上 下
246 / 1,232
第7章 魔界慰安旅行一泊二日

第244話 そうだ、魔界に行こう

しおりを挟む
 新年の祭りの準備が進む中鳥海さんが苦い顔をして、画面を見つめていた。
「どうした?」
 井原はとりあえず書類を確認しにバラン城に来ていた、今年は歌を出す以外は去年と一緒で、且つメッチャングから贈り物として塩漬けの魚が届くという、ついでにメッチャングの町長たちもこっちに商人たちを連れ、支店を開設、当然提携交渉を行い、塩の売買事業を売却。その代わりこっちに塩を格安卸してもらう約束をすると、それで決着した。ついでにこっちで作っている”海底くみ上げ塩”はダンジョンと加工商品内で使うならOKとなった。というのも販売量と生産量がどうも革加工に使う塩保存や塩化加工剤に使う量には足りず、また他の工業用に使うには、回す量が足りない。そこはもうダンジョンに頼るしかない。なので、了承してもらった、そしてもう一つ、産業の話をしたのが”重曹の素材となる”ソーダ灰”の材料となる、近隣に生えていた”海藻”の灰だ。建築材としても当然使うので、これも産業化、又は”重曹鉱石”により、天然重曹を販売し、衛星力向上と石鹸生産を今後行う予定だ。
「これだわさ、どう思うだわさ。」
 そこにあったのは二つの記事だ。一つは公式に動き始めた運営から”聖女”に対して”貴族社会解禁”したための天罰と、魔法学校開設による天罰だ。
「これは…。」
「アチシも相当危ない橋渡ってるだわさ。けどあんたほどじゃないだわさ。あんた、大丈夫だわさ?」
「この記事に書いていあるのは”制度的”な物だ。またオウル達賢者がいる、それのスキルの後半にあるだろ?」

賢者の心得LV6 (特異系)
自陣の発明品の文明レベル+1、学習、教示可能範囲拡大、教示、習得の必要割合減少 レベルアップには提言の成功が必要。  必要DP 特殊 
 
「ふむ…。」
「これによると、連中の提言に限り神罰は回避できる。だからこそ、こっちは技術だけ教えて放置でいい。」
「となると、もう一個が問題だわさ、」
「もう一個?」
 最近は会長の名前が浸透してきた鳥海さんの指差した記事には”魔王軍の手先になっちゃいました、テヘペロ”という軽いタイトルと共にある魔界冒険記の事だ。そこでは浮遊島に神様がいた事。そして、そこで、神様後任ギルドカードを発行してもらい、その巨大都市、”王都”とそこのギルドでダンジョン員で、冒険を楽しんだことだ。
「その前にはこれがあったからこっそり4枚一日魔界チケットかっただわさ。但し、太陽を浴びるだけに魔界があるという話が怪しいだわさ。これプロモの疑いあるだわさ。」
 情報には当然偽もあるか、誇張もある。当然”嘘をついてはならない”という規則がないため。情報には精査が欲しい。実際現在の初心者講習は嘘が半分だと会長は言っていた。
「なら、単純だ、行ってみればいい、百聞は一見に如かず、」
「でもどこをスタートにするだわさ?」
「記事によると、ランダムだとあるぞ?」
「いや、どうも浮遊島から始めるという選択肢があるだわさ。その報告があるだわさ。アチシは基本低下の10%以下の販売物は基本買ってるだわさ。しかもあれだけ念入りに
隠し要素ぶっこむ神様、信用してないだわさ。」
 確かにそうだな、そう言う神様の物体を売ってでも今、ダンマス同士の抗争は激しい、実際この大陸でも商業連合周辺はダンマス、人間、魔人連合の三つどもえになっている。ジャンが一応こっちに利益が多いとはいえ、食料を大量にばらまいていないと、飢餓だけで、人心が…一応”大理石の木刀”は販売している、護身用だ。
「で、買っておいたと、」
「まあ、支援もあるだわさ。DPも使われて初めて生きるだわさ。」
 貯め込むよりいいが…。
「なら連絡頼んだ。一日だ。ゲートは私が?」
「このチケットだと関係者を連れ込むのは使ったダンジョンのだわさ。あんたが使わないとミヨちゃんが入れないだわさ。戦力的にはうちらはあの子が最大だわさ。」
「分かった、では連絡しておいてくれ。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

アホ王子が王宮の中心で婚約破棄を叫ぶ! ~もう取り消しできませんよ?断罪させて頂きます!!

アキヨシ
ファンタジー
貴族学院の卒業パーティが開かれた王宮の大広間に、今、第二王子の大声が響いた。 「マリアージェ・レネ=リズボーン! 性悪なおまえとの婚約をこの場で破棄する!」 王子の傍らには小動物系の可愛らしい男爵令嬢が纏わりついていた。……なんてテンプレ。 背後に控える愚か者どもと合わせて『四馬鹿次男ズwithビッチ』が、意気揚々と筆頭公爵家令嬢たるわたしを断罪するという。 受け立ってやろうじゃない。すべては予定調和の茶番劇。断罪返しだ! そしてこの舞台裏では、王位簒奪を企てた派閥の粛清の嵐が吹き荒れていた! すべての真相を知ったと思ったら……えっ、お兄様、なんでそんなに近いかな!? ※設定はゆるいです。暖かい目でお読みください。 ※主人公の心の声は罵詈雑言、口が悪いです。気分を害した方は申し訳ありませんがブラウザバックで。 ※小説家になろう・カクヨム様にも投稿しています。

前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。

夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。 陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。 「お父様!助けてください! 私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません! お父様ッ!!!!!」 ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。 ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。 しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…? 娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)

婚約破棄はいいですが、あなた学院に届け出てる仕事と違いませんか?

来住野つかさ
恋愛
侯爵令嬢オリヴィア・マルティネスの現在の状況を端的に表すならば、絶体絶命と言える。何故なら今は王立学院卒業式の記念パーティの真っ最中。華々しいこの催しの中で、婚約者のシェルドン第三王子殿下に婚約破棄と断罪を言い渡されているからだ。 パン屋で働く苦学生・平民のミナを隣において、シェルドン殿下と側近候補達に断罪される段になって、オリヴィアは先手を打つ。「ミナさん、あなた学院に提出している『就業許可申請書』に書いた勤務内容に偽りがありますわよね?」―― よくある婚約破棄ものです。R15は保険です。あからさまな表現はないはずです。 ※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にも掲載しています。

虐げられた令嬢、ペネロペの場合

キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。 父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。 まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。 可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。 1話完結のショートショートです。 虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい…… という願望から生まれたお話です。 ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。 R15は念のため。

【完結】彼女以外、みんな思い出す。

❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。 幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。

お飾り公爵夫人の憂鬱

初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。 私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。 やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。 そう自由……自由になるはずだったのに…… ※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です ※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません ※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります

「お姉様の赤ちゃん、私にちょうだい?」

サイコちゃん
恋愛
実家に妊娠を知らせた途端、妹からお腹の子をくれと言われた。姉であるイヴェットは自分の持ち物や恋人をいつも妹に奪われてきた。しかし赤ん坊をくれというのはあまりに酷過ぎる。そのことを夫に相談すると、彼は「良かったね! 家族ぐるみで育ててもらえるんだね!」と言い放った。妹と両親が異常であることを伝えても、夫は理解を示してくれない。やがて夫婦は離婚してイヴェットはひとり苦境へ立ち向かうことになったが、“医術と魔術の天才”である治療人アランが彼女に味方して――

処理中です...