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第14章 下部組織は基本押し付け

第542話 商売の基礎は人流と、地政学。

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 ちょっと手荒に画伯もかくやという汚さで書いてあるのは…わざとだ。これ以上精密たと、問題が起こる為だ。
「…これが…。」
「はい、それでこちらをご覧ください、ここが我が国です。」
 そうして、ナイフを突き刺す。
「いいのか?」
「こうしないと分からないでしょう。そしてここを見てもらえれば分かると思いますが、黄金街道は砂漠に沿った南側にあります。」
 そう、黄金街道は南であり、ここは戦費は一応貰っているものの、実際は戦争のせの字もない平和な国だ。勇者もレンタルで貸して、収益化するつもりで召喚しているのだから国の貧富は分かるという物だ。
「それは承知している、」
「当然その周辺は警戒が強ようございます。そこで、このかなり離れたこの地。及びもう一つの利点である、相手の街道を利用します。」
 刺したのはそこから横にスライドしたザガートン側の北西部、向こうが言うのは”炭街道”と呼ばれる街道だ。実は、鋼鉄の生成には非常に高温が欲しい。ただドルカスは悲しいかな石炭の知識は薄かった。しかも…石炭は結構DP的に高額設定がされており、魔法やDPを使った生産での鋼は基本収支マイナスになるほど高額にできている。そこでドルカスが目を付けたのが北西部の分厚いもみの木だ。それを”木炭化”させて、それを炉で高熱化して、高熱を生み出したのだ。その木の運搬に使っているのが炭街道だ。ただ、炭の欲しい地域は南のダンジョンおある
国境でも一緒だ。そこで、この北部開拓林は今、注目されている開拓先となっている。その為街道は現在黄金街道を中心にザガートンでは北部のケイブシティを北限に四角形の形となっている。その街道を用いる。これはどうも密輸犯も使っているらしくこの街道を使う方が今後に良い。そう考えたのだ。
「このラインです、ここを使う事で、運輸コストを下げ…ここに草原諸国から手に入らない、商品などを手にして、川下に売りつける。そして、川下の食糧はわが輸送部隊で購入する。そうすることで、安く、食料を購入できます。」
 一応鳥海に書いてもらった今回のプランニングがこれだ。”河川貿易上下完備作戦”という物だ。歴史ものだと、この川下りの県債運びだけでも相当利益が上げられる。が、問題はこの富を何に使うかだ。当然山は高く、運送費果手運び、又は背負子がメインでは川下りの大量運輸に比べ相当分高くなるので、物に換算すると、大した利益にならない。ここには二つの欠点がある。一つは前述の帰りについてだが、一つは川で運ぶほどの大量の高額商品が無い。木とかは最悪余るのだ。炭とかの需要などが無い限り。そしてこの地方は雨が多い。となると、薪の需要も北部の川上以外薄い。しかも地味に雪はこっちでも薄いのだという。そうなると…木の需要はこの草原諸国では薄いのだ。そこで必要なのが、商材というわけだ。その商材こそザガートンからの密輸。できれば”鋼鉄系”だ。但し重いため、一人一個が限界の鋼鉄系はこっちには密輸されない、何故ならこれを担いで山を越える事が不可能だからだ。魔石は少額なら可能だが。そうでないなら…。という事になる。
「ぐ…。」
「いかがでしょう?国を富ませ、楽ができます。会議でも当然工芸品を運んでこれば、当然…。」
 王も、価値が理解できるはずだ。
「確かに、地位も上がるな、ただし…いくつか条件を出させてもらう。通行料を取る事。そして…。」
「何でしょう?」
「向こうに見つかった際は、お主が責任を取る事だ。」
 やはり責任だけは何ともならんな。かなりうまい場所を欲しているようだ。
「…それが飲める価なら。高すぎれば商人は逃げ出すでしょう。」
「…確かにそうだな、そこは、完成にどれくらい?」
「…まずは許可さえ頂ければ後は、我々が勝手にやっておきます。お待ちを。その為に東の森の使用許可と、後…北部に数か所、拠点をいただきたい。」
「分かった。出そう、結果を待っているぞ。」
「王よ、性急すぎるのでは?」
「金がかからぬなら、今の現状を打破できよう。待とうではないか。」
 これも鳥海さんの意見だ。ダンマスは最悪簡単にダンジョンを使い、難立地でも建物が建てれる。だが普通に考えれば、7000メートル級の山を貫くトンネルは岩盤もある、地質調査も欲しい。そうなると、無理筋なのだ。だからこそ、適度な時間が欲しい。そういう事だ。これで…DP経由で物が売れるって事だ。こっちで。
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