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第2章 村と街とダンジョンと
第59話 航空機のパイロットは礼儀作法も独自で訓練します
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会議による疲れが見える中、お互いの問答は出尽くしつつあり、会議の終焉を思わせた。
「でも取りあえずは…。」
「そうだ、交易して、資材を稼ぐ、障害であるメルトヴァの町はなくなった。」
「終わったのか?」
「ああ、ダンジョン内は私の領域だからな、ついでに私はもうしばらくこの町から動かないぞ、私が設計して帝国向けダンジョンの製作に入る。向こうの要望をある程度聞いてから、ダンジョンを作るが出来ればジャン、君には部隊を貸すので、行商をしてほしい。」
討伐が終わり、500人近い人間はダンジョンに吸い込まれ、その生を終えた、そのDPと魂が全部自分たちに入っている。一応、この話が本当なら、大方”住人”もスポナーで作れる。そう判断したので、殺害を承認した。
「…何?」
「君は副機長だったんだろ?礼儀作法は知っているはずだ。」
「何だ?その副機長って?」
「ある特別な乗り物の…専門家だったんだ。が商売でもあったから礼儀作法はあるはずだ。うかつな商人よりこいつのほうが、うまく商売を回せるはずだ。」
「確かにそうだが…交渉は出来んぞ?」
「大丈夫だ、初回は俺が付いていく、ダンジョンの設計理論を聞いた後にフロア設置を行う予定だ。ミヨ、オウルは俺について来てくれ。」
「了解。マスターと一緒―。」
「ホッホッホ。…寝てていい?」
「護衛はこの二人だけだぞ。ウルフェは念のため、狩りについていってくれ。でウルフェは仮に、エルフチャイルドを貸す、こっちから魔法も渡す。でこいつを10レベルにしてくれ、後スネークは?」
『はい、培養がというか、えさを与えて放置していたら増えました。45体の群れです。』
「なら先に私の進化を行う・・・。が…行く最中に魂の選別に入る。頼んだ。」
『了解しました。ペット枠が無いのが寂しいですね。』
「仕方ないな…。今度考えておく…ドックが売れる可能性もあるな…。ペット・・・。」
「これがゴーレム車。」
結局魂の選定を行うも、性格の面でまだ折り合いがつかないまま村で出来た皮鎧と石剣を詰め、荷車が一台ゴーレムに押されてきた。
「私たちは留守番というより…。」
「村の管理を頼む、もし難民が来た時は向かえてやってくれ。タミさんに連絡すればそのままこっちに伝わるからな。」
「は!」
ポアン達、今度は村人たちも手を振ってみんなを送る。
「でも俺でもいいのか?」
「成人になっていなくでも私が土魔法を使えばいいが…。ゴーレムを作る方法をDP以外で確立すればいいのだろうが…MPが足りん。あるはずなんだ。人間がゴーレムを作る方法が。」
ゴーレムが荷車の取っ手を持つとそのまま曳き始め、荷車は進む。
「そうなのか?」
「分かっているだけで、火、水、風、土、生活、そして最近俺が発現した”獣”という属性がある。で、中位魔法に”光、闇”がある。どうもこれも種族か職業が”中位”でないと覚えられない魔法らしい、」
「そんなものがあるのか…。」
ジャンも荷台に乗って、それなりにゆっくり歩くゴーレムを見ている。がこれでも、それなりに早いうえに、自分が歩かなくていい。遅くて、道路が平たい分には全くこの状態でも揺れない。揺れるのは路面の状態なので、ダンマスが路面を磨いて道路を建設すれば元々揺れは気にしなくていいのだ。早すぎると空気抵抗で揺れるが、そこまでの速さはゴーレム車はない。
「で、最近、この事を書いた”柳田論文”というのがダンマスの間で議題になっている。」
「ほう?」
「こういう世界の謎が大好きなダンマスもいるって事だ。」
「まあ、俺はそう言うのはわからんが、こうして運転手やってると皮肉だな…。」
「そうなのか?」
「飛行機も、バスの運転手も理論的には変わらんぞ、責任が違うだけでな。むしろ計器にしろ何にしろ、AIにして簡略化する話があるくらいだ。が、複雑さがなくなればきっと俺達は路頭に迷う。ま、その差だけだ。」
「そう言うものか?」
