69 / 84
第二章 アストライア大陸
第六十八話 鉄の剣、鋼の拳
しおりを挟む
~SIDE ボンスタ~
柄にもなく、真正面からジョルトニーと対峙する。普段物陰から一瞬だけ飛び出し大将を暗殺する俺にとって、正面から、それも一対一というのは、なかなか経験のないことであった。
しかし、だからと言って今から変えることはできない。ジョルトニーはその抜群の身体能力と五感で、見える範囲ならば何処に逃げようとも追いつけるのだ。俺の足では絶対に振り切れない。筋肉に覆われた彼の肉体は、鈍重なようで異様な機敏さを持っているのだ。
手に持つ得物は、この時代にはまったく新しい武器、ロングソード。
鉄製の武器においては製造も早く、重量があり、棍棒のように手軽に扱える。その頑丈さは石製の武器など比較にもならず、現状最強の武器と言える。
だが、攻撃力だけを追い求めるのならば、俺は既に鉄の剣を上回るモノを持っていた。
龍断刃だ。タイタンロブスターに伝わるというあの水系魔法は、魔法の練度を上げさえすれば驚くほどの切れ味を発揮する。あの魔法と比べれば、この鉄剣も見劣りするほどだ。
では何故そちらを使わないのか。龍断刃を使えば、ジョルトニーの槍ごと切断できるのではないか。俺も、数日前までは龍断刃を使おうと思っていた。それを止めた理由と言えば……。
「行くぞジョルトニー。龍断刃・剣ッ!」
そう、俺もこの数日間、敵の勢力を把握する傍ら、自己鍛錬も怠らなかったのだ。
その結果、この魔法を生み出すことに成功した。鉄に水を纏わせ龍断刃と同等の切れ味を付与する、付与魔法だ。こんな高度な魔法を独学で生み出した者は、恐らく世界中俺だけだろう。そんな驕りも抱いてしまうほど、この魔法は偉大で崇高だ。
「フン、臆病者が。その光る棒切れに水を纏わせたからと言って、いったい何になるというのか。そんな小手先の魔法で、数十年鍛え上げた俺の技術を上回れるものか! 強くなるのに近道などない。地道に鍛錬を続けた者が、世界で一番強いのだ!」
ジョルトニーはまっすぐ俺へと近づき、その槍を突き出してくる。
距離感は約2.5m。まだまだ俺の剣が届く射程ではないが、俺が槍を避けて前進すると、それに合わせてジョルトニーも後退する。
「それがわかっていて、どうしてドゥフなどに付き従うんだ! アレは人間ではないのだぞ。人間と同じ道を歩むことはできない。人間のペースに合わせることはできない。人間の価値観を共有することはできない。お前が抱く理想は、あの男にはない!」
人間というのは、鍛錬で強くなれる生き物だ。今までに数多の技術を生み出し、長く続く戦の歴史の中で、それを発達させてきた。
しかし、精霊は違う。彼らは生まれたときから強く、成長とともにさらに強くなる。そこに、鍛錬などという言葉は存在しない。事実、森奥にある精霊の国で使われている言語に、『努力』という単語は存在しないのだ。
努力の尊さ、人間の尊さというものを理解していながら、何故精霊などに付き従うのか、俺にはまったくわからない。協力するのは良いだろう。俺もニーズベステニー殿と協力関係にある。しかし、国を任せるべきはやはり人間の王だ。
そんな思いのたけを乗せ彼の槍を盾で受け止め弾き返すが、俺の応戦に興味などないと言わんばかりに、彼は作業的に槍を突く。しかしいくら盾で受けようとも、こちらが剣で切り返す隙は一瞬たりとも生まれなかった。
「……その盾、意外にも硬いのだな。本当は一撃で潰してしまうつもりだったが、まさかこんなに耐えられてしまうとは。認めよう、その盾は強い。生半可な防御魔法などよりもよっぽど。だが、俺はさらにその上を行ってみせるぞ!」
彼が戦闘の中で最も得意とするのは、そのステップワークだ。相手との距離感を常に測り、ほんのわずかなズレであっても修正する。その間、絶対に攻撃の手を緩めはしない。その足さばきによって、誰も彼の間合いに近づくことはできないのだ。
槍使いとして、これほど理想的な動きのできる者はいない。槍の長所はそのリーチの長さだ。適切に立ち回り続ければ、剣相手に一方的に戦うことができる。逆に言えば、それを完璧にこなせるジョルトニーに対し何も策を用意していなければ、俺に勝ち目は全くない。終始いたぶられて終わるだけだ。
であるのならば、仕掛けぬわけにはいかない!
