魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

第４章 始動！千鳥万花

第１４０話 あれから４月の春になりました。

　王様が一週間ほど逗留しその間に王宮は掃除され…王様も帰っていった。騒乱の顛末は影響も考えあかされぬこととなる、そして全員デスダンジョン送りとなった。
まあ、最奥までたどり着いたら開放すると言ったが…。くるくるメイズの壁ロックキャノンを前に勝てる事もなく、精神が摩耗した悲惨な死に方となった。そしてこれにより第一軍団と第2軍団は統合され親衛隊となった。…そしてその兵士の多くを第3軍団が受け取り、事実上貴族兵は300名程度の小部隊となった。そして今後は名称を方面軍と
改め、モアレが西方面軍軍団長、そして、その他に武勲の合った現場監督3名が将軍に就任。中央の親衛隊が元第2軍団長となった。その中において獣ダンジョンマスターシロウと、秘密同盟の締結を行った。村長含め、帝国領となり、その軍団長として、モアレが就任したことにより、隣村のトップなら、損はないとなったらしい、その代わり
ヌーアの村には後で技術院を派遣、革製品制作や、樹の細工法を学ぶことになった。また、交換留学生ではないが街道を整備したうえでオウルの”職業学校”に村人が交代で、学びに行くことになった。ジャンはそのままイーハ商会長として・・・タミさんと就任、でここで問題となったのがもともと第2軍団に出していたダンジョンだ。今回の件で4つの方面軍のうち三つと中央は全て鳥海さんのダンジョンで、資材兼訓練としてダンジョンを提供することに。となると、こっちはダンジョンに来る人はいなくなった。やっとみんな村に帰ってこれたのだ。
「一年にも感じるが…。長かった。」
「まあ、ジャンはあっちで商店を任せる。俺達は売り物を作ればいい。」
　実際イーハ商会は、複数の村のというか後で聞くとこれは貴族印らしく本来は貴族が納税しないといけない。領民の分すべて、但し貴族は基本ぼったくりだそうで。そうなると色々問題が出たので、徴税権を剥奪し、領土の大きさと納税額によるによる配布予算制にした。なので、この紋章がある店での売り上げはそのまま貴族の納税額と扱われる。その代わりこの紋章…が無いとこの帝国首都では商店が許可制で一定の大きさ以上の商店を持つことができない。一定以下の露店は民衆向けとして開放。大きな店は裏取引に使われることが無いように店ごと規制対象だった。で、前の納税肩代わりでその紋章が6つほど家にある、で、納税金額は”村の特産品の”数割扱いなので、割合残である。が、ここで問題が出てくる。どうやって計算するの？
「作るだわさ…。だくさん。」
　その答えが今年からの”戸籍制度”にる”人頭税”だ。人口に応じて定め、その分を納税してもらう、ただ支払うのは紋章持ちの商人だけだ。しかも受け付けるのは金貨だけ。となった。人数の把握は当然全領土領域掌握している鳥海さんが計測済み子供は数から除き、第一罰則として、禁固刑（教育）を施すことになった。
「あんた、大臣だろ？仕事しろ。」
「何言ってるだわさ？するからここに来ただわさ。そこに大使館あるだわさ。それに人口が増えただわさ。」
　そう、４か月の間に100人に満たないはずの村はいつの間にか1500人ほどに増え、街となった。そして街道も整備した。これはメッチャングの町とヌーアの村そしてパルジャンを結ぶ街道で、ゴーレム車でそれなりに入って一日ごとの場所にサルーンも設置。そこに宿屋用スポナーシルキーを配置。で、問題は、
「すまないけど最初の指令だわさ西部方面軍の名のもとにメッチャングの町を勢力下にいれるだわさ。」
「前任者は？」
「ああ、大使館勤めにしてそこに置くだわさ。で、その確認込みでここにいるだわさ。但し来るに3週間かかるだわさ。」
「ジャンに頼んでか？」
「貴族だわさ、移動にうるさいだわさ、で、その間は酷性も騒動と、軍団再編成で動けないだわさ。で。暇だわさ。ほかの大臣の仕事が遅いだわさ。」
　聞いた話、今回のクーデターにより本来は一族郎党皆殺しであったが、今回のクーデターが貴族の多くが関与を否定。しかも履行すれば国家運営が数年にわたり立ちいかないほどに致命傷だった。その為、親衛隊として、容疑者をすべて硬め。その他の貴族の使用人だった一般人は全て第3軍団経由で方面軍とし、一応形は生かす事にした。そして精査終了後、謀反の意思があればその家を”不祥事”を理由に改めて処罰。そうでないならそのまま誓約書を書かせ生かすことにした。ここで処断して得するのは帝国の5倍大きい大国、隣国の共和国だからだ。
「シロウとの交易便の報告はシルキーから来てるがな…。」
　ついでに四郎は村に帰り、向こうでもファクターの研究にいそしんでいる。こっちは修練場のバーストブルが半額になることにより。レベリングが高速化した。が一気に動いたな…。
「もうだわさ？」
「ああ、資材は送ると、ダンマス同士の契約は重いからな。あと村長が、あの帝国みて興奮したんだと、で、処断のあれも見て、で、逆に信頼したんだと。こっちを重んじるように見えたからな。」
　結果として、交易して収益を上げるようにしたとの事。そしてこっちでは教育場所
「そうだ、明日は来るなよ、一応確認するが。来たら、事故死する可能性がある。村がな。」
「は？」
「お前のあれを見て、思いついたものがある。でやってみたい事ができた。」
「いいだわさ、やるがいいだわさ。」