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セブンナイト
王子様救出作戦
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ナイトガーデンの中央広場。影が真下に出来上がる時間帯で人々の視線はある一方向に釘付けになったいた。
それは、これから起きることを知らない人でさえ立ち止まり、視線を動かし、近くの人へ何が起きるのかを尋ねて、理由を知り得ると回りの人と同じようにその方向で視線を止める。
そうして人が集まりだしてから時間が経つにつれて、何も動きがないのにも関わらず人々の喧騒が慌ただしくなってきた。
しびれを切らしたかのようにざわつく噂話が飛び交い、それを否定する声や嘆く声も入り交じると少しずつ場内は混沌としてくる。
これから起きることはここの民にとって、とても信じられ難い事だ。だけれど、その理由もしっかりとついて回るからこそ「嘘だ!」と糾弾するものはいない。
「まさか……王様と王妃様を毒殺をしようとしたなんて……」
「ああ。今もそのせいで寝たきりになってしまわれているんだろ?」
「なぜ……なぜテッド王子はそんなことを……」
今も顔を出さない王様と王妃様。その事がテッドによる毒殺計画の信憑性を人々の中で高めさせていた。そうした疑う事をしない人集りは三桁を優に超している。
そうして人々が処刑に対して正義の行いがされることを待ち続けるのは仕方のないことだろう。これが、ギルニア公爵が仕組んだことじゃなければの話だが。
テッドが嵌められてい事を知らない人々の視線の中には、絶望に打ちひしがれているテッドへ憎悪の視線のようなものを送る人さえいる。
だが、その一方でこの人の多さに紛れ込む怪しい人物も存在していた。人混みに隠れ、或いは物陰から顔を出し、一瞬の隙を伺う者達。
その内の一人に頭の中で声がきこえてきた。
大地さん。何で出ていかないんですか?容易く助けられるでしょう?
助けるだけならな。ただ、ここでテッドを助け出したところで今後のテッドに影響があるだろ?
んー。それじゃあどうするんですか?
多分だけど、処刑が始まる頃にはギルニア公爵?とやらが出てくるだろ?そこで今の現状をぶちまけようとな。
そんな事しても街の人々は信じないと思いますけど……。
まぁ簡単には信じないだろうな。だけど不信感は与えられる。それで十分だ。
えー?それだけですか?
十分だろ。その後の事は王様と王妃様が助かればテッドへの信頼回復も早くなるだろ。
ふむふむ……まぁ及第点ですかね。
……そうか。因みに聞くんだが。
何をですか?
フルネールならどうする?
そうですね。……私ならこの街の人々全員に不信感与えて、寝返らせて、煽って、全員で一揆させますかね。
お前が敵じゃなくて良かったよ。
フルネールとの脳内会話を終わらせた大地はその人混みの中からテッドを見上げる。彼は今、鎧も取られ、みすぼらしい服を着せられ、拘束され、首を円形状に空いた穴に嵌められている。
その処刑台の名はギロチンだ。最大の特徴である吊るされた刃が落ちれば瞬く間にテッドの首は落ちるだろう。
そしてそのテッドに近づく不審な輩が出てこないかを警戒する役割を担うのは七騎士だ。その全員でテッドをぐるりと囲んでいる。
「まったく……処刑なんて物騒なことしやがる」
大地としても始めてみる処刑台の無骨さに汗をたらしながら独り言を呟くが、回りのざわめき声の大きさでその独り言は掻き消える。
やがて人々のざわめき声が一回り大きくなった。ギルニア公爵が処刑場の壇上に上がったのだ。
疲れはてたような様子を見せるテッドを一瞥したギルニア公爵は興味が無くなったように回りの民へと目を向けた。
「これより大罪人テッドの処刑を行う!」
その言葉に会わせて騎士達が一斉に動き、人々のざわめきは収まっていき、七騎士達は警戒の色を強めた。
これから『始まる』と言う雰囲気が人々の間をピリピリと伝染していくのだ。
「大罪人テッドは王様、王妃様の毒殺を行い――」
「ふざけるな!」
ギルニア公爵がその罪状を口にしだしたところでテッドが大きな声で叫ぶ。
「全てお前が仕組んだことじゃないか!お父様とお母様を毒殺!?違う!今、お父様とお母様は呪いにかかっている!だから今も寝たきりだ!それもお前が仕組んだんだろう!!」
テッドのその言葉は真実である。だが、それを見極められる人はいない。居ないからこそ再びざわめきが波となって場内を飲み込んでいく。
信じる人、信じない人、ただ聞く人、動揺する人。様々な言葉が飛び交うことで少しの焦りを覚えたギルニア公爵はテッドの主張を飲み込むために怒気をはらんだ声で返す。
「何を言うかと思えばそんな安っぽい嘘を!!その様な言葉で民を騙せると思うのか!それとも命乞いするための前フリか?」
余計なことをしゃべらせる前に終わらせるのが常套手段だろう。だが、ここで焦って早めに動けば民に不信感を与えかねない。ならば別方向へと話の流れを持っていけばいいのだ。
「ふざけるな!僕は決してお前なんかに屈したりしない!たとえ……このまま死ぬことになったとしても……僕は最後の最後までこの国の王子としてその様な言葉を口にするものか!」
「そうか……命乞いもなく、懺悔もない。ならばもう良いだろう。やれ!」
あくまでテッドを大罪人として扱う言葉だ。だが、シナリオとしては反省する気のない悪人を裁くであるためこれで良いのである。
柄の長い斧を持った屈強な男が動く。斧を両手で持ち、振り上げてから真っ直ぐ下ろせる構えへと移行する。
板状の刃を支えるロープ。それさえ切ってしまえばすぐに終わるのだ。ギルニア公爵としてはもっと早くそうしたかったのだが、これから民をまとめていく手前、リスクがあろうとこのパフォーマンスは必須なのだ。
斧が振り下ろされればそれで死ぬ。そうわかっていながらもテッドの口から出る言葉は命乞いのようなものはなかった。
「必ずお前の悪事は白日の元に晒されるだろう!絶対にだ!!」
だが、その言葉を発した程度では処刑台に上っている奴らは止まることはない。そして斧が振り下ろされる風切り音がテッドの耳に届くとロープが切られた。
テッドの胴と頭を切断するべく刃が動いた事を伝わってくる振動から察した。……これで終わりだと。
「流石、この国の王子だな」
落ちる刃を一つの剣が差し込む形でそれを止めた。テッドから見えるのは長いローブを羽織った人物が一人、自分の前に立っている事だけだ。
ただ、その声だけで誰が居るのかを判断した。
「ダイチ……さん?」
「少し待ってろ!」
処刑台は七騎士がぐるりと囲んでいるのだ。だからこそ入ろうとしてきた人間を簡単に止められる。そんな自負を持った七人の内側へ急に大地が現れた事で七騎士は戸惑ってしまった。
大地が動く。誰にも止められぬままに刃を引き抜き、ギロチンの刃が落ちる前に左右の木枠を切り裂いた。
ギロチンは半分になり板状の刃と共に奥へと崩れ落ち、すぐさまテッドを繋いでいるギロチンの金具を壊した。
そうして一瞬の出来事が終わるとテッドは自分を止めていたギロチンの枠組みをはずして立ち上がる。
そこでようやくギルニア公爵が我に返った。
「罪人の手助けをするか!貴様も同罪だ!七騎士。奴らを処刑しろ!」
ギルニア公爵の号令のもと、七騎士が揃って動き始めた。各々が得意とする武器をその手に持ち視線を大地へと集める。
「同罪ね。色々言いたいことがあったがテッドが言っちまったからな。ここは去らせてもらうぜ」
本当ならここでギルニア公爵を糾弾するつもりだったがテッドが既に言ったのだ。なら、混ぜ返すよりはとっとと撤退してテッドを安全な場所まで運んだ方がいいだろう。
その助ける方法としても、ここで大立ち回りをして街の人に危害を加えてしまうわけにもいかない。だからこそ手はず通りに進める必要がある。
「ふん。我が七騎士に囲まれて生きて返れると思うなよ!」
思いっきり悪役の台詞を人々の前でいい放つのは敵ながらすごいと思う。それは多少の事なら言いくるめられる自信から来るものなのだろう。
「生きて帰るさ。お前の企みを全てぶっ壊す為にな!」
その言葉が合図になり、四方八方から掌サイズの玉が人の群れの中から投げ込まれた。あらかじめ待機していた仲間達が投げ入れたのだ。地面に落ちた衝撃で玉が割れると、一瞬で辺り一帯を白煙に包み込んだ。
「貴様ぁ!」
大地が行った一手。それを正しく認識したギルニア公爵は激情のまま怒鳴り、七騎士は視界を遮られた事で身動きが出来なくなっている。
「テッド。この隙に逃げるぞ!」
「待て!誰か奴らを捕らえろーー!!」
ギルニア公爵の憤怒の叫びを背中で聞きながら誰に見つかることなくテッドを助け出すことに成功した。
それは、これから起きることを知らない人でさえ立ち止まり、視線を動かし、近くの人へ何が起きるのかを尋ねて、理由を知り得ると回りの人と同じようにその方向で視線を止める。
そうして人が集まりだしてから時間が経つにつれて、何も動きがないのにも関わらず人々の喧騒が慌ただしくなってきた。
しびれを切らしたかのようにざわつく噂話が飛び交い、それを否定する声や嘆く声も入り交じると少しずつ場内は混沌としてくる。
これから起きることはここの民にとって、とても信じられ難い事だ。だけれど、その理由もしっかりとついて回るからこそ「嘘だ!」と糾弾するものはいない。
「まさか……王様と王妃様を毒殺をしようとしたなんて……」
「ああ。今もそのせいで寝たきりになってしまわれているんだろ?」
「なぜ……なぜテッド王子はそんなことを……」
今も顔を出さない王様と王妃様。その事がテッドによる毒殺計画の信憑性を人々の中で高めさせていた。そうした疑う事をしない人集りは三桁を優に超している。
そうして人々が処刑に対して正義の行いがされることを待ち続けるのは仕方のないことだろう。これが、ギルニア公爵が仕組んだことじゃなければの話だが。
テッドが嵌められてい事を知らない人々の視線の中には、絶望に打ちひしがれているテッドへ憎悪の視線のようなものを送る人さえいる。
だが、その一方でこの人の多さに紛れ込む怪しい人物も存在していた。人混みに隠れ、或いは物陰から顔を出し、一瞬の隙を伺う者達。
その内の一人に頭の中で声がきこえてきた。
大地さん。何で出ていかないんですか?容易く助けられるでしょう?
助けるだけならな。ただ、ここでテッドを助け出したところで今後のテッドに影響があるだろ?
んー。それじゃあどうするんですか?
多分だけど、処刑が始まる頃にはギルニア公爵?とやらが出てくるだろ?そこで今の現状をぶちまけようとな。
そんな事しても街の人々は信じないと思いますけど……。
まぁ簡単には信じないだろうな。だけど不信感は与えられる。それで十分だ。
えー?それだけですか?
十分だろ。その後の事は王様と王妃様が助かればテッドへの信頼回復も早くなるだろ。
ふむふむ……まぁ及第点ですかね。
……そうか。因みに聞くんだが。
何をですか?
フルネールならどうする?
そうですね。……私ならこの街の人々全員に不信感与えて、寝返らせて、煽って、全員で一揆させますかね。
お前が敵じゃなくて良かったよ。
フルネールとの脳内会話を終わらせた大地はその人混みの中からテッドを見上げる。彼は今、鎧も取られ、みすぼらしい服を着せられ、拘束され、首を円形状に空いた穴に嵌められている。
その処刑台の名はギロチンだ。最大の特徴である吊るされた刃が落ちれば瞬く間にテッドの首は落ちるだろう。
そしてそのテッドに近づく不審な輩が出てこないかを警戒する役割を担うのは七騎士だ。その全員でテッドをぐるりと囲んでいる。
「まったく……処刑なんて物騒なことしやがる」
大地としても始めてみる処刑台の無骨さに汗をたらしながら独り言を呟くが、回りのざわめき声の大きさでその独り言は掻き消える。
やがて人々のざわめき声が一回り大きくなった。ギルニア公爵が処刑場の壇上に上がったのだ。
疲れはてたような様子を見せるテッドを一瞥したギルニア公爵は興味が無くなったように回りの民へと目を向けた。
「これより大罪人テッドの処刑を行う!」
その言葉に会わせて騎士達が一斉に動き、人々のざわめきは収まっていき、七騎士達は警戒の色を強めた。
これから『始まる』と言う雰囲気が人々の間をピリピリと伝染していくのだ。
「大罪人テッドは王様、王妃様の毒殺を行い――」
「ふざけるな!」
ギルニア公爵がその罪状を口にしだしたところでテッドが大きな声で叫ぶ。
「全てお前が仕組んだことじゃないか!お父様とお母様を毒殺!?違う!今、お父様とお母様は呪いにかかっている!だから今も寝たきりだ!それもお前が仕組んだんだろう!!」
テッドのその言葉は真実である。だが、それを見極められる人はいない。居ないからこそ再びざわめきが波となって場内を飲み込んでいく。
信じる人、信じない人、ただ聞く人、動揺する人。様々な言葉が飛び交うことで少しの焦りを覚えたギルニア公爵はテッドの主張を飲み込むために怒気をはらんだ声で返す。
「何を言うかと思えばそんな安っぽい嘘を!!その様な言葉で民を騙せると思うのか!それとも命乞いするための前フリか?」
余計なことをしゃべらせる前に終わらせるのが常套手段だろう。だが、ここで焦って早めに動けば民に不信感を与えかねない。ならば別方向へと話の流れを持っていけばいいのだ。
「ふざけるな!僕は決してお前なんかに屈したりしない!たとえ……このまま死ぬことになったとしても……僕は最後の最後までこの国の王子としてその様な言葉を口にするものか!」
「そうか……命乞いもなく、懺悔もない。ならばもう良いだろう。やれ!」
あくまでテッドを大罪人として扱う言葉だ。だが、シナリオとしては反省する気のない悪人を裁くであるためこれで良いのである。
柄の長い斧を持った屈強な男が動く。斧を両手で持ち、振り上げてから真っ直ぐ下ろせる構えへと移行する。
板状の刃を支えるロープ。それさえ切ってしまえばすぐに終わるのだ。ギルニア公爵としてはもっと早くそうしたかったのだが、これから民をまとめていく手前、リスクがあろうとこのパフォーマンスは必須なのだ。
斧が振り下ろされればそれで死ぬ。そうわかっていながらもテッドの口から出る言葉は命乞いのようなものはなかった。
「必ずお前の悪事は白日の元に晒されるだろう!絶対にだ!!」
だが、その言葉を発した程度では処刑台に上っている奴らは止まることはない。そして斧が振り下ろされる風切り音がテッドの耳に届くとロープが切られた。
テッドの胴と頭を切断するべく刃が動いた事を伝わってくる振動から察した。……これで終わりだと。
「流石、この国の王子だな」
落ちる刃を一つの剣が差し込む形でそれを止めた。テッドから見えるのは長いローブを羽織った人物が一人、自分の前に立っている事だけだ。
ただ、その声だけで誰が居るのかを判断した。
「ダイチ……さん?」
「少し待ってろ!」
処刑台は七騎士がぐるりと囲んでいるのだ。だからこそ入ろうとしてきた人間を簡単に止められる。そんな自負を持った七人の内側へ急に大地が現れた事で七騎士は戸惑ってしまった。
大地が動く。誰にも止められぬままに刃を引き抜き、ギロチンの刃が落ちる前に左右の木枠を切り裂いた。
ギロチンは半分になり板状の刃と共に奥へと崩れ落ち、すぐさまテッドを繋いでいるギロチンの金具を壊した。
そうして一瞬の出来事が終わるとテッドは自分を止めていたギロチンの枠組みをはずして立ち上がる。
そこでようやくギルニア公爵が我に返った。
「罪人の手助けをするか!貴様も同罪だ!七騎士。奴らを処刑しろ!」
ギルニア公爵の号令のもと、七騎士が揃って動き始めた。各々が得意とする武器をその手に持ち視線を大地へと集める。
「同罪ね。色々言いたいことがあったがテッドが言っちまったからな。ここは去らせてもらうぜ」
本当ならここでギルニア公爵を糾弾するつもりだったがテッドが既に言ったのだ。なら、混ぜ返すよりはとっとと撤退してテッドを安全な場所まで運んだ方がいいだろう。
その助ける方法としても、ここで大立ち回りをして街の人に危害を加えてしまうわけにもいかない。だからこそ手はず通りに進める必要がある。
「ふん。我が七騎士に囲まれて生きて返れると思うなよ!」
思いっきり悪役の台詞を人々の前でいい放つのは敵ながらすごいと思う。それは多少の事なら言いくるめられる自信から来るものなのだろう。
「生きて帰るさ。お前の企みを全てぶっ壊す為にな!」
その言葉が合図になり、四方八方から掌サイズの玉が人の群れの中から投げ込まれた。あらかじめ待機していた仲間達が投げ入れたのだ。地面に落ちた衝撃で玉が割れると、一瞬で辺り一帯を白煙に包み込んだ。
「貴様ぁ!」
大地が行った一手。それを正しく認識したギルニア公爵は激情のまま怒鳴り、七騎士は視界を遮られた事で身動きが出来なくなっている。
「テッド。この隙に逃げるぞ!」
「待て!誰か奴らを捕らえろーー!!」
ギルニア公爵の憤怒の叫びを背中で聞きながら誰に見つかることなくテッドを助け出すことに成功した。
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