魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第１３章 新入社員と改革のススメ

第４７５話 ”要するに○○”があると、考えなくなるよね。（エナリシア視点）

　後で聞いた話、私はあの時死んだらしい。そして私はこの…ゴーレムの体になったという。そしてこれに会話機能を付けるべく、様々な検証を行ったらしい、そのすべてが失敗。結論として、私が魔法とか言うもので、直接話す事ができるようになり、しかも言語を学ばないと…発声の魔道具を使う事も出来ないという。
「はい、これは｝
『りんご。』
「いいね、次行くよ。これで、肉ね。」
　私は…。
『でもなんで、私なんですか？』
「死体の損傷が低くて、…そこまで深い意味はないよ。」
　教えてくれているのが、ウルフェさんだ。
「あなたの運が良かったのよ。そう思うことにしている。私もね。」
『そうなんですか？』
　運がいい、そういう事が良く分からにけど…そう思うといいらしい。そう思ってみる。そして、聞いたのはこのためだけにスキルという物を調達し私にくれた。魔法のオーブという緑色の球だ。それを３つ貰って使って、意識すると声を出すことには成功した。但し、すぐに頭が痛くなる、もう頭が無いそうだけど、頭…らしい場所がいたくなる。慣れればいいだろうが今はまだこの日体い付いているという文字盤が重要で、文字を教わっている、
「大方、どんな凄い人でもそれに合うとか…偶然だと思う、私はここにいるのよ。」
『はい。』
「さて、そろそろ飽きただろうから…ちょっと休憩してから…練習に行くよ。」
『はい…。』
　文字とか物を教えてもらいながらやっているのがこれだ。魔法を使って狩りができるようになった。ので木の的とかを使った魔法の訓練をしつつ、レベルとやらをあげるらしい、意味が分からない。そして、私の意識は途切れる。

　次に目を覚ますと木の的が置かれた…。謎の草原だった。木の的もすぐそばにある。
「とりあえずいいね。魔法を固めて…意識して…。”風の矢”よ。」
　いつもの担当者であるコンちゃんさんの言うとおりに両手を上げ魔法の、魔法の塊だと私が認識できるそれを槍の形にして打ち込む。こうした練習を数日は繰り返していたが…。実は覚えていない。
「いいね。これで身が守れるよ…さて、これでようやく本題に入れるよ。」
『どういうことです？』
「私はこう見えて…食肉ダンジョンのマスターとして、あのダンジョンの管理を任されているんだ。主にモンスター管理をだ。」
『モンスター？』
「ああ、君たちが狩ってくるあれだ。」
『はい。』
　あの動物たちの事か。
「あれとの戦闘で住民の死亡率や負傷率が高すぎて、効率が悪くなっていると…マスターから報告があってね。そこで、君たち”経験者”による改善点などを聞きたいんだ。これは流石に彼らに聞くわけにいかないからね。」　
　土で椅子を作り座り込んちゃんさんの様子に私も…地面に座る。
『どうしてですか？』
「聞いたら大方、楽にしてほしい、そして…肉をくれ…以上のことを言わないと思うから。」
『それは分かる。』
　確かに狩りをするくらいなら…管理しているなら、ただで肉をくれればいいという人が出てくるに違いない。
「でだ、君のようなこのダンジョンの利用者に改良した所とかあれば聞いていくって事だ。」
　確かに…。よくなるなら、父さんとか…。助けになるかな…。
「では、取りあえずこの練習でどうにか視察はできるようになったはず、身は守れると思う。後は、君の仕事はモニターを見ての確認やダンジョンの誰かでいい。そいつにダンジョンの改造点を言ってもらう事だ。私はそれを聞いて手直しするって仕事になる。」
　まず私が提言したのは運搬の手間だ。肉を狩るのはいい。これが無いとどうもあの動物を出すための要素の何かを…理解できないけど、必要とするものが出せないからだ。ついでにダンジョンというのは、一階に”メイズ４階層”があり２階層目に”獣がいる草原”であり、初めて聞いたのが、その草原のどこかに６か所の隠し部屋があ®、うち４か所がスキルオーブ。そしてあと２か所は、ラクシャーサとか言うあのダンジョンに住むモンスターさんたちをコントロールする部屋があるという。そのうち、最初の入り口から出口まで、実は長いだけで私たち難民からすると、人の流れについていけばいいだけで、彼らの言う迷宮による何かを得る効果。とかを得られるとは考えられないって事。
「そうなると、とうの昔に形骸化していたのぉ…。」
　根の前で苦悩している、糸目な女性の人がどうも…ウルフェさんのマスターらしい。ダンジョンを作っている神様みたいな人で、かなり凄い人らしい。
「マスター。」
「そうなると、収支を見直す必要がある。」