669 / 1,276
第17章 ドランの領地視察旅
第663話 隣町に向かうのじゃ
しおりを挟む
村ではエルミンの別れに、村総出で結局酒宴となり、その次の日に商品を全部おいて、その分の店に溜まった毛皮を持って行った。肉に関しては塩漬け方法を伝授して血抜きの方法も村長以下数人に伝授、肉の塩漬けには”血抜き”の技術と解体技術が必須だったからだ。そして、朝方にはエルミンとドランはひっそりと村を出て行った。報告はないが、いつバランについた幽霊が気が付いてこっちを追い始めるか、不明だったからだ。コアには監視してもらっているが、それでも不安は尽きない。
「でも、マスター、どうしー。」
「うむ、会長から。いろいろ教わって来ての。」
もともと鳥海は当初は”千鳥万花”であることを隠しつつ、ドラン達と交友を持っていた。巧妙な話術などもあるが、そんな鳥海をダンジョンでは”(ダンマス女子会)会長”と呼んでいた。
「これもですー?」
前を歩くゴーレムの馬である、が、馬という生き物はこの地域にはいない、
「うむ、これも向こうで色々研究して負っての、その技術の一つ”ゴーレムコア”技術じゃ。これがあればだれでもゴーレムを使えるようになるのじゃ、」
村長には、別れ際、少し大きめの宝石を手渡していた。それがドランの作った”アースゴーレムコア”である。あれから文章を制裁、土しか集めない魔力のみで動く高知能ゴーレム。当然貴族にばれれば村が襲撃されかねない。
「でも貴族にはいずればれる―。」
「分かっているのじゃ、でもあの村は人通りが少ないのじゃ。村長にはしばらくしたら戻るとは伝えてあるし、今回の件でどこまで網を張っているのか儂が調べたいのじゃ。」
「見つかるの覚悟ですかー。」
「最悪は逃げる。じゃろ。」
「ですー。」
「後、噂の町を見てみたいのじゃ、儂の領地だからの。」
「…いいんですー?」
「正確にはこの馬車、”イーハ商会”の商品が扱えるようになったんじゃが、何処までの商品か調べたいんじゃ。」
今回の旅でというより千鳥万花での立場は、食客以上にはなりえないことに潜在的恐怖を持っていた。鳥海も井原も実際強い。その上油断もなく、色んなことに開発をしていた。今後だらけていればいずれ自分が厄介者になるだろう、戦闘的経験を買われてはいったはいいが…発言権という意味では一番劣勢だと思っていた。しかも千鳥万花と今は公言出来ない。いや、今後もできないだろう。いつ切られてもおかしくないのだ。ならせめて市場に商会という介入ができるようにしておき、利益だけでも出しておきたい。運がいい事にスタンピードのこけおどしのおかげで21個の町うち三つから4つは大都市みたいな感じ、のかなり多い領土が手元にある、パンダの方も大きいが徳永とは喧嘩しないで利益を上げるなら、もう、手持ちの町の利益を上げる=幸福度を上げる、感情の起伏を高める。という事を行いたい、
「あれが、ポーシャル町でー。」
俗にいう隣町という奴だが移動は一日前に場所までは同盟ゲート、そこから先はわざと偽装も込めて、ゴーレム車で移動していた。これも鳥海の助言だった。この世界は当然暇つぶしもない。そうなるとおしゃべりか、夜の営みくらいしか暇つぶしもない。当然噂話の一つを酒のつまみに見たこと全部話すのは普通だそうで、これは貴族でも一緒で、その為に”機密管理”が非常につらい事になったと聞いている、当然”何もない空間から出てきた女性”とかという物は見られたら最後。町中にうわさが広がり、それがパンダ同好会の耳に、そしてバランにも伝わりかねない。
「では改めて設定を確認するのじゃ。」
「は、はいー。」
「お主がこの”エルミン商会”の商会長じゃ。儂はその丁稚じゃ。下働きと答えればよい。又必ず恩人の娘で、大切にしておるとか話しておくのじゃぞ。でないと、べたべたくっつくのが、怪しまれるからのぉ。後、東部から旅して、珍しい物を売りに来た…という話も忘れるでないぞ。」
ドランもいつものゴスロリ衣装ではなく、少しぼろぼろの”皮の服”である、これはこの辺の地域の村長とかも着ていた。
「は、はいー。でもー。」
「それにちゃんとシュミレートしたのじゃ、」
「緊張するですー。」
ダンマスにとっていつでもこの門番との攻防は緊張を強いられるものだった。だからこそ、今まで都市を手に入れても、一切手を付けてこなかったのだ。
