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第一章 流れ者の村
第54話 宝箱とトラップと
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「ここまで凄いか…。恐ろしいな、宝箱は。」
「何だそれ?」
流石に3人も怪しそうに…声がなくなり、誰もいなくなったダンジョン入り口を掘りの上から見ていた。
「ああ、ダンジョンの機能に”宝箱”という機能がある。この宝箱に価値のある物を入れると、その情報が伝わり、人を引き寄せる。それも洗脳されたように熱狂的になる。但しこれは関係者は当然ダンジョンの影響を受けないから、無効化される。がそうでない者は、そこに自動的に”行きたくなる”効果の大きさは入れたお宝の勝ちに応じて変動する。と書かれていた。」
井原は全員が入っていった先を上から見つめていた。
「じゃあ…。」
「ああ、最終ゴーレムの前にみんなの作った皮鎧と、俺の”工具ベルト”を入れておいた。」
「工具ベルト?」
「俺の愛用品で相棒で…価値にして皮鎧が22000に対して工具ベルトは合わせて450万DPだ。」
アイテム召喚ベルトで召喚した、ログハウスを作る際に使った工具セットだ、
「は?」
流石にびっくりした、そんなものがあるのか?全員がそんな顔だった。
「あのダンジョンを突破されれば、俺は大損どころではない。あれはダンジョンのチュートリアル突破記念の…俺の思い出と愛用の一品だ。だからこそ…守る!」
「そんな貴重品を?」
「そんなこと可能なのか?」
「少年。君も頑張ればこういうのを買ってやる。」
物陰から、、思い出のペットボトルとお気に入りの紅茶を取り出す。
「それは!」
「イーハがよく飲んでる奴だな。」
「飲ませてくれ!」
少年が飛びつく。
「…少年、情報の代金として…今後頑張れば、リスト見せて買ってやる。当然モアレも、ポアンもな。」
「いいのか?」
「本来私は君たちがいるだけで収益がある。関係者になったら仕事してもらわないといけないが、皮鎧を作ってくれればいい。それを貴重品として少数売る。そして、廉価版を帝国に流すつもりだ。」
「帝国と?帝国の連中はまだ来てないぞ?」
「もう交渉しておいた。あそこにもダンマスがいるからな…。そのダンマスがこっちに接触を持ってきたからな…。」
「…ダンマス・・・魔法使い…。」
「あっちにも魔導士がいたのか…。」
流石に顔が青い。当然だろう、ここまで簡単にやってしまう奴が相手にいるのだ。
『戦闘開始しました。現在、スポナー中抜きストーンゴーレムと戦闘中。』
「誘いこんで、ドアキャノンの実験を」
『了解しました。』
「ドアキャノン?」
「一応そこの扉は”高度ゴーレム”で作ったドアだ。ダンジョンオブジェ化してあるし、一応ドアキャノン可能だ。但し撃つとDPを使うがな。」
「だから、ドアキャノンとは何だ?」
「その扉な…生きてるんだ、考えもする。」
「え?」
井原が門の巨大な扉を見つめる。
「”高度ゴーレム”と言われる頭のいいゴーレムを扉の形に加工して、そこに置いてある。ダンジョンオブジェ化してあるのでDPを注げば当然トラップも付くが…こいつ自体が魔法を唱えれる。」
「魔法を?」
「ドアゴーレム!ロックアロー!」
そう言うと…扉から石礫が飛び出し…弾丸のごとく打ち出された。
「但しこれ、DPを食うので、テストはこれっきりだな。」
「「…すごいな。」」
流石に門から射撃が来るとは思わなかったのだ。二人はあまりの光景に唖然としてしまった。
「これで防衛体制を築いている。でしたは今…住民を捕える事も考えたが…今回はこのまま死んでもらう。少年の近親者がいるなら捕える方向に行くが?」
今回めったにダンジョンでの死傷者を出したくないが…今回ばかりは…と考えていた。それに殺傷テストを兼ねているため、生かしても更生は無理と判断したからだ。
「いや、俺達は結構貧しく、虐げられていた…改めてあんたらに忠誠を誓おう。俺はこっちの名前だとジャン・バル。もとは太田高治。飛行機の副機長だった者だ。」
