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第8章 勇者プロデューサーへの道

第302話 僕が立てた都市だから、追加も当然僕が立てれば外観とマッチする。

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 次の日には、フェルミィのたたき台を元にミラージェと私が検証して、不動産屋…にいた南に提出。DPもMPから拠出して支払いを終え、当日完成した。
「ひぇぇ。」
 完成して、音無さん込みで見上げるのは地下一階のゴーレムパーキングエリアと収納庫付きで店舗が一階にあり、2階まで店にできる多目的エリアにした上で、3階に使用人部屋を兼ね備えた”イーハ商会”小型店舗である。2階までフロアをとっておいたのは今後の拡張の為と、ゲート配置用の位置だからだ。
「流石だわさ。」
「まあな…建築しておいたが、基本4階のと屋根裏部屋も当然住めるように屋根の角度を聞いた。天候によると、どうもこのリンシュメルトは雪が良く振るらしい。なので屋根の角度は付けておいた。後雪解け加工により雪は中央に集まりそこから廃熱菅経由でお湯を流すように排水溝を加工した。だから雪による劣化もない。」
「凄い…。」
 全員の語彙力がなくなる感じだった。が一階も実は貴族用邸宅の改造なので相当フロアが広い、ついでに設計だと絨毯の床だったがなぜか”白の毛皮のじゅうたん”になっており足触りが気持ちいい。ついでに3階使用人部屋から上は日本式で靴を脱ぐ仕様になっている、
「凄いですね…。」
「舐めてたわ。一応実費貰ったから。許可したけど本来は…。」
 南もずっと上を向きながらの会話だった。
「わかっている、改装が必要なら声をかける、」
「分かった、後、頼んでいい?」
「なにをだわさ?」
「ああ、この音無ちゃんたちのスポンサーになって欲しい。で、中入って…実は昨日会議があって…。」
 そこから、イーハ商会建物内部に入り、何もないフロアに来ていた。まだ家具が設置されていない。
「で、あなた方に正式に依頼するわ。依頼は三つ。で音無ちゃんたちも関係するから聞いてね。」
 一応まだ商品はないので、南の作ったダークマターのテーブルと椅子に全員が座り、…家具は絶対に導入してやる。
「で千鳥万花への依頼は三つ、一つはクラウドドラゴン戦での”中立”の担保。」
「これは報酬先払いだから受け取るだわさ。まあ、立ってるだけだわさ。」
「で音無ちゃんたちはクラウドドラゴン戦に参加という訳で、大体一か月後になるからそれまでに練習ね。」
「はい!」
 勇者たちの…いや飯野は別化、元気の挨拶をしている、
「で…もう二つ依頼がある、ドルカスの馬鹿がどうもしでかしたらしいのよ。」
「なにをだわさ?」
「クラウドドラゴンは空を飛び続ける魔物なのよ。」
「そんな魔物がいるのか?」
 その言葉とともに店にプロジェクションモニターが展開され、ある積乱雲の映像が映る。
「これが、遠目から見た、クラウドドラゴンのデータ。」
「雲だわさ。」
「こいつが、運営が言うレイドボス一号。倒すと25億DPの報奨金を出すそうよ、GPだと250億DP。」
 …確か暇で見たトップテンのGPランキングだと一位が220万DPと書いてあった。という事は相当巨大だろう。当然モンスターからDPを出す私たちと違い、普通の中小ダンマスではこの金額は相当に大きい。
「で、こいつを相手にするには最低でも”空中戦”を仕掛けないといけない・・・んだけど、どうも亜人同盟に誰も空中戦が可能なモンスターがいなかったのよ。」
「ゴーストは?」
「相手の主体が大方魔法だと見込める、よっぽどでないと。撃墜されるわ。で、そこであなた方にも…というか、取引があるのがあなた方だけなのよ。できればワイバーンを50体購入させてほしい。又は搭乗可能なモンスターを。」
 これは実は結構辛い。動物主体で乗るとか考えなかった我々からすると、空中搭載用モンスターとか…。ワイバーンは、魔界で見たが…。
「ワイバーンですか?しかも生け捕り…。」
 音無ちゃんたちの顔も暗い、わかる、
「実在するんですか?」
「するぞ。中位モンスターだ。」
「「え!」」
 勇者たちの驚きもわかる。
「但しダンジョンでは出ない。横幅が足りんからな。」
「あははは…当然ですね。」
「だろうな…。」
「という訳で、見つかったらでいい、お願い。」
「報酬は?」
「現物を見てから決定する。最低でも4倍は保証する。」
「分かっただわさ。」
 鳥海さんが二つ返事だ。
「後…もうひとつ…頼みたいことがあるのよ。」
「そう言えば依頼は三つだわさ。」
 そう言うと南は全員を見渡す、
「音無ちゃんたちのスポンサーになって欲しいのよ。」
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