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第6章 勇者と旅芸人

第235話 規格外の外敵は…基本自爆待ちです。

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 その頃井原建築事務所、特別会議室では警戒情報として喧々諤々の大論争になっていた。
「奴をぶっ殺す!あいつが!」
「待て、シロウ!お前スローライフじゃないのか?」
 井原が止め、シロウが目の前の敵”教授”に暴走し、女性陣がおびえていた。
「あれが教授だわさ?」
「らしい。前に聞いた魔王と倒した勇者。あの姿が…少年というか陰険メガネだな。」
「だと思った。クックックとかいう人初めて聞いた。」
 光海は怖さで震えているようだが、それはダンジョンモンスター陣全員もそうだ。
「でもどうする?あの周辺の。」
「分かってるだわさ、今魔王国と交渉中だわさ。向こうも対応分かれてるだわさ。ゴブリン12万があの辺の森に潜伏なら…問題だわさ。」
 どうも時山田を配下に加えた際にレイドが解除されたらしくあのゴブリンの区分は”中立”に戻ったようだ。その為中立となったゴブリン軍20万はそのまま移動開始。しかも配下にした時に元々統率していた”ホブゴブリン将軍”は一度ダンジョンの支配が切れ中立になってしまった。しかも一度時山田領域は処理の際にリセットされてしまい。取得できなかった。その為、あの周辺は誰も支配者のいない中立地域となっていて、魔王国がDPで国境線だけ引いた形だ。が連中はその内部で倒しても何もない。がここで出て来たのがあの教授だ。報告によると8万体のゴブリンをナイフ一本で倒したとかいう化け物である。ついでに裏技ナシなら、ミヨちゃんでも大方…範囲次第でいけない事もないか。がそれを超えるオウルの恐怖の仕方。大方本物の勇者だ。ヤマシロの時は何ともなかったが。となると相当強い。
「落ち着け!それに奴をやって…どうする?」
「それは…。」
「奴の裏に大方魔王軍がいる。正面切って戦うか?今更。魔王と呼ばれた連中もいるんだぞ?」
「が…。」
「戦ったらうちら死ぬだわさ。あんな化け物…あの少女も大方…。」
『現在解析かけてますが、全部…”見切られて”ます。』
「どういうことだ?」
「奴の能力だろう。見切って効果がないって奴だ。大方正面切って戦って勝てる相手じゃない。見切られたら最後、その攻撃が効かなくなる。鑑定さえこのざまだ。」
「元々勝てるほど…弱くないのな!」
「文句言うな、第一あんたが最初に村を襲ってなければ、あいつは動かなかったかもしれん、向こうも仕事だ。こっちも生存だが、あの類を先制攻撃で襲うか?」
「…」
「周り見ろ。」
 そこにはおびえる女子3人組がいた。
「…すまねえ。俺は、また失うところだった。カッとなるんだよ、」
 シロウが、90度頭を下げ、謝罪する。
「でもわかるだわさ、あいつはあんたを殺した一見だわさ。」
「どうするのよ、そんな凶悪。」
 流石に奥原も警戒だった。
「このままあいつの言う事を飲んで、この地を去ってもらう、表立って敵対はしないが。主でだって抱え込みもしない。怖いからというのもあるが、魔王国との絡みもある、抱え込めば大方、抗争に発展する。」
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