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第17章 ドランの領地視察旅

第676話 直感保守力なのじゃ

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「確かにそうかもしれん…。余り推奨できないがの。あまり使い過ぎると、相手がおるんじゃ。」
 やんわりと否定してみた。このままだと、ばれるばれない以前にこの連中が亜人に消されないか?
「そうか…相手は…。」
「ギルド商会じゃ。商売だからのぉ、相手も。」
「…そういう事か、理解した。でも非常手段としては使える、そうなると、南部へ人を派遣すべきだ。感謝する。」
 ドランのギルドカードは”魔界”で作ったものだ。…ちょっと焦る。
「まあ、感謝する。とりあえず…。」
「ふむ、このものか…。」
 ん?
「商会にいるとは聞いていたが、ゴーレム車の持ち主。儂がヨリウム・バルムレガーシ侯じゃ。」
「ふむ、」
 ドランは優雅に立ち上がると、優雅に一礼する。ただ貴族然としているのはこっちの方で、向こうは毛皮の服(長袖)に髭も邪で、山賊と言われたら山賊だと思ういて達と外見だ。茶髪、もはや、年齢は見てわからない。
「改めて。儂はドラン。こやつがエルミン。」
「よろしくお願いします。」
「…お前、何者だ?」
「ん?ドランと…。」
「何者だ?」
 この侯爵…何か?よく見るとバルアリ達も何か焦っているように見える、
「どういう回答を聞きたいのじゃ?」
「どういう意味だ?」
 流石に…なんか…短絡的すぎない?
「…どこの部族手わけでもねえ。なんというか、あんたから人間の匂いがしねえ。このエルミンというお嬢さんはするんだろうがな。」
 …変身と偽装を嗅覚で破るとか、やはり貴族は貴族?
「人間ではないと?」
「分からん、あんたは英雄だそうなうえに、そのカードとやらで物も出せる、まるで神様だ、」
「それは、ギルドの目の前では言わんほうがいいのじゃ。言ったら殺されるからの。」
「…あんたはギルドの幹部?」
 なんか勘繰られ過ぎてるな。
「もし何といったら納得するのじゃ?」
「それは分からんが、お前は何者だ?」
「ヨリウム様。」
「英雄と名乗るやつにまともな奴はいねえ…。それに…。」
 嗅覚全振りとか、おかしい人間もいるもんだ。
「ふむ…。」
「あんたの匂いって奴がおかしいのは事実だ。」
「そうなると…言わないとどうなるんじゃ、儂がいくら無罪を主張しても、無意味じゃろ、今のところ。」
 そう、相手が何を言おうが、聞く耳持たない。
「流石にゴーレム車の件があります。」
「関係ねえ。そんなものより危ないやつを懐に入れるほうが問題ある、」
 直感だけで生きてるタイプかもしれん。こういう聞く耳持たない老害と言っていい。こういう時は…確か…。
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