「でも、マスター、どうしー。」
「うむ、会長から。いろいろ教わって来ての。」
もともと鳥海は当初は”千鳥万花”であることを隠しつつ、ドラン達と交友を持っていた。巧妙な話術などもあるが、そんな鳥海をダンジョンでは”(ダンマス女子会)会長”と呼んでいた。
「これもですー?」
前を歩くゴーレムの馬である、が、馬という生き物はこの地域にはいない、
「うむ、これも向こうで色々研究して負っての、その技術の一つ”ゴーレムコア”技術じゃ。これがあればだれでもゴーレムを使えるようになるのじゃ、」
村長には、別れ際、少し大きめの宝石を手渡していた。それがドランの作った”アースゴーレムコア”である。あれから文章を制裁、土しか集めない魔力のみで動く高知能ゴーレム。当然貴族にばれれば村が襲撃されかねない。
「でも貴族にはいずればれる―。」
「分かっているのじゃ、でもあの村は人通りが少ないのじゃ。村長にはしばらくしたら戻るとは伝えてあるし、今回の件でどこまで網を張っているのか儂が調べたいのじゃ。」
「見つかるの覚悟ですかー。」
「最悪は逃げる。じゃろ。」
「ですー。」
「後、噂の町を見てみたいのじゃ、儂の領地だからの。」
「…いいんですー?」
「正確にはこの馬車、”イーハ商会”の商品が扱えるようになったんじゃが、何処までの商品か調べたいんじゃ。」
今回の旅でというより千鳥万花での立場は、食客以上にはなりえないことに潜在的恐怖を持っていた。鳥海も井原も実際強い。その上油断もなく、色んなことに開発をしていた。今後だらけていればいずれ自分が厄介者になるだろう、戦闘的経験を買われてはいったはいいが…発言権という意味では一番劣勢だと思っていた。しかも千鳥万花と今は公言出来ない。いや、今後もできないだろう。いつ切られてもおかしくないのだ。ならせめて市場に商会という介入ができるようにしておき、利益だけでも出しておきたい。運がいい事にスタンピードのこけおどしのおかげで21個の町うち三つから4つは大都市みたいな感じ、のかなり多い領土が手元にある、パンダの方も大きいが徳永とは喧嘩しないで利益を上げるなら、もう、手持ちの町の利益を上げる=幸福度を上げる、感情の起伏を高める。という事を行いたい、
「あれが、ポーシャル町でー。」
俗にいう隣町という奴だが移動は一日前に場所までは同盟ゲート、そこから先はわざと偽装も込めて、ゴーレム車で移動していた。これも鳥海の助言だった。この世界は当然暇つぶしもない。そうなるとおしゃべりか、夜の営みくらいしか暇つぶしもない。当然噂話の一つを酒のつまみに見たこと全部話すのは普通だそうで、これは貴族でも一緒で、その為に”機密管理”が非常につらい事になったと聞いている、当然”何もない空間から出てきた女性”とかという物は見られたら最後。町中にうわさが広がり、それがパンダ同好会の耳に、そしてバランにも伝わりかねない。
「では改めて設定を確認するのじゃ。」
「は、はいー。」
「お主がこの”エルミン商会”の商会長じゃ。儂はその丁稚じゃ。下働きと答えればよい。又必ず恩人の娘で、大切にしておるとか話しておくのじゃぞ。でないと、べたべたくっつくのが、怪しまれるからのぉ。後、東部から旅して、珍しい物を売りに来た…という話も忘れるでないぞ。」
ドランもいつものゴスロリ衣装ではなく、少しぼろぼろの”皮の服”である、これはこの辺の地域の村長とかも着ていた。
「は、はいー。でもー。」
「それにちゃんとシュミレートしたのじゃ、」
「緊張するですー。」
ダンマスにとっていつでもこの門番との攻防は緊張を強いられるものだった。だからこそ、今まで都市を手に入れても、一切手を付けてこなかったのだ。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
婚約破棄は誰が為の
瀬織董李
ファンタジー
学園の卒業パーティーで起こった婚約破棄。
宣言した王太子は気付いていなかった。
この婚約破棄を誰よりも望んでいたのが、目の前の令嬢であることを……
10話程度の予定。1話約千文字です
10/9日HOTランキング5位
10/10HOTランキング1位になりました!
ありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる