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第2章 村と街とダンジョンと
第64話 大企業との交渉
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「交渉という事で。」
「ああ、すまない、いくつか君たちに為になるであろう、情報も提供する。だから聞かせて欲しい。」
やっ「交渉という事で。」
「ああ、すまない、いくつか君たちに為になるであろう、情報も提供する。だから聞かせて欲しい。」
やってきたのは楽園。ダンジョンバトルの交渉を行い、セッティングしてもらった。目の前の女性がそうと思えないが、大ダンジョン”楽園”の主だ。
「はい、何でしょう。」
「君たちは、植物家ダンマスでいいのだよな?」
「はい、植物系ですね。」
「いくつか植物支援を頼めるか?」
「と言いますのは?」
不思議そうに見る目るのは春宮七海。楽園の本体である。多頭生物型精霊”ドリアード”のトップにして、ドリアードである。魔王軍を支える巨大ダンジョンの一角である。その異名も高く今回の件”食糧事情についての相談依頼”という内容でないのなら、きっと受けてもらえなかっただろう。それにもう一つあった。
「ああ、私は家庭菜園が好きでね。根菜を探している。」
「根菜ですか?」
「ああ、根菜だ。その手掛かりだけでも欲しい。我らとしてはこれを出す予定がある。」
そう言って差し出したのはカガチの実だ。これも自信があった。というのはダンマスSNSから見られる記事の中に勇者SNSがあり、そこで”植物情報懸賞”という話があった。という事は当然植物の種に興味を持つ。
「…これは…。」
「カシューナッツと言えばいいかな、こっちの品になさそうでね、戦略的に使えると思うが?」
「その代わりに根菜を?」
「こっちは糖分に飢えている。」
「その辺は理解できないですが、この種を解析すれば…分かりました。ご協力しましょう、我らの揚げ物の為に。」
「揚げ物…が欲しいのか?」
「あ、はい、私たち、飲食業ですので、油質の高い果実のデータが無くて、油が作成できなくて困っていたのです。後、検証という訳ではないのですが、メイズの作者様という事で出来れば、農地用のダンジョンプログラムがあれば…。」
これが楽園の悩みでもあった。農地又は農業が好きであっても知識がないため、ウネの作り方やその辺の知識がなく、ただの土があるだけの環境だと植物の育成にも問題があった。
「確かにあればと言いたいが、一つ聞きたい。」
「なんです?」
「器具付きのほうがいいのか?セットのほうがいいなら、農具も付けるが?」
「私の方は、トレントが栄養とするので必要ありませんが、農具はこちらにもありません。でも・・。」
「形を見て、自分で成型するのは自由だぞ。」
「あ…。」
「分かった、その実と農地でいいのだな?」
「高級版はあるのですが…。あれは維持費が…。」
「そんなものがあるのか?」
「一時間100万DPの農地。”ネルの園の土”ですよ。」
「何だそれは?」
「今は、魔王軍専用ですが…魔王城で開発された”チート土”と呼ばれるもので、植物が栄養を摂取すると急激に成長するのですがあれ…。」
「どうかしたのか?」
「 聞く限り有効そうなのだが?」
「一秒浸かる時間を間違えると、その植物モンスターが死んでしまうのです。栄養が高すぎて。」
「何だそれ…。」
「で、薄めた土を開発したいのですが、今度はコストを払いきれないとか、じゃあ自分が死ぬのかって話は違います。なので、危険すぎて現在、劣化版の開発もしているのですが…。維持費もあって楽園では使えないんです。うちの子たちもあの土は怖がっちゃって。」
死ぬと言われて怖がらない奴はいない。
「その為に栄養がほどほどの管理費である農地が欲しいので。そのノウハウがあなたに無いかと思い・・・。」
「魔王軍は大丈夫なのか?それで。」
「許可はもらってます。土はいいのですが、精密な栄養コントロールが無いと使えないのです。そうなると、コアの性能が欲しいので。」
「維持費の話は初めて聞いたな。」
「魔素の恒久的しようとか絡むものは全て維持費があります。但し基本収益にはみ出ないなら表示されませんが付与した機能によりはみ出て収益が減収になると表示されます。」
そう言えばモンスタースポナーは場合によっては足が出るから報告があったのか…。そうなるとダンジョンにはまだ秘密があるな。