「ああ、そう言うものだ。だから、俺は商人になって定期便を運航すると聞いて、皮肉だって思っただけだ。飛行機も最悪同じところを数回うろつくだけだ。最初の内は世界を股にかけと思うが。やっていくうちに同じ部屋を往復する毎日にうんざりするさ。世界を股にかけた”だけ”の仕事。って奴だ。必要とはわかるが…。それが嫌だった。本当の俺は何だったんだって思ってた。」
ゴーレム車はそれなりのスピードで走る。一応今回はハムも載せてある。ハムは塩漬け肉の事で切って食べる事で、塩気を補充し、高級保存食にもなる。スポナーで算出してるので、こっちは数があり、肉は皮鎧を作る際に余るので、専用の小屋を手配し、漬けこんである。半年以上寝かせればOKだが、こうして持って行けば、少しは熟成されているだろう。
「今度は行き先を自分で選べるようになるぞ…。きっと。」
「そうか?」
「ああ、いずれ商隊を作り、お前に任せるつもりだ。俺達の村から作った物を売りに行く商人が欲しい。今は武器防具だが、いずれは家具とか、後木細工の商品も扱う。」
「DP配置変更でも…。」
「魔王国相手だ。」
「は?敵国じゃ?」
「敵国だろうが売る。そうなると領域外に出ての販売もある。あの鳥海さんみたいに聞き分けのいい人間ばかりがいるわけじゃない。武器は有利不利が絡むが、ダンジョンが多だと大方…。侵入者が持って行くパターンがある、見分けがつかなくてな…。」
「あ…。」
ダンジョンにおいて、例えば市民がダンジョンに入り、剣を取りに行った場合、誰が市民で誰が敵対勢力か判別がつかない。DPは同じだけはいるのだ。となると、いずれ、帝国の敵対勢力がダンジョンに入り攻撃してくる可能性があるのだ。そして鳥海の為に設置した宝箱を持って行くことも…。
「言い換えれば命と魔力というチップで武器防具を売る自動販売機なんだ、ダンジョンは。だからこそ…誰が来ても売ってしまうんだ。だから…。」
「分かるな、それは…となると、限定商品はこうやって運ぶ方がいいのか…。」
「まだ隠された手法があるに違いないが…。それが判明するまではこの謎の多いダンジョンというシステムを解析して、建築に生かす。いずれ、RPGのテレポートフロアとか、再現してみたい。」
「凄いな…魔法を使えれば俺も…。」
「ただし修業は厳しいぞ、いいか?」
「構わない。俺は孤児みたいなものだ、今世の母さんは優しいんだ。そしていい匂いがする。だから守ってやりたいんだ。」
「分かった、配慮しよう。君を失いたくないからな。」
「でも取りあえずは…。」
「そうだ、交易して、資材を稼ぐ、障害であるメルトヴァの町はなくなった。」
「終わったのか?」
「ああ、ダンジョン内は私の領域だからな、ついでに私はもうしばらくこの町から動かないぞ、私が設計して帝国向けダンジョンの製作に入る。向こうの要望をある程度聞いてから、ダンジョンを作るが出来ればジャン、君には部隊を貸すので、行商をしてほしい。」
討伐が終わり、500人近い人間はダンジョンに吸い込まれ、その生を終えた、そのDPと魂が全部自分たちに入っている。一応、この話が本当なら、大方”住人”もスポナーで作れる。そう判断したので、殺害を承認した。
「…何?」
「君は副機長だったんだろ?礼儀作法は知っているはずだ。」
「何だ?その副機長って?」
「ある特別な乗り物の…専門家だったんだ。が商売でもあったから礼儀作法はあるはずだ。うかつな商人よりこいつのほうが、うまく商売を回せるはずだ。」
「確かにそうだが…交渉は出来んぞ?」
「大丈夫だ、初回は俺が付いていく、ダンジョンの設計理論を聞いた後にフロア設置を行う予定だ。ミヨ、オウルは俺について来てくれ。」
「了解。マスターと一緒―。」
「ホッホッホ。…寝てていい?」
「護衛はこの二人だけだぞ。ウルフェは念のため、狩りについていってくれ。でウルフェは仮に、エルフチャイルドを貸す、こっちから魔法も渡す。でこいつを10レベルにしてくれ、後スネークは?」
『はい、培養がというか、えさを与えて放置していたら増えました。45体の群れです。』
「なら先に私の進化を行う・・・。が…行く最中に魂の選別に入る。頼んだ。」
『了解しました。ペット枠が無いのが寂しいですね。』
「仕方ないな…。今度考えておく…ドックが売れる可能性もあるな…。ペット・・・。」
「これがゴーレム車。」
結局魂の選定を行うも、性格の面でまだ折り合いがつかないまま村で出来た皮鎧と石剣を詰め、荷車が一台ゴーレムに押されてきた。
