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第二章 アストライア大陸
第五十九話 アーキダハラ
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気が付くと、俺たちは先程の通りとはまったく別の場所に飛ばされていた。周囲を家屋で囲まれた、路地裏のような場所だ。光はあまり差し込んでおらず、それでいて面積はそれなりに広い。何らかの勢力の集会場と言った風である。
濁流魔法マディストリーム、あれは確かに強力な魔法だった。恐らく、あのまま直撃を受けていれば俺は死んでいただろう。もしくは、メルビレイの圧力砲の時のように、四肢が弾け飛んでいた。ウチョニーは無事だろうと思うが。
隣を向くと、まったく無傷のウチョニーがそこにいる。この状況に多少混乱しているが、濁流魔法は掠りもしなかったようで安心した。
足元を見ると、スターダティルも何ともない様子だ。多少水がかかったのか、身体を大きく振るわせて水を払っている。
「危なかったな、お二人。あと少し駆けつけるのが遅ければ、今頃どうなっていたのやら」
不意に、家屋の上から声がかかる。俺の強化された聴覚は、それが先程のものと同一であると認識していた。
「本当に感謝している。奴の魔法は強大だった。もしアレを喰らっていれば、俺は確実に死んでいただろう。そうでなくとも、奴に致命傷を与える方法に心当たりはなかった。一度撤退しようと思っていたところだ。礼がしたい。俺はニーズベステニー。こちらはウチョニーだ。そちらの名前を伺っても?」
スタッと、その男性は俺たちの目の前に着地した。
伸縮性の高そうな黒い服に、顔まで覆う大きなマスク。さながら忍者を思わせる出で立ちをした、若い男性だった。身長は俺よりも少し高いくらいか。
「俺の名はアーキダハラ。お前たちほどのタイタンロブスターならわかるだろうが、人間ではない。ヴァダパーダ=ドゥフとは違う、森の精霊だ。大長ロンジェグイダ様の子孫、と言えば伝わるだろうか」
ふむ、森の精霊か。これまた、別の勢力が現れたものだ。それも、アストライア大陸の守護者ロンジェグイダさんの子孫とは。ならロンジェグイダさんが動いてくれとも思うのだが、彼は彼で動けない事情があるのだろう。
アーキダハラの言う通り、人間でないことは検討がついていた。この地の人間は、空間系魔法は扱えないのだ。それも、俺ですら知識が不足しているような魔法は。
確実に、蜉蝣の異能が関係している。少なくとも、ごく一般的な森の精霊でないことは確実と言えるだろう。
「先程の魔法、属性は空間系だろうが、いったいどうやってそれを、転移の魔法などという高等魔法に消化させた? 今現在の技術では、アレに物体を収納することはできても、ノータイムで別の場所へ移動させるのは不可能なはずだ。まして、術者を転移させるなど」
転移魔法に関しては、俺も師匠もずっと研究していた。しかし、どのようにすれば扱えるのか、どの属性によって成されるのか、ついぞ特定できなかったのだ。脱皮に注力しても変化がないから、恐らく既存の属性の何かだと思っていたが。
いや、俺も空間属性を軸に転移魔法を研究したことはあるのだ。前世の知識とすり合わせて、実に様々な実験を行った。しかし、そのどれもが的を得なかった。持ちうる科学知識を総動員して、転移魔法の証明についても考えたこともある。そしてその結果、転移魔法は理論上不可能という結論を出していたのだ。
そんな魔法を、このアーキダハラは何でもないかのように使っている。いったい何者なんだ、この男は。
「転移魔法について、詳しく教えることはできない。俺も全ては理解していないからだ。不十分な知識で魔法を語ることは、魔法を研究し鍛える者として許されざること。詳しいことは、大長に聞いてくれ。俺よりもずっと詳しい」
ぐぬぬ、転移魔法について何かわかるかもしれないと思ったのだが。
しかし、彼の言っていることは良くわかる。俺もずっと研究者をやっている身だ。不十分な知識、間違った知識で教鞭をとることの愚かさは、嫌というほど良く知っている。