「その最大の一角と思われるのが、”ネルの園の土”です。収益100万を一時間で飛ばす凶悪な”成長栄養土”です、大木でさえ、2時間で完成させます。がその凶悪さ故、私は普通の土にしてます。」
確かにそんな凶悪維持費の土なんて使えば…あ…。
「気が付いたようですね、空気中の魔素には限界があるので、集めるためにコアがかかりっきりになるらしいので現在は使われていません、コアの機能低下を招きます。それにそんな収益がガンガン出るなら問題が出ます。そこで頼みたいんです。」
実際はリューネ開発”魔素栄養変換法”があるが、それの問題はモンスターが動けなくなる。これは”栄養成長”と付けた草モンスターがネルの土に浸かり、その成長を”栄養成長で経験値に変換”更にそれを”ストックしたモンスターに全部送る”として更に受け取ったモンスターがレベルカンストしたままさらにそれを”魔素栄養LV9”の効果で魔石に変換する。それで消費したDpを魔石や経験値にに変換するものでこの総計が栄養成長と、魔素栄養の双方の高レベルが欲しい。が、そこまで大きく作れない上にスロットは消費するため、実際無から有を生み出す工程であるが…。これをやってみると、実際使っている植物の栄養が高速で”空腹と満腹を繰り返す”ことになる為、凄い評判が悪くなる。しばらくするとこれに触れたがるモンスターさえいなくなる。その為打開策が欲しかったのだ。ただしこの土、栄養が高すぎてどんなに薄めても急成長が免れないため、ある意味汚染土となってしまった。その為普通の農地が欲しかった。そこから自分たちで改良した”楽園土”の開発がしたいためだ。
「うちで使ってる普通の農地でいいなら…でいいならやっておくぞ、というよりもダンジョンの改装に需要があるのか?」
「アイディアは無限じゃないと私たちは思っています。なので、制作者は貴重と思っています。そしてあなたはその貴重な人材とも。」
「分かった、やってみよう、報酬は?」
「こちらから、ギルド植物図鑑と根菜の種ですね、ゴボウっぽいですけど。これを。」
「了解した、こちらも夢に近づく。感謝する。でもギルド?」
「はい、提携していますので、うちは。できればうちの食事もご利用のほどを。」
「分かった、検討しておこう。」
「ああ、すまない、いくつか君たちに為になるであろう、情報も提供する。だから聞かせて欲しい。」
やっ「交渉という事で。」
「ああ、すまない、いくつか君たちに為になるであろう、情報も提供する。だから聞かせて欲しい。」
やってきたのは楽園。ダンジョンバトルの交渉を行い、セッティングしてもらった。目の前の女性がそうと思えないが、大ダンジョン”楽園”の主だ。
「はい、何でしょう。」
「君たちは、植物家ダンマスでいいのだよな?」
「はい、植物系ですね。」
「いくつか植物支援を頼めるか?」
「と言いますのは?」
不思議そうに見る目るのは春宮七海。楽園の本体である。多頭生物型精霊”ドリアード”のトップにして、ドリアードである。魔王軍を支える巨大ダンジョンの一角である。その異名も高く今回の件”食糧事情についての相談依頼”という内容でないのなら、きっと受けてもらえなかっただろう。それにもう一つあった。
「ああ、私は家庭菜園が好きでね。根菜を探している。」
「根菜ですか?」
「ああ、根菜だ。その手掛かりだけでも欲しい。我らとしてはこれを出す予定がある。」
そう言って差し出したのはカガチの実だ。これも自信があった。というのはダンマスSNSから見られる記事の中に勇者SNSがあり、そこで”植物情報懸賞”という話があった。という事は当然植物の種に興味を持つ。
「…これは…。」
「カシューナッツと言えばいいかな、こっちの品になさそうでね、戦略的に使えると思うが?」
「その代わりに根菜を?」
「こっちは糖分に飢えている。」
「その辺は理解できないですが、この種を解析すれば…分かりました。ご協力しましょう、我らの揚げ物の為に。」
「揚げ物…が欲しいのか?」
「あ、はい、私たち、飲食業ですので、油質の高い果実のデータが無くて、油が作成できなくて困っていたのです。後、検証という訳ではないのですが、メイズの作者様という事で出来れば、農地用のダンジョンプログラムがあれば…。」
これが楽園の悩みでもあった。農地又は農業が好きであっても知識がないため、ウネの作り方やその辺の知識がなく、ただの土があるだけの環境だと植物の育成にも問題があった。
