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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第596話 実演建築販売

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 そして、料理主体の勇者たちによる異世界料理が振舞われていく、
「ふむぅ、これはいけるですぅ。」
 エルフ塩とこれは甘辛醤油の串焼き肉か…。後…。肉のキャベツ包み…ピタパンモドキか…。ふむ、いけるな。
「結構いい食べっぷりだね。」
「おいしいのは幸せですぅ。」
 確か勇者だっけ道隆とかいう…。うまいにはうまいが…調味料にコクが足りないとは決して言いたくない。
「でもさ、みんな思ったんだけど…。」
「そう、これ、使いやすいんですけど…。売ってもらえます?」
「…。これ、面白い作りでして…。特に床が…。」
 今回は床に工夫を加えていた。普通の床…木製だと問題がある、木はたわむか…硬い木を使っても問題があるので、黒曜石を使う事を思いついた。但し、黒曜石は実は比重が重い。なので…薄く張り付けてその上で、細かいギザギザを付けて滑りを抑えて、その上に軽く毛を切りそろえた毛皮を敷いて滑り止めしたうえに、魔道具とドワーフの料理道具を載せた物だ。
「何に使うのですぅ?」
「いやあ、僕たちは焦点にいて、飲食店をやっているんだけど…。キッチンカーができないかな…と。」
 確かに面白いが…。
「これはイーハ商会の物なのでぇ、無断には答えれないですぅ。」
「頼むよぉ。」
 お願いされると弱いが、全員か…。
「…ちょっと待ってねえ…。」
 確かにこれはキッチンカーとして…。確かに行けるな、
「改良…。」
 そういったときには、なぜか、シルキーたちが整列していた。
「なあにぃ?」
「け、見学させていただければ。」
「そう言われると、少し待ってねぇ…。」
 一応自分が改造したからには構造を覚えている、が、これをキッチンカーか…。
「こうかな。」
 一応本体とダークボックス内部は共通している。だから、いつもの工具を取り出すとまずは、近くの木の所に行き木を切る。これを影に突っ込み内部で生活魔法を使い水分を抜く。そしてそれを板に加工して…。そして、この小屋状の一部を窓を開け…折り畳み式の細工を入れていく、結構…。ただ、その様子を直立不動のシルキーたちと一緒に道隆たちが見ている、
「なんかすっごいね。」
「ちょっと待ってねぇ。」
 この辺に黒板を置けばいいから…。チョークはそう言えば作ってないな…。また今度販売する話をしておこう。むしろ黒板用コーティング剤はあったかな…。まあ炭で黒くする手がある、折り畳み式の屋根をふた代わりにして、一応カウンターも設置、この間小一時間と言ったところだ。
「むーう。だめなのだぁ。」
「どうして?」
「…カウンターに入ってみると分かるのぉ。」
 そう、忘れていたのだ。もともとゴーレム車の車高が高い。これは道路の石対策だからだ。しかも車輪が大きい。だから、車内にカウンターを作ると高すぎて、カウンターから商品を受け取るなら大人でもある程度手を伸ばしてぎりぎりだ。
「いや、でも…。」
「これマジ?」
 勇者たちが驚くのも訳はない。組み立て式の上に折り畳みで窓まで悪システムになっている。それを見てか…シルキーたちの関心の顔が凄い。
「みんなぁ、そろそろだよぉ。出発。」
「すいませんでした。」
「みんなも、もう少し待ってねぇ。これだと不味いから…。」
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