「私たちは留守番というより…。」
「村の管理を頼む、もし難民が来た時は向かえてやってくれ。タミさんに連絡すればそのままこっちに伝わるからな。」
「は!」
ポアン達、今度は村人たちも手を振ってみんなを送る。
「でも俺でもいいのか?」
「成人になっていなくでも私が土魔法を使えばいいが…。ゴーレムを作る方法をDP以外で確立すればいいのだろうが…MPが足りん。あるはずなんだ。人間がゴーレムを作る方法が。」
ゴーレムが荷車の取っ手を持つとそのまま曳き始め、荷車は進む。
「そうなのか?」
「分かっているだけで、火、水、風、土、生活、そして最近俺が発現した”獣”という属性がある。で、中位魔法に”光、闇”がある。どうもこれも種族か職業が”中位”でないと覚えられない魔法らしい、」
「そんなものがあるのか…。」
ジャンも荷台に乗って、それなりにゆっくり歩くゴーレムを見ている。がこれでも、それなりに早いうえに、自分が歩かなくていい。遅くて、道路が平たい分には全くこの状態でも揺れない。揺れるのは路面の状態なので、ダンマスが路面を磨いて道路を建設すれば元々揺れは気にしなくていいのだ。早すぎると空気抵抗で揺れるが、そこまでの速さはゴーレム車はない。
「で、最近、この事を書いた”柳田論文”というのがダンマスの間で議題になっている。」
「ほう?」
「こういう世界の謎が大好きなダンマスもいるって事だ。」
「まあ、俺はそう言うのはわからんが、こうして運転手やってると皮肉だな…。」
「そうなのか?」
「飛行機も、バスの運転手も理論的には変わらんぞ、責任が違うだけでな。むしろ計器にしろ何にしろ、AIにして簡略化する話があるくらいだ。が、複雑さがなくなればきっと俺達は路頭に迷う。ま、その差だけだ。」
「そう言うものか?」
「ああ、そう言うものだ。だから、俺は商人になって定期便を運航すると聞いて、皮肉だって思っただけだ。飛行機も最悪同じところを数回うろつくだけだ。最初の内は世界を股にかけと思うが。やっていくうちに同じ部屋を往復する毎日にうんざりするさ。世界を股にかけた”だけ”の仕事。って奴だ。必要とはわかるが…。それが嫌だった。本当の俺は何だったんだって思ってた。」
ゴーレム車はそれなりのスピードで走る。一応今回はハムも載せてある。ハムは塩漬け肉の事で切って食べる事で、塩気を補充し、高級保存食にもなる。スポナーで算出してるので、こっちは数があり、肉は皮鎧を作る際に余るので、専用の小屋を手配し、漬けこんである。半年以上寝かせればOKだが、こうして持って行けば、少しは熟成されているだろう。
「今度は行き先を自分で選べるようになるぞ…。きっと。」
「そうか?」
「ああ、いずれ商隊を作り、お前に任せるつもりだ。俺達の村から作った物を売りに行く商人が欲しい。今は武器防具だが、いずれは家具とか、後木細工の商品も扱う。」
「DP配置変更でも…。」
「魔王国相手だ。」
「は?敵国じゃ?」
「敵国だろうが売る。そうなると領域外に出ての販売もある。あの鳥海さんみたいに聞き分けのいい人間ばかりがいるわけじゃない。武器は有利不利が絡むが、ダンジョンが多だと大方…。侵入者が持って行くパターンがある、見分けがつかなくてな…。」
「あ…。」
ダンジョンにおいて、例えば市民がダンジョンに入り、剣を取りに行った場合、誰が市民で誰が敵対勢力か判別がつかない。DPは同じだけはいるのだ。となると、いずれ、帝国の敵対勢力がダンジョンに入り攻撃してくる可能性があるのだ。そして鳥海の為に設置した宝箱を持って行くことも…。
「言い換えれば命と魔力というチップで武器防具を売る自動販売機なんだ、ダンジョンは。だからこそ…誰が来ても売ってしまうんだ。だから…。」
「分かるな、それは…となると、限定商品はこうやって運ぶ方がいいのか…。」
「まだ隠された手法があるに違いないが…。それが判明するまではこの謎の多いダンジョンというシステムを解析して、建築に生かす。いずれ、RPGのテレポートフロアとか、再現してみたい。」
「凄いな…魔法を使えれば俺も…。」
「ただし修業は厳しいぞ、いいか?」
「構わない。俺は孤児みたいなものだ、今世の母さんは優しいんだ。そしていい匂いがする。だから守ってやりたいんだ。」
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