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第4章 始動!千鳥万花
第168話 創業の思いは常に会社をいろいろ引っ掻き回す。
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すぐ処理を行い、ミヨちゃんがダンジョンを設置する際に使った領域を例のダンジョンマスターに売り、こっちのすぐ側を買い付け、そこからバトルを使ったメールで連絡、
すぐに奥原と鳥海に来てもらった。
「…。」
「この子がマスター?」
奥原は睨むが…。鳥海はゆっくり近づく。
「…。」
鳥海全てが分かったようにその少女を抱きしめる。
「体温は感じる?あったかい?」
表情は突銭の事で混乱したようだ。
「魔力を込めて抱けばちゃんと霊でも抱けるだわさ。」
「………。」
「よくここで耐えたね。今は泣いていい。そして甘えていいよ。」
いつもはとんがった髪のの鳥海の別の一面に…全員が押し黙り、そして、少女が鳥海に抱き着き、泣き始めた。
それから30分は泣いただろうか…。やっと泣き止んで霊のマスターは眠った。その様子をダンマスたちと僕だろうか、その子が見つめていた。
『同盟の方は?』
「必要DPは井原に頼むだわさ。ただ…。」
「なんだ?」
「私はこの子は自分を見ているみたいだわさ。」
「…。」
その子の寝顔が、とても安心した顔だった。
「アチシはこう見えて、昔はイジメられっ子だわさ。目立たなくて、覚えてもらえなかっただわさ。だから努力もしただわさ。いやそのイジメもすぐにやんだだわさ。イジメても他人に誰も気が付かない子なんて、誰がイジメたいだわさ?いじめられるより下の女の子。それが私だっただわさ。無視され、時々先生にも忘れられ、時々卒業式でさえ名前が呼ばれない程アチシは目立たない子だっただわさ。努力しても、努力しても砂をかむような感覚だっただわさ。成績がトップ近くても誰にも褒められたことはないだわさ。だってそれが誰か分からなかっただわさ。親にはいつもあちしが成績がいいから、こういうものだと、褒められなかっただわさ。」
流石にこれには全員が半眼となった。いやそんな事あるのか?
「でいつも目線を髪で隠していただわさ。目も悪いから、メガネもしてただわさ。だから普通にNGO職員に入れたし、そこで…。部族の子供とかあやしていただわさ。だからこの子の気持ちもわかるし、対策もわかるだわさ」
「なんかすっごい人生してない?」
「まあな…。」
語られても困る、が、この空気では言えない。
「だから…。ちょっと…。こういう子を見ると、いろいろ考えてしまうだわさ。構ってあげることの大切さがわかるだわさ。体温だわさ。」
「子供はそうだな、母親の鼓動を聞いて育つという。俺は子供がいたからわかるんだ。」
「井原が既婚者か…。」
「だわさ。だからこそ、何かしてやりたいだわさ。この子達に。エゴだわさ。自分のわがままだわさ。だけど、お願い。」
鳥海が土下座する。
「私は反対しないよ。助けてもらった側よ。」
「俺もだ。」
「私にはその前にさらっとあんたが当然の如くDPを請求した癖について聞くだけで、あとは構わない。」
「頼りにしているだわさ。」
「まあいい。なら、同盟締結だ。メンバーとして彼女を迎える。これによりこのダンジョンに後でゲートを設置する。いいな」
『はい。改めて、幽のダンジョンマスター。光海 陽華(こうみ ようか)。同盟に加入します。』
コアたちの声が重なる。
「後…。そこの土地は買っておいてくれ。証拠を隠滅する。」
『了解しました。』
すぐに奥原と鳥海に来てもらった。
「…。」
「この子がマスター?」
奥原は睨むが…。鳥海はゆっくり近づく。
「…。」
鳥海全てが分かったようにその少女を抱きしめる。
「体温は感じる?あったかい?」
表情は突銭の事で混乱したようだ。
「魔力を込めて抱けばちゃんと霊でも抱けるだわさ。」
「………。」
「よくここで耐えたね。今は泣いていい。そして甘えていいよ。」
いつもはとんがった髪のの鳥海の別の一面に…全員が押し黙り、そして、少女が鳥海に抱き着き、泣き始めた。
それから30分は泣いただろうか…。やっと泣き止んで霊のマスターは眠った。その様子をダンマスたちと僕だろうか、その子が見つめていた。
『同盟の方は?』
「必要DPは井原に頼むだわさ。ただ…。」
「なんだ?」
「私はこの子は自分を見ているみたいだわさ。」
「…。」
その子の寝顔が、とても安心した顔だった。
「アチシはこう見えて、昔はイジメられっ子だわさ。目立たなくて、覚えてもらえなかっただわさ。だから努力もしただわさ。いやそのイジメもすぐにやんだだわさ。イジメても他人に誰も気が付かない子なんて、誰がイジメたいだわさ?いじめられるより下の女の子。それが私だっただわさ。無視され、時々先生にも忘れられ、時々卒業式でさえ名前が呼ばれない程アチシは目立たない子だっただわさ。努力しても、努力しても砂をかむような感覚だっただわさ。成績がトップ近くても誰にも褒められたことはないだわさ。だってそれが誰か分からなかっただわさ。親にはいつもあちしが成績がいいから、こういうものだと、褒められなかっただわさ。」
流石にこれには全員が半眼となった。いやそんな事あるのか?
「でいつも目線を髪で隠していただわさ。目も悪いから、メガネもしてただわさ。だから普通にNGO職員に入れたし、そこで…。部族の子供とかあやしていただわさ。だからこの子の気持ちもわかるし、対策もわかるだわさ」
「なんかすっごい人生してない?」
「まあな…。」
語られても困る、が、この空気では言えない。
「だから…。ちょっと…。こういう子を見ると、いろいろ考えてしまうだわさ。構ってあげることの大切さがわかるだわさ。体温だわさ。」
「子供はそうだな、母親の鼓動を聞いて育つという。俺は子供がいたからわかるんだ。」
「井原が既婚者か…。」
「だわさ。だからこそ、何かしてやりたいだわさ。この子達に。エゴだわさ。自分のわがままだわさ。だけど、お願い。」
鳥海が土下座する。
「私は反対しないよ。助けてもらった側よ。」
「俺もだ。」
「私にはその前にさらっとあんたが当然の如くDPを請求した癖について聞くだけで、あとは構わない。」
「頼りにしているだわさ。」
「まあいい。なら、同盟締結だ。メンバーとして彼女を迎える。これによりこのダンジョンに後でゲートを設置する。いいな」
『はい。改めて、幽のダンジョンマスター。光海 陽華(こうみ ようか)。同盟に加入します。』
コアたちの声が重なる。
「後…。そこの土地は買っておいてくれ。証拠を隠滅する。」
『了解しました。』
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