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第3章 マルワール帝国のダンジョンマスター

第116話 締めの宴会は儀式みたいなものですが必須です

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「そうか…後は」
 結局、それから一日で戻り計二日でダンジョン平定は終わった。その様子を伝えにヌーアの村の村長宅にダンマスたちと。井原が、主に井原が作った料理で宴会を開いていた。
「そうか…後は」
 結局、それから一日で戻り計二日でダンジョン平定は終わった。その様子を伝えにヌーアの村の村長宅にダンマスたちと。井原が、主に井原が作った料理で宴会を開いていた。
「私から、関係者と兵士をこっちに向かわせるだわさ。まあ、閑職の左遷先扱いになるだわさ。第一ダンマスのおひざ元で、警備員なんて・・・。」
「その第5軍団でもいいぞ?」
「第5部隊は流れ者の村の、精鋭部隊がなる予定だわさ。井原と一般人どっちがいいか考えるだわさ。」
「…すまない、一般人でお願いします!」
「それ!」
 流石に全員から笑いが漏れる。
「一応、井原が裏で仕切るんだから頼むだわさ。後、兵士は来るにしても大方、春先になるだわさ。冬に移動させたくないだわさ。」
「それは構わない。で、その”商人納税制度”とやらがあれば・・・。」
 村長者帝国の提案書を呼んでいた。
「一応各村の区割りがあるだわさ。それは国に認められた区割りでそこで商売すれば、徴税官はそっちに来ないし、そこの売り上げで納税してくれれば村は何しててもいいだわさ。店が悪事を働いたりして、納税できないときは連絡が行くだわさ。で払わないなら、いろいろ考えるというだわさ。その代わり街道は敷設するし。」
 商業制度。って奴か…。この制度は単純に村に”店”を無理やり経営させ、そこの儲けで納税証明を行わせる制度だ。当然距離が離れるので何とも言えないがこれにより村は合法的に”首都の土地”を手にして、商売ができ、村の特産品を交換可能にする。そしてその一部を納税すればいいという制度だ。租税における移動のロスを切った形だ。
「そう言えば、メッチャングの町は?」
「ああ、第二軍団が交渉中だわさ。ただ、塩の価格が折り合わないだわさ。向こうは固定で値段が欲しいと言っているだわさ。それに対して、うちの貴族どもは格安で塩が欲しいだわさ、そこで折り合いがつかないだわさ。なので、包囲戦になっているだわさ。ただ…。塩の値段が折り合えば街道設置と宿場の免税及び数件の割譲で折り合いがつく予定だわさで…。」
「分かっている、街道と宿場だな、あのサルーンタイプでいいか?いくつか木を切れば即日とは言わないが。完成するぞ。」
「お願いするだわさ。この速さを、帝国の大臣に見せておきたかっただわさ。」
「そんな簡単に決まるのか?」
「もともと初めてここに来るときにはもう、街道の構想をまとめておいた。今回はローマンコンクリート式の白線交互通行だ。その”色”用に大量に貝を買うつもりだ。」
「恐ろしいな、もう骨子があるのか…。というか現代風?」
「色の問題で石の白に近い色に白の粉だ。杭打ちしてもいいが、大方すぐに邪魔という話になるから、白線にとどめる。」
「なんかすごいのお、うちの家とか作って欲しいと言えば作るのか?」
「モデルハウスが、街道で通過予定の流れ者の村にある。そこを訪れるといい。あれでいいなら、正規に報酬を払う限りは建設しよう。」
「いくらだ?」
 流石に四郎は警戒しているようだ。
「ああ、そうだな、現在建設中の”プレーンハウス”でいいなら1ルーム譲るぞ。それの建物を数件奥って話だ。」
 例のアフリカ原住民風家屋って奴だ。
「値段は?」
「ああ、一万DPの予定だ。中に竈とか、水場、水道管の敷設も行う。上下水道施設付きだ。」
「薪小屋が付くなら考える。」
「その位なら付けよう、あとでトレードを送っておく。」
「ありがたいな、建物立てるのが苦手で。」
「そう言うダンマスが多いと思って、こういう一般的な物を販売に出しておこうと思ったんだ。」
 だが、軽く試算した鳥海は口を閉ざした。確か1/4なのでもっと低く、費用は600DPで出来るはずだ…。それを一万とか…。商売とは恐ろしいものだ…。
「確か今は…。」
「一月ごとに切り替えようと思ってな。先日完成した”昭和建築”と”田園農家”、”草原フィールド”、シルキーが販売のはずだ。枠は5つだから、もう一つ、サルーンを予定に入れている。」
「ほう?ルームの販売か。」
「結構昭和建築と田園農家は、畳と釜をつけたからな。ただ、試験的に性能調整が終わればこれに”炊飯”機能を付ける。正確には調理法を覚えたプログラムゴーレムを付け炊いてもらう機能を付ける予定だ。が今のところ昭和が15000、田園が畑付きで4万となる予定だ。」
 実際出て、かまど弄って炊くというのは困難な事を…炊飯器も自分で使わない自分はよく知っている。
「中々のお値段だわさ。」
「米が手に入りそうなんだ。で、炊いてみる。」
「当然呼ぶだわさ。」
「…まだ採れてもいないし、待って欲しい。」
「米か、久しいな。」
「そんな美味しいのか?」
 流石にダンマスたちが思い思いの感想をしていたので村長も気になったようだ。
「ああ、うまみの強い植物で、生育条件は厳しいが小麦よりうまいはずだ。だが、野生のコメだからな…。分からん。」
 コシヒカリは、品種を分け、品種改良された進化した稲である。だからこそ、この”野生の米”がうまいとは限らないのだ。
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