どうやら、彼はかなり誠実な性質をしているようだ。表情はまったく動かさないが、その内に秘める信念は、きっと誰よりもまっすぐなのだろう。彼の言葉には、どこか重みがある。
「それよりも、俺の話を聞いてくれ。お前たち、ヴァダパーダ=ドゥフに恨みがあるんだろう? でなけりゃ、街中でいきなり乱闘を始めたりはしない。そこで提案だ。俺は奴に致命傷を与える方法について知識がある。しかし、一人じゃ奴に敵わない。俺と協力しないか? 戦闘を一部見ていたが、相当な実力を持っているんだろう? 奴を長時間拘束することに成功していた。それだけ戦える人間は、ここにはいない」
「なんと! アレを倒せるのか。それは願ってもない。だが、少々困ったな。実は、森に潜伏している別動隊がいるんだ。そちらに、どうやって君の存在を伝えたらいいのか……」
ボンスタたちには、仕掛けるときに魔法で合図を出すとしか言っていない。作戦についてはある程度伝えてあるが、これは一度森に戻る必要があるか? 念話魔法がもっと長距離で扱えたら、便利なんだがな。
「なるほど、別動隊か。それは心強い。ちなみに、参考までにそちらも名前を聞いてもいいか? もしかしたら、俺の知っている人物かもしれない。ヴァダパーダ=ドゥフに恨みのある人間には、何人か心当たりがある。それによって、俺も何か対応を取れるかもしれない」
「……ボンスタ、という男だ」
正直、少し迷った。確かに、アーキダハラは誠実で真面目な男だ。この短い時間に、彼の人柄の良さというのもが良くわかった。
しかし、ボンスタの名前を出して彼が敵に回る可能性もある。
何せ、彼は元々ヴァダパーダ=ドゥフの配下だったのだ。それも、かなり役職の高い部類に入る。アーキダハラの標的にリストアップされていても、おかしくはない。
「な、何!? 今、ボンスタと言ったのか!? ……あのウダボルスティ狂いが、いったいどうやって正気に戻ったというんだ……? まさか、自力で目を覚ますはずはあるまい」
「うだぼるすてぃ? それはいったい何のことだ? ボンスタが、そのウダボルスティ狂いというやつなのか? というか、やはり君はボンスタを知っていたのだな」
何やら不穏な言葉が飛び出してきた。ボンスタが何かに狂っていたのか? 彼は初めて会ったその時から正気そのものだったが。強いて言うなら、少し今よりも好戦的だったか?
「……まぁ、口で説明するよりも見てもらう方が早いか。ボンスタは俺と同郷の出身というか、幼馴染みたいなものさ。と言っても、俺の方が年齢は遥かに上だが。付いてくると良い。一から全部説明してやる」
そう言って、彼は裏路地を歩き始めた。よくよく空を見上げてみると、雲の形に見覚えがない。空気感も少し違うようだ。どうやら、転移魔法でかなり移動したらしい。さっきの場所とは環境が違う。都市国家からは出ていないだろうが。
角を右に左に、十字路を直進。複雑な裏路地をしばらく進むと、アーキダハラはひとつの建物に入っていった。木造で、港町にしては珍しく背は高いが、所々朽ちかけている様子が散見される家屋だ。
中に入ると、不快な酒の匂い。ギャンブルの空気。そして、どこかで嗅いだことのある異様なにおいが漂ってきた。俺はどうにもこの場所が苦手である。ウチョニーもスターダティルも、何やら良からぬものを感じ取った様子だ。
「帰ったぞ。あ、誰も迎えには来なくていい。……案内しよう。ここが俺たちのアジトだ。正直、あまり歓迎というムードではないが、くつろげる部屋を用意する。しばらくこの空気には我慢してくれ……」
「アーキダハラ!」
彼が廊下を足早に抜けようとすると、不意に横の部屋から大きな声が聞こえた。怒鳴りつけるような声だ。とても、仲間の帰りを喜ぶ雰囲気ではない。
「アーキダハラ! 帰って来たのならもっと大きい声で知らせろ!」
「そんなコトは良い。酒は買ってきたんだろうな!」
「もちろんウダボルスティも忘れずに持ってきたよな!?」
「早く吸わせろ! アレがなきゃ頭が冴えないんだ。ギャンブルにひとつも勝てん!」
……地獄だ。この世の地獄が広がっていた。
全員目がイカレている。動悸も正常ではない。そして口からは、やはりあの異様な息を吐いている。全員、頭が狂っているんだ。
