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第13章 新入社員と改革のススメ

第480話 魔王バトルへのお誘い

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『マスター、神様よりメールです。』
 計画書を前に3人で唸っていると。サンテから…聞いたこともない連絡が来る。
『内容は”魔王城落成記念の魔王バトルへの参加依頼”です。』
「ん?何だそれは?」
『内容は…魔王バトルと呼ばれるバトルに参加して欲しい、このメールはレベル10になって…かつ勇者と友誼を結んだことのあるマスター同士による…選手権だと…いう事です。』
「…音無か…。」
『はい。』
 魔王バトル…フェルミィとミラージェは確かにレベル10ダンジョンマスターだ。これはダンマスの最高位を示すらしいが…
『褒章として、最強の魔王の称号と…最大レベル+!だそうです。』
 確かにそれは魅力的だ。だが、
「形式の知っている限りの…検索を含む情報を頼む。」
『情報ですと…まずこのバトルは…部下一名を選択し一時的に魔王の間に登録します。この時魔王の間に登録されたモンスターは魔王と扱われます。この魔王同士による実力勝負と勇者を相手のダンジョンに送り込み…その時の稼いだDPと勝敗の合算でポイントを付けます。そのポイントが高い方が優勝となります。』
 かなり複雑だが、魔王は勇者をいかになぶりつつ、且つ勝ち、また魔王での勝利数も問題視されるのか…。
「これは好かんな、」
 これには私には大きなリスクがある。まずランキングから隠してきたミラージェ、フェルミィ組の公表はリスクが大きい。それにレベル10ダンジョンマスターは多くないはずだ。亜人はいる可能性があるにしてもスキュラ、パンダ。月下、うちの多くは8から9だ。なので、これに該当するのは私しかいない。ついでにドランは地味にレベル7だ。バトルが必ず公表される可能性があるとやらで、なかなかダンジョンバトルを受けてもらえなかったらしい。そのうえ、ダンジョンがへき地で…侵入者がほぼ来なかったため、スタンピードによる利益と占拠利益
以外がほぼなかったという。…ボッチの香りがする。でもそれで占拠を広げていく地味にすごい領主でもある。が…そんな事より、こんな状況での…レベル10公表はもっと不味い。バトル禁止に近い千鳥万花で10ができるなら…てことになる。なので…無理だ。だから…
「返答期限は?」
『後三日です。その後、次の日に開始されます。期間は一週間の予定だそうです。』
「なら断ってくれ。後…当日は開催するってどういう事だ?」
『はい、四日後に魔王城に招待する特殊なチケットが配られ、魔王城に行くことができます。食事を用意し皆様を歓待する、祝いの席を設けるそうです。できれば今後一年に一回はパーティとバトルを開く予定があるので…。との事です。』
「ふむ…これは又激闘の予感だな。」
 こういうパーティの価値は基本”人と接触できる”という事にある。神様主体なら魔王バトル以外にも魔王城というイベント会場での…交流…よくダンジョンマスター物ではこういう交流会で派閥ごとのこすり合いをして、勧誘などを行い…。
「そういう事か…。」
 確かに神様主体なら”同盟”などもしやすいはずだ。喧嘩も売りにくい。初心者ダンマスの…今の亜人寡占状態の解放を狙うか…。以外と神様も考えているな…。というか、亜人は神様母体ではなかったのか、ギルドとか…。
「…ふむ、一応顔を出しておこう。まずは雰囲気を知りたい。そして今後、もしかして、ルール作成などの利権が生まれるかもしれん、」
 考える事もあるが…。ここはダンマスの寄り合いに行くべきだと思う。ただ、個人的には後一年早ければもっと…カオスだった可能性があるな…特に魔王軍への恨みが強かったからな。
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