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第5章 決戦!時山田!

第192話 経験値貯めは時として精神を壊す。

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 タミさんに余りアクセサリーは合わないと思ったからダンジョン内部にダミーコアを生成、ある程度処理を代用させることで負担軽減をすることにした。がタミさんの方は元々ほとんどダンジョンを閉め、思いついたルームを設置。これに伴い、新機能も完成した。ただ、ミラージュ、フェルミィは顔が青い。
「作業がほぼ徹夜で、こっちの頭が痛い。」
「しゃしゅぎゃ、痛でえよぉ。」
 呂律がもう回っていないフェルミィであるが、あのブラック過ぎる環境は流石に精神にダメージがひどかった。ついでに私もそれを半分逃避ついでに味わっているので頭脳が全力で全力逃避しているのをメインの生活でカバーしていた。それくらい、精神には痛かった。
「トラップ部屋作りたい、それもドミノ式。」
「満漢全席でいい、妥協してそれでいい。」
 普通に報酬を本体に要求するだけ、辛かったらしい。分からないでもない、仕事でですマーチが続いた時は無意識でなじみのとんこつラーメン屋に行ったものだ。
「待て、トラップ部屋はDPの浪費がえぐい、それに満漢全席は材料が足りん。チャーシューで我慢しろ。」
「卵…。」
「卵料理の素材はダンジョンにあるはずだ。やっとそっちのダンジョンは閉鎖状態に行けるんだ。我慢しろ。」
「分かった。今日は何も考えないでチャーハンで許してあげる。」
「ネギは?無いと卵焼きご飯だぞ、」
 ミラージェとフェルミィの二人が死んだ顔で首ストックに戻っていった。どうにか、お互いダンジョンレベル10になったようだ。

 ダンジョンレベル10の効果は”出入口2個”となる。魔王のダンジョン効果は”部下に称号付与;魔王”だ。出入口はさも地味だか、やってみたら恐ろしかった。なんと異界型だと、どの位置にでも入口が置ける。これによりダンジョンを使いテレポートゲートが単独で可能だ。これに伴い3大陸に一個のダンジョンだけで人間含め全員行き来可能となった。こっちの入り口と、大陸向こうの出口の距離次第で、距離を無効化可能だからだ。これは…魔王軍が強いはずだ。大方大型運輸を可能とする。で、称号付与、魔王はやった場合は上限レベルを上昇させ、勇者と同じ補正を受けるが、…必ず魔王の称号を持つ者にアナウンスが飛ぶ。すなわち、魔王軍の魔王に感知される。上限数は一ダンジョン一体。即ち2体迄指名できる。がやる気はない、魔王軍に喧嘩を売るなんてとんでもない。
「んだば、お二人様も…。」
「あっちは再生があるからな、普通に回復するだろうが、しばらく精神が安定するまで、寝かせるさ。が、依頼の方もとりあえず終わったからな。」
 書類を見つめる、今回の依頼はドランに依頼バトルメールが増えたので、こちらで”くるくるメイズ”トライと”ノータッチヒル”のトライの依頼だ、もう機械的処理にしたがダンジョンバトルで制限時間内に突破した場合、そのルームを10万で売却するというバトルだ。但しノータッチは本来”現実型”でないと、タッチ退場機能がないが
異界型ダンジョンに設置、単に触れてもつかめないだけにした。が、設置トラップの緻密さ故、一戦闘DPが30万減るのだが…。我慢して戦闘回数を稼いでいる、見える実績に本体はしないと偽装できないからだ。ついでに300mジャンプは第一段階突破者もいない。メイズは壁壊し成功者がいない。なので、…成功者0のまま30人切りで、打ち止めになった。当然高い金を出して買うという宣言もあったが、さすがに魔王国を敵に回してでも売る気にはなれなかった。
「で、コンの報告は?」
『はい、どうも、言い方としては普通の国である小国家”メリンデル子爵国”だそうで、通貨は統一されて、ギルド銀貨だった模様です。向こうで仕事探すに1週間かかったそうです。』
 コンたちは本来ウルフェの副官なのだが。あの時に調査で送り込んで以来実はずっとその都市に居てもらって、土地の購入を狙っている。というのも領域取得条件が”その土地を貰う許可を本人から得る”だからだ。その言質さえ取れれば領域化できる。これが所有者がいる場合の”領域化”のルールである。だからこそ領域取得は三つの方法がある。まずはモンスターで侵略し、人間を逃がしていいので追い払い、所有権がない状態にさせてそこを領域化、そのあとは勇者に倒されてもいいので。住人に戻って貰えれば人間付き領域の取得完了である。で2番目は人間と交渉し”領域を購入する許可をもらう”方法である。主にこれは土地購入と言われている。後で売って金を戻そうが
一度買ってしまえばいい。大抵はダンジョンの設置や拠点として扱うので、その事例は少ない。ただし精神操作を受けた状態だとこれは無効とされる。三つめは人が住んでいない領主の実が大雑把に土地を取得している箇所に不法占拠で住み、他の人間に”多くの住人”に”所有者”だと認めさせればいい。というものだ。現在コンちゃんはこれ
にトライしてもらっている。一応これの内、略奪法は初心者講座に載っている。
「行けそうか?」
『お釣り程度まで確保後、ミヨちゃんと行商させた方が効果的と判断します。その為に。周囲の物価調査をさせています。ただギルドとかなさそうでして、次の報告待ちです。』
「できればダミーコアを持たせて、報告を密に。後市場画像があれば欲しい。」
『了解しました。』
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