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第16章 途中退社は残された者がつらい

第638話 こいつのほうがよっぽどいい建築をしている。

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「なんか、見たことあるのばかりだけど…、覚えてないんだよね。」
「ですね。」
 会談を跳ねるで、加速度を付け、駈け下りる。転がり落ちるより怖い暗闇への”跳ねる”。
「大方こっちのリストを一部なりともっている可能性がある。可能性もある、確かにヤバい対策枯渇させる、」
 ダンジョンとの戦闘はこのDPと攻略者の手数との勝負だ。費用がある限り向こうはいくらでも、対策が可能だ。それをいかにこちらの手札で打ち破るか。というのがメインだ。 が!ここで折り返し階段か!
「シロウもいいダンジョンを残したよ。」
 このダンジョンはシロウの残したダンジョンだ。大方”研究用施設”だ。というのも手持ちの資料だと、そこの能力評価がある。という事はここは”能力試験場”だった。可能性がある、つくづくここに遊びに来ておけばよかった。忙しくて来る暇がなかった。ダンジョンに入ってからはもうタブレットも機能しない。ギルド系のメールとショップは機能する、その機能だけでここを討伐しないといけない。
「一気に!」
 今度はくら…。ぐ!
「うぉおぉぉおぉぉ!」
 平面に入り…全力で二人が咆哮を上げる、今度は蝙蝠か。蝙蝠の大軍らしきものが天井を待っている、そのキーキー音だが。犬と人間は可聴域が違う、その…部分に刺さるのだ。それが、天井一杯の蝙蝠と同時だ。二人は打ち消し…というより叫び声に近い。私はひたすらに跳ねるで走る。
「駆け抜ける!」
 それから全力で駆け抜けること5層・・・。その間、足場を沼にしてワニを仕込んだり、暗闇に”ダンジョンオブジェクトピアノ線”を張り巡らせ足止めを狙うが…。ダンジョンを魔法で破壊し、すぐに復旧されるがそれでもその隙間をついてそのまま直進した。はっきり言ってこっちよりある意味旨いダンジョン作ってる!当然のごとくその間をモンスターが迎撃に走る、そして…敵の迎撃がなくなる、暗闇の回廊を抜ける…。
「ここでこれか…。」
 眼前にいるのは巨大なドラゴンだった。その体はルビードラゴンそのものだ。そう、ドランと一緒の種族だ。ドラゴンはこの場においてはたいして強くない。がその巨体はそれだけで武器だ。そして、その奥には玉座に設置された…コアの姿がある、これが…最奥か。ただ、ここは相当明るいな。

 グルォォォォォォオオオ!
 
 竜の咆哮が…。実はこれ!

「おおぉぉぉぉぉぉぉん!」
 咆哮ミラージェので相殺できる、また、魔王レベル1の威圧能力で軽減もできる、ドラゴンがこっちの迫るので。”闇の矢”を頬にかすらせて打ち込む。
「これ以上近寄れば…分かるな?」
 確かルビードラゴンはソウルレベル3。人間言葉や医師は理解…そう言えば、言語がないなら理解はできないか…。一気に…。
「ミサイルプロテクション!」
 ドラゴンの首を中心にダウンバーストを起こし、ドラゴンの首を強制的に下に向けさせる、そのままドラゴンは体勢を崩し、前によろける、
「これでぇ!おわりぃ!」
 そう言うと、フェルミィは全力の”火の矢”で相手コアを焼き払った。え?意味が分からない?単純にいうとこうだ。

 まずダークアローで相手の壁に”影”を張り付け、そこにフェルミィを忍ばせる、その間に物理的にドラゴンに振り向かせないようにダウンバーストを発生させ固定。そしてその間を突き、ダークアローの影からフェルミィだけが出てきて、遠距離からコアだけを打ち抜いた。…ダンジョンとまともな殴り合いをするなんてはっきり言って無謀だ。戦ってもDPが出したマスターの2倍あれば即復活が可能だ。そんな状態でまともにこいつと戦って…利益なんかない。なので、素直にコアだけを狙わせてもらった。まだ経験が浅いコアだからいいものの、そうでないなら…。これも対策されていただろう…終わった。そこまでしてでもこいつは倒したくなかった…。ドランと同じモンスターだったからな。
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