「槍使いの射程を崩すのならば、まずは定石から! ウォータースピアー!」
俺には魔法の才能がある。とりわけ遠距離攻撃魔法に関しては、教育機関にいた時代から並び立つものはいなかったほどだ。ならば、これを生かさない手はない。
ウォータースピアーはジョルトニーが管理していた間合いの一切を無視して、彼の顔面を貫かんと直進する。その威力は、獣龍ズェストルにも突き刺さるほどだ。分厚い毛皮と身体強化を持つ準精霊に通用するのならば、人間に通用しないはずがない。
「……遠距離攻撃魔法を得意とする貴様ならば、必ずそれを仕掛けてくると思っていた。俺たちは兄弟だからな。お互いのことは、他の誰よりも良く分かっている。お前のその、魔法の威力さえも。そして、それが俺にとって脅威にならないということも!」
……驚くべきことに、ジョルトニーは盾として構えていた左手で、俺のウォータースピアーを受け止めたのだ。獣龍ズェストルにだって通用したそれを、奴は片手で受け止めて見せた。やはり、不死身のジョルトニーは伊達ではない。
「分かっていたさ、お前に俺の魔法が通用しないことくらい。同じ水系魔法の使い手だ。だがな、俺のは磨き上げた技術なんだ。お前の言うところの、一番強い奴の魔法なんだ。それが、ただのバカに否定されてたまるものかよ!」
続けざまに、俺はウォータースピアーを連打する。一発では防ぎ切られてしまうが、数発同時に叩き込めば奴の体勢を崩せるはずなのだ。
何も、奴の左手が獣龍ズェストルよりも硬いわけではない。ただ、同じ水系魔法を使うことができて、かつある程度の対抗魔法を持っているだけだ。それに加えて奴の手が普通の兵士よりも遥かに頑丈だから、俺の魔法が通用しない。
ならば、奴の集中力を削るのが得策だろう。少しでも槍の内側に入り込むことができれば、今度はこの剣を叩き込んでやる。たとえ龍断刃を無効化されようとも、鉄の剣ならばこの重量と切れ味で奴を殺せるはずだ。
二発、三発。奴はひとつずつ丁寧に魔法を打ち消していく。時に同時に迫る魔法に対しては大きく身体を動かし躱していた。不死身のジョルトニーと言えど、その肉体に魔法を喰らうわけにはいかないのだ。
それを好機と見て、俺は奴の懐へと飛び込む。当然槍の突きが俺を襲うが、チャンスはもうここしかないのだ。
盾で受け止められることに賭け、俺は臆さずそのまま突き進んだ。
直後、俺の左半身に重たい一撃が加わる。左手に持った盾に、槍の穂先が当たったのだ。
それは今までの突きをも遥かに凌ぐ、まさに必殺の一撃であった。体中に衝撃が走り、痺れが腕から肺までを襲う。あまりの威力に、思わず盾を手放してしまった。
しかし、おかげでもう槍の間合いを超えている。ついに俺は、奴の安定した間合い管理を崩すことに成功したのだ。
すかさず剣を振るう。狙うはジョルトニー本人ではなく、これまで俺を苦しめたこの槍だ。
龍断刃を纏った剣は容易く彼の武器を切断した。ジョルトニーはそれを見るやいなや、潔く残骸を手放し拳を構える。もう、彼を守るものは何もない。あとは、彼の不死身の肉体を滅するのみだ。
槍と剣ではリーチの差で押されたが、今度は剣と拳だ。当然、俺の方が有利である。
剣を振るった。龍断刃は直前で対抗魔法に防がれたが、それでも俺の身体能力と金属の重量、そして切れ味が融合した斬撃は、彼の肉体に傷を付ける。
しかし、彼の鍛え抜かれた筋肉の鎧が、武器の侵入を遮った。傷は浅いのだ。
少しでも動きが止まれば、今度は反撃がやってくる。俺に盾はもうなく、この拳を真正面から受け入れるしかなかった。
俺が斬撃を入れると、すぐさま反撃の拳がやってくる。お互いに血だらけで不毛な戦い。
だが、人間の活動には限界が来るものだ。始めこそキレのあった拳は、傷が増えるごとにその精度を劣らせていく。対する俺の斬撃は、重量に任せた単調なものにこそなっているが、着実に彼の傷を増やしていた。
どちらが勝利するのかなど、火を見るよりも明らかであった。
柄にもなく、真正面からジョルトニーと対峙する。普段物陰から一瞬だけ飛び出し大将を暗殺する俺にとって、正面から、それも一対一というのは、なかなか経験のないことであった。
