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第15章 オペレーション:ハッピードライブ

第581話 本当の始まりは決起集会

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 それから一週間・・・この作戦の準備に予定されるものを準備されるだけして…最善を尽くしたはずだ、
「お前ら。飲んでるか!」
「おおー!」
 デマで流した、草原同盟主催の”魔界飲みツアー”である。表向きは”ダンマス同士の親睦会”であり、今回、作戦に同調した35名のダンマスが集まっていた。中にはスキュラカンパニーも混ざっており…地味に大きい集まりだが…。
「では、皆さん。ここで作戦の概要を説明する。」
 黒木が声を上げる。黒木の後ろには二人の護衛がいる。各ダンマスも護衛である一人の人間と思しき護衛を連れている。
「今からこっちで一日後、このホテルのフロアに向こうに行ける”階段”が出現する。当然向こうでは持って行けるものはない。但しこれには”ギルドカード”は含まない。ので…ここで登録しておくこと、向こうでの買い物は全てこのカードでの決済が用いられる。」
 全員が頷く。
「そこから…2時間後に最初に来た建物から”出発”のゴーレム車を出す。それまでに衣装を各自用意する事、細かい質問は現地エージェントが待機している。」
「本当に通れるだろうな?」
「聞いてお互いのダンジョンで実験したはずだ。していないなら…信じるほかない。このチケットは出入り口を出現させる者であり、持ち物の持ち出しと持ち込みができないが…。”チケットを通ってきた人は無条件で通す”それが、他人のチケットでもだ。これを用いて出された資料に書いてある勇者を見に行くツアーだ。」
「おおー!」
「リンシュメルトと、勇者の画像は見たが…いい感じの子供じゃないか。」
「いや、マジであの勇者をゲットできるのか?」
 喧騒が一層激しくなる、魔人連合と正々堂々が、わざと口コミのみで気が疲れないように回したのが二つの資料である、それが勇者48ゲットツアーである。これに際し、極秘裏にドランが潜入して、現地協力者を手に入れ、千鳥万花がその利権を引き継ぎ、南と会合し、現地に…階段を設置するという。これに違和感を持つ者も多いだろう。ダンジョンバトルで、千鳥万かを指定して移動できるのか…というとこれは仕様上不可能である。ダンジョンバトルでは指定された箇所以外移動することができない上に”第3者のダンジョン領域”を会場にしていできないので、不可能である。そしてもう一つの出入口に子を用いた移動で送迎できるのでは…というのに対しては・・・鳥海がこれに危険性を提唱し、取りやめになった。
 まず出入り口2個持っている件は実は月光含めすべてのダンジョンマスターが公開していないレベル10特権となる、自分のダンジョンを経由させ、転移魔法モドキが使える。というのは…相手への警戒感を十分煽るものだ。だから…このカードは使えない。そこで考えたのが”一日チケット転送実験”だ。これもお互いのダンジョン領域を移動するがまず実験したのは、同盟同士の2名がチケットを使いゲートを開き…通り抜けれるかを実験し、成功した。ただしこのエリアから出る際に”ギルドカード”と突入時と同じ衣装以外は持ち込み…持ち出しができない。ギルドによる依頼も結局、またげない。が移動は成功した。
「まあな、私もあのヨシカゲとかという…勇者を使った狼藉を見ている。思ったはずだ。勇者がいれば勝てるのに、卑怯だと。」
 それに思う事があったのか、全員がうなづく。
「ただ48人もの勇者が亜人の手に渡れば、当然軍隊クラスの数の勇者って事になる。もう勝てる見込みは全くない。それにこの状況で一人二人得ても問題がある、」
「…全員監禁すれば?」
「勇者はある特殊能力を持っている、勇者が自発的に”従者”にした相手にはスキルが自動で一個。バトルアニメみたいな能力が手に入る、」
「はぁ!?」
「勇者の従者となれば、スキルゲットだ。それを登録すれば、それが増殖可能だ。となると、勇者を拷問するぐらいなら、取り入ればチートゲットし放題だ。」
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