525 / 1,264
第14章 下部組織は基本押し付け
第520話 会社の下請けの多くは作るのではなく、何らかの要因で作らされる。
しおりを挟む
魔人同盟との会議はいい感じで終わったが、何もしていない我々につきつけられる”戦後処理”意味が分からん。
「やっほ、久しぶりね。」
「今日はお日柄もよく…。」
「そんな、形式ばった話はいいから。座って。」
…ビジネス会話とか知らんな、これ。
「で、何の用だわさ?」
「端的にいうは、パルマキア公国頂戴。」
「「は?」」
流石に私も、唖然とした。
「正確にはあの頭がとんがった商人だっけ、それを私たちに派遣させてほしいの。」
「何言ってるだわさ!調略を頼んだのはそっちだわさ。それに従ってやった。」
「だから頂戴。」
「でも!」
流石にこれをすんなりと受ければ組織のトップになんて立たない方がいい、それくらいの横暴だ。でも、こっちの交渉を見ていたのか、どこかで…食えない奴。
「それがね、事情が変わっちゃってさ。あんたも部下から聞いたでしょ、月下を滅ぼした件。」
さらっと言われるのも腹が立つが、事実だ。
「その中ぎりぎり月下と手を切った。4人のダンマスがいるの、」
「で?」
「彼らに一応保証を出すのと、後、彼らは亜人に入れるわけにはいかないの。で、そこであんたたちのパルマギア公国よ。そこに連中を送り込んで、彼らが一旗揚げれば保証も出来て。初心者ダンマスから脱却もできる、そしてあんたらは感謝を得られる、いいじゃない。」
「…さすがにそれは虫が良すぎるだわさ。うちらが、どれだけ支出したと思っているんだわさ!?」
「あんたたちのステータスからすればはした金のはずよ、それに、私達からすれば調子に乗ったいじめっ子の討伐にやぶさかじゃないわ。特に弱い立場のダンマスを守る為ならばね。」
流石の鳥海さんもこの物言いは、血管を噴きそうな顔をしている、
「あんたは、ダンマスを頼むと、」
「そうよ、それは”すべての”よ。あんたたち儲かているダンマスと世の中には儲かっていないダンマスがいるの。そう言う弱者を守る、そうじゃない?」
言っていることに一貫性はある、但しこれを認めたら、我々は亜人の属国になる、
「それによ、草原諸国にあんたらが根城築くのは反感買うと思ない?」
それに対しては幻などの大作を立ててから、限界まで交錯するつもりだった。が、こういわれると…。
「でもこれを受けたら、うちらは属国だわさ。」
「…確かにね、あんたらが、亜人に入っても迷惑だから。」
「そうだわさ?」
流石にこれはあおりが強すぎる。味方にする気もないのに命令だけするのかよ。
「そうよ。亜人にいるのは初心者ダンマスが多いでしょう、そこに先輩風吹かせるダンマスが来るのはちょっとね。だから、特にドルカスと仲が悪いというじゃない。だからお勧めはしないわ。」
「お帰り下さい、さすがに・・・。」
「後これ、事後承諾だから。」
「「は?」」
「もう行かせちゃったから。後はちゃんと引いてね、商店の”領域”も全部。南ちゃんにできるだけ安く売ってね。」
…は?
