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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第586話 パーティに行くのは100人の”店員”

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一応は商会員という事で、シルキーたちが作ったゴーレム馬車に箱詰めで乗り込み、各ダンマス護衛一名とダンマスだけだ。後の人たちは。進んで外に出て行った。まあ、偵察部隊による動向調査によると、ギルドカードを手に、まずはダンジョン巡りだそうだ。というのも鳥海の計算外がここでも発動していた。それが…連中の購買意欲だ。勇者服の礼服一着程度と思ったのが、男で女性もの下着10セットとか非常に買い込んでいった、当然楽園も
現場に行きポーションセットの購入などを行っていた。その為平均金貨100枚程度(10万DP)の買い物となった、当然これでも抑えめだそうで。というのもリンシュメルトはギルドが高価値商品を出して市場をけん引している関係で、物価が高い。このため金額がかなり高くなった。当然10万という意図地味にゴブリンの大軍を作れる程度のDPとなる。…がここで思い出して欲しい、ここにどうやって来たのか…そう、魔界経由だ。当然ダンジョンからの支援も期待できない。一応送金できるが、それがこのリンシュメルトの物価に勝てないのだ。そうなると考える事は”資金調達”の指令である。何しろこの界隈は現在”孤島の勇者”たち向けに調整されたイージーで閉鎖されにくいダンジョンがその辺にある、そこでモンスター狩りからの魔石販売による資金調達を狙いに向かった。狩りによる肉もあるだろうが…そしてもう一つの資金稼ぎ…それが情報売買だ。勇者大陸というダンマスの多くが死滅したエリアでの情報は当然他のダンマスに売れる。しかもこの大陸、地味に大きい。なので、その為に部下たちの多くは向かっていった。
「え…あ…。」
 ただ、その巨大な車列に驚くのはリンシュメルト王宮にもいても一緒だ。なんせ100名近いお客が一気に来たのだ。当然それを見越した食事量を仕送りしてあるが、これは予想外…。
「これが招待状だぜ。」
 今回は予想できる展開対策で、オープニングで行くふりして、千鳥万花のスタッフはこの段階で私はリンシュメルト支店に。そして、鳥海はさっさと元のダンジョンに戻っていった。そして、こういう時に顔が効くジャンが、この時の担当になっていた。
「いや、分かりますが、」
「商会員が来ると、連絡はしたはずだぜ。上に確認するか、この人間の量だと…後ろの貴族さんも迷惑だろ?」
 このパーティに来るのは何も私達だけではない。が、実は結構少ない。というのも、実は社交界シーズンではないタイミングでのパーティであり、対象もリンシュメルトにいる予定の貴族にのみ招待状を発送した、本来の亜人同盟の予定は簡単小型パーティの予定だった。が…。
「賑やかしだ、」
「…少しまたれい。」
「分かった、待とう。」

「はぁ!?三桁!?」
 もともと鳥海にはこのパーティで商会員の従業員を誘痛い話は聞いていた。が、リンシュメルト支店にいるのはシルキーだけで、基本食事はいらないはずで。ジャンとか言うちびっこが一人来るだけだと思っていた。が、実際は100人くらいの従業員が来ていた。
「どうしたの?」
「ナオ…。」
 今回の作戦に対して、ナオは奥の部屋から、ハーリスだけを派遣して監視モニターで見ているつもりで、来ていた。
「どうする?」
「通してもいいと思うよ。作戦を邪魔するならしてみろって事だね。でも…。お姉ちゃんには勝てないと思うけど…それも理解しているはずだけどね。」
 今回の作戦は特に魔王歴も長いケイさんの部下を用いる、特に分体を用いるので、戦力で言えば魔王軍屈指の高能力だ。しかも実戦もかなり強い。となると、100人程度では妨害はできない…。というよりする気があるのか?
「ハーリス、鑑定できる?」
『いえ、少し時間がかかります。精査を必要とする案件の模様です。』
「…珍しい。」
「じゃあ…。」
「時間稼ぎもあるから、全員通して。続行させるよ。」
 南さんも心配性だが、飲み食いを増加させる程度なら、結構小さい妨害で終わりそうだ、…まあお姉ちゃんが言うとおり、この戦力差の一端も知っているならしないはずだと言っていたから、本当にパーティで飲み食いさせるだけだかもね。そうなると、千鳥万花に敵意はないかもしれない、なら結構いい拾いものかもしれないね。
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