「確かにあればと言いたいが、一つ聞きたい。」
「なんです?」
「器具付きのほうがいいのか?セットのほうがいいなら、農具も付けるが?」
「私の方は、トレントが栄養とするので必要ありませんが、農具はこちらにもありません。でも・・。」
「形を見て、自分で成型するのは自由だぞ。」
「あ…。」
「分かった、その実と農地でいいのだな?」
「高級版はあるのですが…。あれは維持費が…。」
「そんなものがあるのか?」
「一時間100万DPの農地。”ネルの園の土”ですよ。」
「何だそれは?」
「今は、魔王軍専用ですが…魔王城で開発された”チート土”と呼ばれるもので、植物が栄養を摂取すると急激に成長するのですがあれ…。」
「どうかしたのか?」
「 聞く限り有効そうなのだが?」
「一秒浸かる時間を間違えると、その植物モンスターが死んでしまうのです。栄養が高すぎて。」
「何だそれ…。」
「で、薄めた土を開発したいのですが、今度はコストを払いきれないとか、じゃあ自分が死ぬのかって話は違います。なので、危険すぎて現在、劣化版の開発もしているのですが…。維持費もあって楽園では使えないんです。うちの子たちもあの土は怖がっちゃって。」
死ぬと言われて怖がらない奴はいない。
「その為に栄養がほどほどの管理費である農地が欲しいので。そのノウハウがあなたに無いかと思い・・・。」
「魔王軍は大丈夫なのか?それで。」
「許可はもらってます。土はいいのですが、精密な栄養コントロールが無いと使えないのです。そうなると、コアの性能が欲しいので。」
「維持費の話は初めて聞いたな。」
「魔素の恒久的しようとか絡むものは全て維持費があります。但し基本収益にはみ出ないなら表示されませんが付与した機能によりはみ出て収益が減収になると表示されます。」
そう言えばモンスタースポナーは場合によっては足が出るから報告があったのか…。そうなるとダンジョンにはまだ秘密があるな。
「その最大の一角と思われるのが、”ネルの園の土”です。収益100万を一時間で飛ばす凶悪な”成長栄養土”です、大木でさえ、2時間で完成させます。がその凶悪さ故、私は普通の土にしてます。」
確かにそんな凶悪維持費の土なんて使えば…あ…。
「気が付いたようですね、空気中の魔素には限界があるので、集めるためにコアがかかりっきりになるらしいので現在は使われていません、コアの機能低下を招きます。それにそんな収益がガンガン出るなら問題が出ます。そこで頼みたいんです。」
実際はリューネ開発”魔素栄養変換法”があるが、それの問題はモンスターが動けなくなる。これは”栄養成長”と付けた草モンスターがネルの土に浸かり、その成長を”栄養成長で経験値に変換”更にそれを”ストックしたモンスターに全部送る”として更に受け取ったモンスターがレベルカンストしたままさらにそれを”魔素栄養LV9”の効果で魔石に変換する。それで消費したDpを魔石や経験値にに変換するものでこの総計が栄養成長と、魔素栄養の双方の高レベルが欲しい。が、そこまで大きく作れない上にスロットは消費するため、実際無から有を生み出す工程であるが…。これをやってみると、実際使っている植物の栄養が高速で”空腹と満腹を繰り返す”ことになる為、凄い評判が悪くなる。しばらくするとこれに触れたがるモンスターさえいなくなる。その為打開策が欲しかったのだ。ただしこの土、栄養が高すぎてどんなに薄めても急成長が免れないため、ある意味汚染土となってしまった。その為普通の農地が欲しかった。そこから自分たちで改良した”楽園土”の開発がしたいためだ。
「うちで使ってる普通の農地でいいなら…でいいならやっておくぞ、というよりもダンジョンの改装に需要があるのか?」
「アイディアは無限じゃないと私たちは思っています。なので、制作者は貴重と思っています。そしてあなたはその貴重な人材とも。」
「分かった、やってみよう、報酬は?」
「こちらから、ギルド植物図鑑と根菜の種ですね、ゴボウっぽいですけど。これを。」
「了解した、こちらも夢に近づく。感謝する。でもギルド?」
「はい、提携していますので、うちは。できればうちの食事もご利用のほどを。」
「分かった、検討しておこう。」
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