しかし、だからと言って今から変えることはできない。ジョルトニーはその抜群の身体能力と五感で、見える範囲ならば何処に逃げようとも追いつけるのだ。俺の足では絶対に振り切れない。筋肉に覆われた彼の肉体は、鈍重なようで異様な機敏さを持っているのだ。
手に持つ得物は、この時代にはまったく新しい武器、ロングソード。
鉄製の武器においては製造も早く、重量があり、棍棒のように手軽に扱える。その頑丈さは石製の武器など比較にもならず、現状最強の武器と言える。
だが、攻撃力だけを追い求めるのならば、俺は既に鉄の剣を上回るモノを持っていた。
龍断刃だ。タイタンロブスターに伝わるというあの水系魔法は、魔法の練度を上げさえすれば驚くほどの切れ味を発揮する。あの魔法と比べれば、この鉄剣も見劣りするほどだ。
では何故そちらを使わないのか。龍断刃を使えば、ジョルトニーの槍ごと切断できるのではないか。俺も、数日前までは龍断刃を使おうと思っていた。それを止めた理由と言えば……。
「行くぞジョルトニー。龍断刃・剣ッ!」
そう、俺もこの数日間、敵の勢力を把握する傍ら、自己鍛錬も怠らなかったのだ。
その結果、この魔法を生み出すことに成功した。鉄に水を纏わせ龍断刃と同等の切れ味を付与する、付与魔法だ。こんな高度な魔法を独学で生み出した者は、恐らく世界中俺だけだろう。そんな驕りも抱いてしまうほど、この魔法は偉大で崇高だ。
「フン、臆病者が。その光る棒切れに水を纏わせたからと言って、いったい何になるというのか。そんな小手先の魔法で、数十年鍛え上げた俺の技術を上回れるものか! 強くなるのに近道などない。地道に鍛錬を続けた者が、世界で一番強いのだ!」
ジョルトニーはまっすぐ俺へと近づき、その槍を突き出してくる。
距離感は約2.5m。まだまだ俺の剣が届く射程ではないが、俺が槍を避けて前進すると、それに合わせてジョルトニーも後退する。
「それがわかっていて、どうしてドゥフなどに付き従うんだ! アレは人間ではないのだぞ。人間と同じ道を歩むことはできない。人間のペースに合わせることはできない。人間の価値観を共有することはできない。お前が抱く理想は、あの男にはない!」
人間というのは、鍛錬で強くなれる生き物だ。今までに数多の技術を生み出し、長く続く戦の歴史の中で、それを発達させてきた。
しかし、精霊は違う。彼らは生まれたときから強く、成長とともにさらに強くなる。そこに、鍛錬などという言葉は存在しない。事実、森奥にある精霊の国で使われている言語に、『努力』という単語は存在しないのだ。
努力の尊さ、人間の尊さというものを理解していながら、何故精霊などに付き従うのか、俺にはまったくわからない。協力するのは良いだろう。俺もニーズベステニー殿と協力関係にある。しかし、国を任せるべきはやはり人間の王だ。
そんな思いのたけを乗せ彼の槍を盾で受け止め弾き返すが、俺の応戦に興味などないと言わんばかりに、彼は作業的に槍を突く。しかしいくら盾で受けようとも、こちらが剣で切り返す隙は一瞬たりとも生まれなかった。
「……その盾、意外にも硬いのだな。本当は一撃で潰してしまうつもりだったが、まさかこんなに耐えられてしまうとは。認めよう、その盾は強い。生半可な防御魔法などよりもよっぽど。だが、俺はさらにその上を行ってみせるぞ!」
彼が戦闘の中で最も得意とするのは、そのステップワークだ。相手との距離感を常に測り、ほんのわずかなズレであっても修正する。その間、絶対に攻撃の手を緩めはしない。その足さばきによって、誰も彼の間合いに近づくことはできないのだ。
槍使いとして、これほど理想的な動きのできる者はいない。槍の長所はそのリーチの長さだ。適切に立ち回り続ければ、剣相手に一方的に戦うことができる。逆に言えば、それを完璧にこなせるジョルトニーに対し何も策を用意していなければ、俺に勝ち目は全くない。終始いたぶられて終わるだけだ。
であるのならば、仕掛けぬわけにはいかない!
