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第12章 開発再び

第470話 テスターには常に非常事態を何とかできる危機対応力が求められる。

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「ほう?って事はある程度までなら…。」
「まあな。但し大軍だがレベルによって何が出るのか試せなくてね。」
 ち、こんなところで検証不足が響くとは…というよりランダムスポナーにこんな仕様があったのか?
「そろそろだわさ。」
 スポナーが輝き…え?
「何だ?」
 全員の驚愕が作戦室全体に訪れる。これから起こることは渡しても設定して撃いない、いや前代未聞なのだから。
「おい!井原!}
「流石にこれは計算していない…が何が起きる?」
「隣り合うスポナーの連携なんで聞いたことないだわさ。」
 今回の完全ランダムは確かにスポナーから出るモンスターをコスト毎に割り振り、最適化すると書いてあった。ができてきたのはオーガの、格好は軍隊みたいだ。手にもつ武器も防具もある、しかもあの輝きは…鋼だろう。最悪だ。全長3mの巨大人型モンスターであるオーガは確かにダンジョンでは隊長格で迎えられるモンスターで、贅沢だとさらに武器はつく。だが防具はつかない。しかも武器防具それぞれがかなりの文明で生成された、現代を思わせる輝きだ。はっきり言う、今こいつらが暴れたらダンマス業界は全滅とは言わないが壊滅的な事になるだろう。
「待て…なんだこれ…。」
 ドルカスのつぶやきが…つぶやきが作戦室全体被響いてしまう。そして鑑定が映し出されていく。
「ハイオーガ…ソードマスター?」
 ハイオーガはボブゴブリンから進化する上位オーガだ。一応オーガからも進化する。がその上位種族の上にさらに”剣聖”の職業を持つ…と言っても持っているのは普通の剣聖の持つ細いとか、刀ではなく鉈である。が体も大きめ・・・の上にさらにオーガヒーラー。オーガジェネラルが体。そしてオーガキングもいる。俗にいう”オーガ近衛
中隊”編成だ。ついでにライダーが40体と、レベルを周りで融通して調整され52体よりは少ない数が出てきている、ステータスも兵士で平均500.幹部級で3万。しかもキングが12万とはっきり言って大盤振る舞いだ。レベルは全員…50の上に職業が30とかが多く、この世界ではありえない大型ステータスとなっていた。しかも騎馬用の恐竜モンスターであるエペの進化系の一つ”ラプトル(騎獣職業付き)という化け物迄いた。この世界では我々以外では初の登場のはずだ。ラプトルはドランと獣んダンジョンマスターのシロウが趣味でモンスターの
レシピ開放をしているうちに見つけた。別世界のモンスターだったからだ。

ラプトルライダーTIPS:ラプトルを卵から奪取したり養殖して育てた訓練を受けたラプトルの総称。主に”ゾナーハン列島””パルチモア諸島”での生息が有名で”ガルガバッメ式の生態が報告されている。足は早いが戦争向きなのと、地味に披露しやすいのが欠点。正確は状況に流されやすく但し攻撃能力が高く騎龍と搭乗者の連続攻撃は大陸統一経験あり。

 という鑑定に謎の文言が出まくっていた。これを検索してみても該当地域無し。サンテに問い合わせてもカスタマーセンターに連絡を入れても回答しない、できないと言われた。それが今、ここにあるのだ。私の焦りもわかって欲しい。
「おいおい…こんなのありかよ…。」
 並のダンジョンがつぶれる程度に豪華で、ダンジョンコストのお友達であるゴブリンから育てたダンマスが最後にたどり着く編成ともいえる最上位の編成となる。流石にダンマスが全力で頑張っても出せそうにない凶悪な編成に、指令書の空気は重くなっていた。
「おいおい…。」
「オーガライダーが40、ヒーラーが2、メイジが2、ジェネラルが2、ソードマスターとキング付き、スキルもキングが指揮を持つ。最悪だな…。」
 …観察していると、どうも言語は話せないらしくこの辺は大方スポナーに書き込みを入れないとこうなるんだろう、ただし、彼らは軽く見合わせた程度で外に出て…。どうも馬留の設置を開始したらしい、周囲の状況を理解して設置を開始…そしてキングを中心とした編成に全員なっていた。
「スポナー同士が連携して、設定をすり合わせ、出す者を調整するのか…初めて見たな…。」
 ダンジョン政策の対価と言われていてもこのざまだ。まだダンジョンシステムには…秘密があるのだろうか。
「これは大発見だわさ。うちでは使えるだわさ?」
「それはわからない、実験してみないと…。」
「後はあいつら次第だな。」
 そうこれと戦うのはテストプレイメンバー、すなわち勇者側現行最強戦力なのだ。
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