「わかっただろ? ウダボルスティってのは、快楽の神の名前から由来する、薬物の名前だ。火をつけて吸引すると、誰でもああなる。一週間もすれば禁断症状が出始めて、暴力的になるんだ。酒よりもずっと恐ろしい薬さ」
濁流魔法マディストリーム、あれは確かに強力な魔法だった。恐らく、あのまま直撃を受けていれば俺は死んでいただろう。もしくは、メルビレイの圧力砲の時のように、四肢が弾け飛んでいた。ウチョニーは無事だろうと思うが。
隣を向くと、まったく無傷のウチョニーがそこにいる。この状況に多少混乱しているが、濁流魔法は掠りもしなかったようで安心した。
足元を見ると、スターダティルも何ともない様子だ。多少水がかかったのか、身体を大きく振るわせて水を払っている。
「危なかったな、お二人。あと少し駆けつけるのが遅ければ、今頃どうなっていたのやら」
不意に、家屋の上から声がかかる。俺の強化された聴覚は、それが先程のものと同一であると認識していた。
「本当に感謝している。奴の魔法は強大だった。もしアレを喰らっていれば、俺は確実に死んでいただろう。そうでなくとも、奴に致命傷を与える方法に心当たりはなかった。一度撤退しようと思っていたところだ。礼がしたい。俺はニーズベステニー。こちらはウチョニーだ。そちらの名前を伺っても?」
スタッと、その男性は俺たちの目の前に着地した。
伸縮性の高そうな黒い服に、顔まで覆う大きなマスク。さながら忍者を思わせる出で立ちをした、若い男性だった。身長は俺よりも少し高いくらいか。
「俺の名はアーキダハラ。お前たちほどのタイタンロブスターならわかるだろうが、人間ではない。ヴァダパーダ=ドゥフとは違う、森の精霊だ。大長ロンジェグイダ様の子孫、と言えば伝わるだろうか」
ふむ、森の精霊か。これまた、別の勢力が現れたものだ。それも、アストライア大陸の守護者ロンジェグイダさんの子孫とは。ならロンジェグイダさんが動いてくれとも思うのだが、彼は彼で動けない事情があるのだろう。
アーキダハラの言う通り、人間でないことは検討がついていた。この地の人間は、空間系魔法は扱えないのだ。それも、俺ですら知識が不足しているような魔法は。
確実に、蜉蝣の異能が関係している。少なくとも、ごく一般的な森の精霊でないことは確実と言えるだろう。
「先程の魔法、属性は空間系だろうが、いったいどうやってそれを、転移の魔法などという高等魔法に消化させた? 今現在の技術では、アレに物体を収納することはできても、ノータイムで別の場所へ移動させるのは不可能なはずだ。まして、術者を転移させるなど」
転移魔法に関しては、俺も師匠もずっと研究していた。しかし、どのようにすれば扱えるのか、どの属性によって成されるのか、ついぞ特定できなかったのだ。脱皮に注力しても変化がないから、恐らく既存の属性の何かだと思っていたが。
いや、俺も空間属性を軸に転移魔法を研究したことはあるのだ。前世の知識とすり合わせて、実に様々な実験を行った。しかし、そのどれもが的を得なかった。持ちうる科学知識を総動員して、転移魔法の証明についても考えたこともある。そしてその結果、転移魔法は理論上不可能という結論を出していたのだ。
そんな魔法を、このアーキダハラは何でもないかのように使っている。いったい何者なんだ、この男は。
「転移魔法について、詳しく教えることはできない。俺も全ては理解していないからだ。不十分な知識で魔法を語ることは、魔法を研究し鍛える者として許されざること。詳しいことは、大長に聞いてくれ。俺よりもずっと詳しい」
ぐぬぬ、転移魔法について何かわかるかもしれないと思ったのだが。
しかし、彼の言っていることは良くわかる。俺もずっと研究者をやっている身だ。不十分な知識、間違った知識で教鞭をとることの愚かさは、嫌というほど良く知っている。
どうやら、彼はかなり誠実な性質をしているようだ。表情はまったく動かさないが、その内に秘める信念は、きっと誰よりもまっすぐなのだろう。彼の言葉には、どこか重みがある。