「じゃあね。」
そプ言うと、手を振り、リューネは去っていった。その直後オウルから、連絡が入った。現場には鎧騎士と、コクヨウが目の前に来て、そのままでいるように言われたと。見事にやられた。そう、パルマキア公国は名も知らない4人のダンマスに…亜人に奪われたのだった。
「やっほ、久しぶりね。」
「今日はお日柄もよく…。」
「そんな、形式ばった話はいいから。座って。」
…ビジネス会話とか知らんな、これ。
「で、何の用だわさ?」
「端的にいうは、パルマキア公国頂戴。」
「「は?」」
流石に私も、唖然とした。
「正確にはあの頭がとんがった商人だっけ、それを私たちに派遣させてほしいの。」
「何言ってるだわさ!調略を頼んだのはそっちだわさ。それに従ってやった。」
「だから頂戴。」
「でも!」
流石にこれをすんなりと受ければ組織のトップになんて立たない方がいい、それくらいの横暴だ。でも、こっちの交渉を見ていたのか、どこかで…食えない奴。
「それがね、事情が変わっちゃってさ。あんたも部下から聞いたでしょ、月下を滅ぼした件。」
さらっと言われるのも腹が立つが、事実だ。
「その中ぎりぎり月下と手を切った。4人のダンマスがいるの、」
「で?」
「彼らに一応保証を出すのと、後、彼らは亜人に入れるわけにはいかないの。で、そこであんたたちのパルマギア公国よ。そこに連中を送り込んで、彼らが一旗揚げれば保証も出来て。初心者ダンマスから脱却もできる、そしてあんたらは感謝を得られる、いいじゃない。」
「…さすがにそれは虫が良すぎるだわさ。うちらが、どれだけ支出したと思っているんだわさ!?」
「あんたたちのステータスからすればはした金のはずよ、それに、私達からすれば調子に乗ったいじめっ子の討伐にやぶさかじゃないわ。特に弱い立場のダンマスを守る為ならばね。」
流石の鳥海さんもこの物言いは、血管を噴きそうな顔をしている、
「あんたは、ダンマスを頼むと、」
「そうよ、それは”すべての”よ。あんたたち儲かているダンマスと世の中には儲かっていないダンマスがいるの。そう言う弱者を守る、そうじゃない?」
言っていることに一貫性はある、但しこれを認めたら、我々は亜人の属国になる、
「それによ、草原諸国にあんたらが根城築くのは反感買うと思ない?」
それに対しては幻などの大作を立ててから、限界まで交錯するつもりだった。が、こういわれると…。
「でもこれを受けたら、うちらは属国だわさ。」
「…確かにね、あんたらが、亜人に入っても迷惑だから。」
「そうだわさ?」
流石にこれはあおりが強すぎる。味方にする気もないのに命令だけするのかよ。
「そうよ。亜人にいるのは初心者ダンマスが多いでしょう、そこに先輩風吹かせるダンマスが来るのはちょっとね。だから、特にドルカスと仲が悪いというじゃない。だからお勧めはしないわ。」
「お帰り下さい、さすがに・・・。」
「後これ、事後承諾だから。」
「「は?」」
「もう行かせちゃったから。後はちゃんと引いてね、商店の”領域”も全部。南ちゃんにできるだけ安く売ってね。」
…は?
「じゃあね。」
そプ言うと、手を振り、リューネは去っていった。その直後オウルから、連絡が入った。現場には鎧騎士と、コクヨウが目の前に来て、そのままでいるように言われたと。見事にやられた。そう、パルマキア公国は名も知らない4人のダンマスに…亜人に奪われたのだった。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜
Open
ファンタジー
就活浪人生に片足を突っ込みかけている大学生、本田望結のもとに怪しげなスカウトメールが届く。やけになっていた望結は指定された教会に行ってみると・・・
神様の世界でも異世界転生が流行っていて沢山問題が発生しているから解決するために異世界に行って転生者の体の一部を回収してこい?しかも給料も発生する?
月給30万円、昇給あり。衣食住、必要経費は全負担、残業代は別途支給。etc...etc...
新卒の私にとって魅力的な待遇に即決したけど・・・
とにかくやりたい放題の転生者。
何度も聞いた「俺なんかやっちゃいました?」
「俺は静かに暮らしたいのに・・・」
「まさか・・・手加減でもしているのか・・・?」
「これぐらい出来て普通じゃないのか・・・」
そんな転生者を担ぎ上げる異世界の住民達。
そして転生者に秒で惚れていく異世界の女性達によって形成されるハーレムの数々。
もういい加減にしてくれ!!!
小説家になろうでも掲載しております
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる