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第4章 始動!千鳥万花

第158話 市場調査の読み違えはよく起きます。

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 結局設定としては、元第2軍単駐留地にあるダンジョンがそのまま生きていたことが判明して、援軍が来ないためイーハ商会が路上で大々的に人を集め、前金制で一度突入。奥にいる動物を狩ってきて欲しいとお願いし、買取の成功報酬と共に入り口待機、今度はメイズとフィールドの間に家は作らない。そして、持ち帰ってもらう事で、退却を促すことになった。持ってきた肉を買い取ると宣言してイベントで開店を告げ、あとはパルファンは肉が名物なので。後で、領主込みで商店と交渉、肉を商店に買い取ってもらう。骨と皮はいらない様ならイーハ商会が買い取ると宣言することになった。そして武器の不足を計算し石メイスを制作。魔法で加工して石の部分でメイスの棘部分を作り、あとは硬い木製の棍棒だ。打撃面がなくなっても木の部分だけでも殴れる、原始時代な武器だ。値段はそれなりに安いので、使い勝手がよく、耐久値が高い。武器の手入れが必要ないと、かなりの利便性を誇る廉価武器だ。で、ダンジョンは結局、ウルフェがそのままダンマスとしてやることになった。新大陸があるので、ダンジョンの枠を無駄使いしたくない二人の意見が合致したのだ。

「そこの町々の方々よ!勇士よ!」
 井原がゴーレム荷車の上に乗り、声を張り上げる。その声を聴き、人々を集める。
「なんだ?」
「皆様に頼みがあります!」
「なんだ!」
「第2軍団がこの地を…いや我々を捨て、皇帝を撃たんとして、大罪人として処刑されました。」
 全員が沈黙して井原を見つめる。
「彼らは皇帝からの命令である、危険な位置・・・。」
「待て!あいつらは俺達にとって、帝都の連中が何言おうが!あいつらは英雄だった。」
 なんか様子がおかしい。
「いや、彼らはあなた方に肉を渡し、肉で市場を潤すという役目を忘れました!」
 その言葉に全員が衝撃を受ける。その食肉で潤った町だったからだ。
「皆様を置いて、帝都に…。」
 一応、逃げ帰ったことにしたかったが、これは空気がやばいぞ。
「いや、第二軍団は更なる発展のために応援を頼むはずが、謀反に巻き込まれ、こっちに来れなくなりました。これに伴い。ここを第二軍団は去らざる負えなかったのです。」
「おおー!」
 町の人々の大合唱がざわめきとなる。
「彼らは陳情しました。されど皇帝は聞き遂げられませんでした。そしてその意思はは我々…イーハ商会が…。」
「ちょっと待ってもらおう!」
 出てきたのは中年のおじさま方だ。見覚えある、この辺の商人たちだ。
「食肉なら我らも関係ある!なんて言っていたんだ!あの方は。」
「せめて我らが行けな無念を果たすべく…私たちが陳情を行いました。」
 この言葉に周辺からざわめきが聞こえてきた。
「そしたら、あの…私たちあの洞穴をダンジョンと呼びましょう、そのダンジョンからお前たちが取って来いと、その為にあの施設の…。」
「なんという事だ!軍団長様!おいたわしや!私たちのために命を懸けて!」
 その軍団長、今親衛隊の隊長だってよ。いや、空気が怖い。
「で、ではあの施設は?」
「皆で取って来いと、私たちはなけなしの…。!
「お前たち!今度は我らが恩を返す番だ!俺達が肉を取らないで、まっているなんて、あの方々になんという事を!」
 あれ?
「あの皇帝は兵の一つも寄こさないではないか!」
 実際ここは安全なので、西部方面軍管轄で、モアレが監督責任があるのだが、部下がいないので。出さないだけなんだけどね。
「俺たちパルファンの町は何度肉がないからと他の地方から買うという屈辱の歴史を追って来たと思う!」
 え?
「今こそ!俺達があの第二軍団に変わり!肉を取ってきて!あの方々の無念を果たすのだ!」
 あれ?
「待て!」
 来たのは少しこぎれいなおじさんと兵士たちだ。一応都市には領主と領兵150名ほどがいる。
「何の騒ぎた!」
「我々に彼が第2軍団の無念を伝えてくださったのです!」
「何だと!」
 なんか、何か起きてる。
「そして、皇帝はこういったそうです。お前ら!勝手にしろと!我々は何度陳情したのでしょう、肉を安く食べれると来た旅人をすまないと何度も断っていたのに。その陳情をこうも無視したのです!」
 …ウルフェごめん。きっとまた変な具合になった。
「何だと!」
「勝手にとりに行けと、なら我々は反骨精神で言ってやりましょう!」
 その言葉に全員の興奮のるつぼは最高潮に達する。
「勝手にとってやんよ!」
「勝手にとってやんよ!」
「勝手にとってやんよ!」
 いつの間にか大合唱の勝手にする宣言。そしてそれに乗ってしまい、なぜか領主だと思うおっさんも手を突き上げていた。
「深く感動した!皆もこの町を思うのだが!私が許す!元駐屯地に突撃せよ!私が責任を取る!フレッシュミィート!」
「フレッシュミィート!」
 掛け声とともに彼らは…私の前を去り、雪崩うつようにダンジョンに向かっていった。そして、荷車をダークボックスにしまうと誰もいなくなった広場の奥に言った
「コア、開放ダンジョンのスポナーの動物量を2倍にしろ、最低数が足りないなら。もっと増やせ、」
『マスター?』
「人間のスタンピードがそっちに行く。動物系のみで迎え撃て。ウルフェはくるくるメイズ奥で待機。3Fが突破された場合は容赦なく切れ。」
『りょ、了解しました。』
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