「それよりも、俺の話を聞いてくれ。お前たち、ヴァダパーダ=ドゥフに恨みがあるんだろう? でなけりゃ、街中でいきなり乱闘を始めたりはしない。そこで提案だ。俺は奴に致命傷を与える方法について知識がある。しかし、一人じゃ奴に敵わない。俺と協力しないか? 戦闘を一部見ていたが、相当な実力を持っているんだろう? 奴を長時間拘束することに成功していた。それだけ戦える人間は、ここにはいない」
「なんと! アレを倒せるのか。それは願ってもない。だが、少々困ったな。実は、森に潜伏している別動隊がいるんだ。そちらに、どうやって君の存在を伝えたらいいのか……」
ボンスタたちには、仕掛けるときに魔法で合図を出すとしか言っていない。作戦についてはある程度伝えてあるが、これは一度森に戻る必要があるか? 念話魔法がもっと長距離で扱えたら、便利なんだがな。
「なるほど、別動隊か。それは心強い。ちなみに、参考までにそちらも名前を聞いてもいいか? もしかしたら、俺の知っている人物かもしれない。ヴァダパーダ=ドゥフに恨みのある人間には、何人か心当たりがある。それによって、俺も何か対応を取れるかもしれない」
「……ボンスタ、という男だ」
正直、少し迷った。確かに、アーキダハラは誠実で真面目な男だ。この短い時間に、彼の人柄の良さというのもが良くわかった。
しかし、ボンスタの名前を出して彼が敵に回る可能性もある。
何せ、彼は元々ヴァダパーダ=ドゥフの配下だったのだ。それも、かなり役職の高い部類に入る。アーキダハラの標的にリストアップされていても、おかしくはない。
「な、何!? 今、ボンスタと言ったのか!? ……あのウダボルスティ狂いが、いったいどうやって正気に戻ったというんだ……? まさか、自力で目を覚ますはずはあるまい」
「うだぼるすてぃ? それはいったい何のことだ? ボンスタが、そのウダボルスティ狂いというやつなのか? というか、やはり君はボンスタを知っていたのだな」
何やら不穏な言葉が飛び出してきた。ボンスタが何かに狂っていたのか? 彼は初めて会ったその時から正気そのものだったが。強いて言うなら、少し今よりも好戦的だったか?
「……まぁ、口で説明するよりも見てもらう方が早いか。ボンスタは俺と同郷の出身というか、幼馴染みたいなものさ。と言っても、俺の方が年齢は遥かに上だが。付いてくると良い。一から全部説明してやる」
そう言って、彼は裏路地を歩き始めた。よくよく空を見上げてみると、雲の形に見覚えがない。空気感も少し違うようだ。どうやら、転移魔法でかなり移動したらしい。さっきの場所とは環境が違う。都市国家からは出ていないだろうが。
角を右に左に、十字路を直進。複雑な裏路地をしばらく進むと、アーキダハラはひとつの建物に入っていった。木造で、港町にしては珍しく背は高いが、所々朽ちかけている様子が散見される家屋だ。
中に入ると、不快な酒の匂い。ギャンブルの空気。そして、どこかで嗅いだことのある異様なにおいが漂ってきた。俺はどうにもこの場所が苦手である。ウチョニーもスターダティルも、何やら良からぬものを感じ取った様子だ。
「帰ったぞ。あ、誰も迎えには来なくていい。……案内しよう。ここが俺たちのアジトだ。正直、あまり歓迎というムードではないが、くつろげる部屋を用意する。しばらくこの空気には我慢してくれ……」
「アーキダハラ!」
彼が廊下を足早に抜けようとすると、不意に横の部屋から大きな声が聞こえた。怒鳴りつけるような声だ。とても、仲間の帰りを喜ぶ雰囲気ではない。
「アーキダハラ! 帰って来たのならもっと大きい声で知らせろ!」
「そんなコトは良い。酒は買ってきたんだろうな!」
「もちろんウダボルスティも忘れずに持ってきたよな!?」
「早く吸わせろ! アレがなきゃ頭が冴えないんだ。ギャンブルにひとつも勝てん!」
……地獄だ。この世の地獄が広がっていた。
全員目がイカレている。動悸も正常ではない。そして口からは、やはりあの異様な息を吐いている。全員、頭が狂っているんだ。
「わかっただろ? ウダボルスティってのは、快楽の神の名前から由来する、薬物の名前だ。火をつけて吸引すると、誰でもああなる。一週間もすれば禁断症状が出始めて、暴力的になるんだ。酒よりもずっと恐ろしい薬さ」
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