魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第１６章 途中退社は残された者がつらい

第６５３話 強化が必要な時に限り材料が消失させられている件

　辺境公の軍隊創設の話は終わったが、問題はいくつもある、そのうち一つは改変によるダンマスのスキルオーブ取得制限だ。まあ実質魔法のオーブなどの取得をダンマスから変化。ついでに宝箱も…実質弱体化した。というのも、だから箱には”中身指定DP支払い”という能力がある、これにより実はＤｐで買えるアイテムを固定アイテムとしてドロップできる。ゲームで言う固定復活宝箱が生成できた。が”中身指定”が消去されダンジョンの宝箱は価格帯設定ランダム及び、アイテムを手動で入れる２択、以外できなくなった。誘因機能も保持されている、ついでに千鳥万花は基本宝箱は使わない。この誘因機能。結構不便なのだ。

　宝箱に代表される誘因機能は二つの効果がある、一つは”ダンジョンに入ってダンジョンコアに無意識的に向かう様になる”である、これはある程度の自制心で押さえることが可能なうえ、命の危険よりは下の欲望となる、そしてもう一つは”宝箱などの価値のある物に無意識的に向かう”という物だ。これはスポナーのモンスターでも起こる、特にモンスターの動物を放し飼いにする私たちにとってこれは最初ダンジョン村にモンスターを寄せる格好の物だと思った。が、これ累積するたびにどんどん悪影響を及ぼす、徐々にその効果が強まり、ダンジョンのフロアナンバーの高い、又はダンジョンコアの近い位置に行きたがる、又はダンジョンを最早寝ててさえ動いて壊そうとする。など、どんどんその行動は狂気的に増幅されていく、しかもたどり着かないと、市民の攻撃性さえ上がる、
ダンジョンの方向にだ。なので、誘因効果は引き下げる方向で全会一致させてある、市民やスポナーモンスターがこっちに敵対的になるのは困る、そして、スポナーモンスター”は中立扱いで…宝箱の誘因性が上がると、どんどん狂暴になり、そして、何の指示もしないと、ダンジョンコアを目指すようになる。これはまずい。

　ダンジョンの警備を２段階ほど上げないといけなくなる、その上警備用にダンジョンモンスターを配備しないといけないが。じゃあ、宝箱の利点はというと、ダンマスでもゲットできるランダム宝箱になると、一日規定回数分”ガチャ”を行う事ができる、これを自分の部屋の傍とかにおいて、開けてランダムでお宝を得ることができる、これにはスキルオーブも含む、あまり市場には出ていないが”スキルレベル複数アップオーブ”という物もある、レベル１－３まである。噂だと、レベル６オーブもあるというが…。これらスキルオーブも宝箱から出すことができる、マスターの数少ない利権の一つである、そしてこれとは別に運営が提供するガチャもある、宝箱は完全ランダム（自分で払う金額を設定できる）なので、スキルオーブ以外の価値はない…と思うのだが、鳥海実験だと４００万身帯で、思い出召喚のアイテムランダム一つ、２千万クラスでファクターコインがランダムで一枚手に入るそうで、価格を絞ればちゃんと価格以上の物が出るという。がこれに規制が入り、これの調査を鳥海が行っている、これは先ほどのスキルオーブ規制とともに、確率を調べる事により、ダンマスの傾向を読めるようになる、

そしてもう一つのスキャニングスキルの規制だが、SNSは沈黙しているがものすごい問題がある、特に勇者スキル関連だ。勇者は勇者専用チートスキルがある、その強さはかなりの物だ。が、これが量産できなくなった。また闇オーブ、光オーブは買占めが入っており、市場も爆発的に値段が上がっている、そしてここに追加情報がある、これ”ファクター効果によるスキル購入”には規制が入っていない、すなわち市場にはある程度の全属性魔法が出回っているのだ。しかも出品者不明で…だが、魔王バトルの様子で代替予想がつく、属性魔法をすべて持つモンスター”ドリアード”が存在する”楽園”だろう、ただしその他のスキルに関しては枯渇気味だ。そしてモンスターを使ったスキャニングにも規制が入った。それが”一種スキャニング一回”の規制だ。複数モンスターを生成しスキャニングで
スキルオーブ量産は禁止された。スキルオーブ全体の規制動いているようだ。ただ、これは俊三さんの報告によりある法則が分かっており、今後の検証蹴ったとなっている、それが”インスタンス及び自分の組織の人間以外がせいせいしたモンスターは規制対象外”という事だ。案にこれ…ダンジョンを取り合いして戦えって事だろうか。そうなる用に改変されていく。ダンマスの数は少ないが、勇者１３人に対して、ダンジョンマスター４０名近く、…これ確かに多すぎるわ。きっと。