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第14章 下部組織は基本押し付け

第527話 謝罪はされて敵が増える時もある。

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「じゃ、じゃあ…どうするつもりだね?」
 流石に、南も…教授も鳥海一人に気圧されたようだ。
「…まずは謝罪だわさ。但し。」
「リューネか?」
「たとえ、大怪獣が街を荒らしても、大怪獣に謝罪されたら…そのための移動だけでもこっちに被害が出るだわさ。謝られても形式上の答えしか出ないなら、止めるだわさ。」
「…どうするつもりだ?」
「できれば、内々でいいので、トップの謝罪が欲しいだわさ。」
「…それは無理だ。というより、それを要求したら、次の日にお前たちが全滅している可能性がある。」
 流石に、教授も蒼い顔をしてい答えた。
「確かに…先生。」
 南も頷く。がどういう事だ?
「どういう意味だわさ?」
「そのトップの為なら世界を滅ばすことをいとわない連中からしたら、謝らせろと通告した瞬間から、遅かれ早かれ、一週間以内には君たちをマップから消すように動くだろうな。前後考えずに。」
「脅しだわさ?」
「いや、事実だ。その暗い連中の倫理はすっ飛んでいる。私がここに出張ったのも。メンバーの中で唯一”謝罪”ができそうだからという意味だ。」
「…それは、ひでえな。」
「…謝る気はないだわさ?」
「トップは謝罪する気はある。が、実行に移せば独断専行でって事だ。そうなった後の事は責任取れんぞ、」
 必死に止める教授を見て…いや南の焦りからもそれがうかがえる。きついのか。まあ、元々これは交渉術の一角で。無理な願いを言って断らせて、次の願いが本当という物だ。地味に結構初歩なので、相手にいかに無茶を言って、ごねておいて、心象を弄るのかがポイントだ。
「だとすると、その48人の勇者に絡ませてほしいだわさ。その原因となった勇者とやらを見てみたいだわさ。その位はできるだわさ?」
「少し待ってくれ。」
「先生。」
「一応持ち帰る、それでいいな?」
「普通だわさ。」
 ただこの手法も地味な欠点がある。第一の無茶側は”相手をあおり過ぎない程度の無茶”であり。それを頷かれるた場合自分に特がある内容にしないといけない。これは交渉前で無茶な願い側に入れておいた。未だ魔王軍トップは練るだと思っている、ならこの場に”ネル”がいないとおかしい。そっちでもつじつまが合うはずだ。後性格的にあの人が”権限部分委譲”みたいなトリックを使うとは考え難い。やるなら”全権委任”だ。それとネルがトップの場合は大方ここまで無茶な”千鳥万花切り”を発送するのかが怪しい。となると、トップは別にいる、可能性がある。そしてそれは今回の件でリューネではない。それが確実だ。鎧騎士か?また派だけか、我々の知らない誰かがトップだ。そう考えるほうが正しい。が、そんなここまで来て長しれない奴なんて…こんな格下相手の謝罪会見に出すわけがない。だからこそ、拒否されるとみていた。
「明日では決めれないんです。」
 そう、神様から聞いた”勇者定数”の話と今回のバクの件である。勇者定数は20であり、19だと召喚されて”一人”のはずだった。が出てきたのは48人。だからこそ異常事態で・・・これにより、エラーによって、本来勇者一人につき一人のダンマスが魔王役で排出されるはずが…それも消滅した。今この環境で48人もダンマスが増えればそれは暴動どころではない。そこで、神様はダンマスの出現と勇者システムそのものを停止、デバッグを行うそうだ。すなわちもうダンマスは増えないって事だ。大方向こうはそれを知っている、だからこその初心者ダンマス切り捨てに言及したのだ。下が生えてこないなら、初心者の定義が消える。だからこそ、統一するなら…いや再生成前に何とかしたいのだろう、ただし、そこで出てくるのが魔王軍の”ダンマス支援方針”だ。トップがピンチに陥らない限り、大方、亜人同盟は攻める事はできないし、相手ダンマスを、できるだけ大きくしたい。だろうな。だからこそ…。だからこそ…。わざと初心者を宝利投げて、戦乱にすればいい。という感じだろう。
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