「槍使いの射程を崩すのならば、まずは定石から! ウォータースピアー!」
俺には魔法の才能がある。とりわけ遠距離攻撃魔法に関しては、教育機関にいた時代から並び立つものはいなかったほどだ。ならば、これを生かさない手はない。
ウォータースピアーはジョルトニーが管理していた間合いの一切を無視して、彼の顔面を貫かんと直進する。その威力は、獣龍ズェストルにも突き刺さるほどだ。分厚い毛皮と身体強化を持つ準精霊に通用するのならば、人間に通用しないはずがない。
「……遠距離攻撃魔法を得意とする貴様ならば、必ずそれを仕掛けてくると思っていた。俺たちは兄弟だからな。お互いのことは、他の誰よりも良く分かっている。お前のその、魔法の威力さえも。そして、それが俺にとって脅威にならないということも!」
……驚くべきことに、ジョルトニーは盾として構えていた左手で、俺のウォータースピアーを受け止めたのだ。獣龍ズェストルにだって通用したそれを、奴は片手で受け止めて見せた。やはり、不死身のジョルトニーは伊達ではない。
「分かっていたさ、お前に俺の魔法が通用しないことくらい。同じ水系魔法の使い手だ。だがな、俺のは磨き上げた技術なんだ。お前の言うところの、一番強い奴の魔法なんだ。それが、ただのバカに否定されてたまるものかよ!」
続けざまに、俺はウォータースピアーを連打する。一発では防ぎ切られてしまうが、数発同時に叩き込めば奴の体勢を崩せるはずなのだ。
何も、奴の左手が獣龍ズェストルよりも硬いわけではない。ただ、同じ水系魔法を使うことができて、かつある程度の対抗魔法を持っているだけだ。それに加えて奴の手が普通の兵士よりも遥かに頑丈だから、俺の魔法が通用しない。
ならば、奴の集中力を削るのが得策だろう。少しでも槍の内側に入り込むことができれば、今度はこの剣を叩き込んでやる。たとえ龍断刃を無効化されようとも、鉄の剣ならばこの重量と切れ味で奴を殺せるはずだ。
二発、三発。奴はひとつずつ丁寧に魔法を打ち消していく。時に同時に迫る魔法に対しては大きく身体を動かし躱していた。不死身のジョルトニーと言えど、その肉体に魔法を喰らうわけにはいかないのだ。
それを好機と見て、俺は奴の懐へと飛び込む。当然槍の突きが俺を襲うが、チャンスはもうここしかないのだ。
盾で受け止められることに賭け、俺は臆さずそのまま突き進んだ。
直後、俺の左半身に重たい一撃が加わる。左手に持った盾に、槍の穂先が当たったのだ。
それは今までの突きをも遥かに凌ぐ、まさに必殺の一撃であった。体中に衝撃が走り、痺れが腕から肺までを襲う。あまりの威力に、思わず盾を手放してしまった。
しかし、おかげでもう槍の間合いを超えている。ついに俺は、奴の安定した間合い管理を崩すことに成功したのだ。
すかさず剣を振るう。狙うはジョルトニー本人ではなく、これまで俺を苦しめたこの槍だ。
龍断刃を纏った剣は容易く彼の武器を切断した。ジョルトニーはそれを見るやいなや、潔く残骸を手放し拳を構える。もう、彼を守るものは何もない。あとは、彼の不死身の肉体を滅するのみだ。
槍と剣ではリーチの差で押されたが、今度は剣と拳だ。当然、俺の方が有利である。
剣を振るった。龍断刃は直前で対抗魔法に防がれたが、それでも俺の身体能力と金属の重量、そして切れ味が融合した斬撃は、彼の肉体に傷を付ける。
しかし、彼の鍛え抜かれた筋肉の鎧が、武器の侵入を遮った。傷は浅いのだ。
少しでも動きが止まれば、今度は反撃がやってくる。俺に盾はもうなく、この拳を真正面から受け入れるしかなかった。
俺が斬撃を入れると、すぐさま反撃の拳がやってくる。お互いに血だらけで不毛な戦い。
だが、人間の活動には限界が来るものだ。始めこそキレのあった拳は、傷が増えるごとにその精度を劣らせていく。対する俺の斬撃は、重量に任せた単調なものにこそなっているが、着実に彼の傷を増やしていた。
どちらが勝利するのかなど、火を見るよりも明らかであった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる