゴーレム車運搬業の拠点を街道に築いて欲しいだわさ。街道はこっちでやるだわさ。」
 タミさんからの商館がまたほしいな。
「そこまでして…。魔王国と国境を結びたいのか?」
「それはドランのせいだわさ、魔物が使えないなら、人間しかないだわさ。向こうは人間を取り込む作業をずっとしてきていただわさ。そうなればアチシ達より作物の知識があるだわさ。それを”合法的”に手に入れるだわさ。」
「あ…。」
 鳥海も考えていたのだ。例の”作物見つからない問題”への解決だ。こっちではダンジョンの解放も肉どまり、亜人みたいにランダム全開法に至っていない。それは劣っているのだ。向こうはその書物から”作物の新規発見”などに至る場合もあるだろう。それがない以上、まずは他国からの情報や”人の交流”からの発見が一番だと考えて損はない。
「作物はそんなに重要ですか?」
「救国とは至らないまでも、作物が見つかれば、生活が豊かになったり、便利になる公算が高いだわさ。場合によっては作物の輸入もあるだわさ。」
「だな。そう言えば、向こうの調査の結果は?」「
 そう言えば鳥海は向こうに調査に言っていた筈だ。
「うーん芳しくなかっただわさ、よっぽど保守的思考で、都市は話入りを要求されまくってヘキヘキしただわさ。それに人口がそんなに動かないから、一発でよそ者とばれて、調査は失敗に終わっただわさ。だから、ドラン待ちになるだわさ。」
 ・・・というよりトサカとか、顔でばれた気がするな。まあこいつ目立つから、遠くから見てもわかるんだよ。
「それに諜報には人間のほうがいいと聞いて、再編成も考えているだわさ。」
 ダンマスとして、人間の必要性が上がるという事は実はかなりきつい。少数を取り込んだうちならいい。そうではない、大量の人間となると、様々な物が足りなくなる、
「教育もすべて、いろいろ基盤を作る必要があるだわさ。後、井原にはドランの件でホワルカナン北部に行く可能性があるだわさ。特に”ゴーレム車事業”の立ち上げを行う必要があるだわさ。どうも、ライバルは”ギルド”になりそうだわさ。」
 ギルドとの提携商会でもあるが、お互いライバルでもあるギルドとの対決か…これは…問題だな。
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