「俺は井原忠弘。建築家だ。…よろしく頼む。」
「何だそれ?」
流石に3人も怪しそうに…声がなくなり、誰もいなくなったダンジョン入り口を掘りの上から見ていた。
「ああ、ダンジョンの機能に”宝箱”という機能がある。この宝箱に価値のある物を入れると、その情報が伝わり、人を引き寄せる。それも洗脳されたように熱狂的になる。但しこれは関係者は当然ダンジョンの影響を受けないから、無効化される。がそうでない者は、そこに自動的に”行きたくなる”効果の大きさは入れたお宝の勝ちに応じて変動する。と書かれていた。」
井原は全員が入っていった先を上から見つめていた。
「じゃあ…。」
「ああ、最終ゴーレムの前にみんなの作った皮鎧と、俺の”工具ベルト”を入れておいた。」
「工具ベルト?」
「俺の愛用品で相棒で…価値にして皮鎧が22000に対して工具ベルトは合わせて450万DPだ。」
アイテム召喚ベルトで召喚した、ログハウスを作る際に使った工具セットだ、
「は?」
流石にびっくりした、そんなものがあるのか?全員がそんな顔だった。
「あのダンジョンを突破されれば、俺は大損どころではない。あれはダンジョンのチュートリアル突破記念の…俺の思い出と愛用の一品だ。だからこそ…守る!」
「そんな貴重品を?」
「そんなこと可能なのか?」
「少年。君も頑張ればこういうのを買ってやる。」
物陰から、、思い出のペットボトルとお気に入りの紅茶を取り出す。
「それは!」
「イーハがよく飲んでる奴だな。」
「飲ませてくれ!」
少年が飛びつく。
「…少年、情報の代金として…今後頑張れば、リスト見せて買ってやる。当然モアレも、ポアンもな。」
「いいのか?」
「本来私は君たちがいるだけで収益がある。関係者になったら仕事してもらわないといけないが、皮鎧を作ってくれればいい。それを貴重品として少数売る。そして、廉価版を帝国に流すつもりだ。」
「帝国と?帝国の連中はまだ来てないぞ?」
「もう交渉しておいた。あそこにもダンマスがいるからな…。そのダンマスがこっちに接触を持ってきたからな…。」
「…ダンマス・・・魔法使い…。」
「あっちにも魔導士がいたのか…。」
流石に顔が青い。当然だろう、ここまで簡単にやってしまう奴が相手にいるのだ。
『戦闘開始しました。現在、スポナー中抜きストーンゴーレムと戦闘中。』
「誘いこんで、ドアキャノンの実験を」
『了解しました。』
「ドアキャノン?」
「一応そこの扉は”高度ゴーレム”で作ったドアだ。ダンジョンオブジェ化してあるし、一応ドアキャノン可能だ。但し撃つとDPを使うがな。」
「だから、ドアキャノンとは何だ?」
「その扉な…生きてるんだ、考えもする。」
「え?」
井原が門の巨大な扉を見つめる。
「”高度ゴーレム”と言われる頭のいいゴーレムを扉の形に加工して、そこに置いてある。ダンジョンオブジェ化してあるのでDPを注げば当然トラップも付くが…こいつ自体が魔法を唱えれる。」
「魔法を?」
「ドアゴーレム!ロックアロー!」
そう言うと…扉から石礫が飛び出し…弾丸のごとく打ち出された。
「但しこれ、DPを食うので、テストはこれっきりだな。」
「「…すごいな。」」
流石に門から射撃が来るとは思わなかったのだ。二人はあまりの光景に唖然としてしまった。
「これで防衛体制を築いている。でしたは今…住民を捕える事も考えたが…今回はこのまま死んでもらう。少年の近親者がいるなら捕える方向に行くが?」
今回めったにダンジョンでの死傷者を出したくないが…今回ばかりは…と考えていた。それに殺傷テストを兼ねているため、生かしても更生は無理と判断したからだ。
「いや、俺達は結構貧しく、虐げられていた…改めてあんたらに忠誠を誓おう。俺はこっちの名前だとジャン・バル。もとは太田高治。飛行機の副機長だった者だ。」
「俺は井原忠弘。建築家だ。…よろしく頼む。」
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