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月光の花嫁
映画のワンシーンは憧れる?
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ロボットは落下しながらロケットブースターを再び点火した。その速度はあっという間に地面へつくほどで、地面に激突したロボットは大爆発を起こした。
「リリア!!」
咄嗟にリリアを覆うように大地は自分の体で隠した。
魔力を伴っていない火炎が大地の背中を焦がしていく。熱による痛みで声を漏らしつつそれでも歯を食い縛りながら大地は耐えきった。
「ダイチさん!!」
大地に抱きつくように手を背中に回した。手が触れた背中の温度は熱いと思えるほどでリリアからは見えないが真っ赤に染まって焼けただれているか、もしかしたら黒く焦げているかもしれない。
リリアは慌てながら回復魔法を使用する。すぐに治さなければ命だって危うい。
「リリア……大丈夫か?」
そんな酷い火傷を負っていると言うのに大地は自分の事を心配してくれる。だからリリアも「はい。ダイチさんのおかげで大丈夫です」と答えた。
大地から痛みが引いていく。流石に聖女と言うだけあって回復魔法はお手のものなのだ。さほど時間が掛からずに火傷が治ると大地は楽になった体を動かし未だ煙が晴れていないロボットの落下地点へと凝視する。
あれは自爆技のようなものなのだろうか?派手に爆発した所、流石に無事ではすまないはずだ。そう考えていたがロボットのバイクを吹かす音を聞いて戦闘は継続中だと思い知らされる。
「あんな攻撃していて自爆にならないのかよ」
ロボットが煙を突っ切ってきた。このまま躱せば先ほどと同じ二の舞だ。それなら今叩き潰さねばならない。走ってくるものに対して有効な攻撃手段としては横から一撃を加えればいい。だけど都合よくそんな手段を取ることなんて出来ない。更に言えば加速してきたロボット目掛けて攻撃を真横から当てる事も無理だろう。だったら残る手段はたった一つ、真正面からぶつかる。ただそれだけである。
「うぉおおおおおおおお!!!」
ただ何も持たずにぶつかれば跳ねられるのは分かりきっている。それ故に武器を召喚する。
体に纏うものでも武器として使えるものが付いていれば召喚する事が出来る。それは仮面の呪いの時に全身スーツのような物を装着したので確認済みだ。
なら今度は本格的に全身凶器見たいな物にしてはどうだろうか。そう考えて行き着いた答えはパワードスーツだ。え?そんな物が異世界で通用するのかって?心配ご無用!映画の中だってパワードスーツは物凄く……物凄いのだから。
ロケットブースターにより加速したロボットと大地が正面衝突した。その際に生じた衝撃はリリアの髪を勢いよくなびかせる。それが数秒で収まりリリアは顔を上げると大地が確りとロボットを止めているのだ。タイヤがキュルキュルと回るがロボットの背中のブースターの火は収まっている。
まるで映画のワンシーンの様に突っ込んでくる車を止め続ける。問題があるとすれば大地は両手を使ってやっと止めているのに対してロボットは両手が自由なのだ。つまり何かしらやってきてもおかしくない。そんなはずなのだが……一向に動く様子を見せない。先ほどまでキュルキュル動いていたタイヤすら止まっている。しかしその代わりに音が流れ始めた。
「ピーピーピー」
まるで警告音の様になり始める。
「まさか自爆する気じゃないだろうな!」
先ほどのような大爆発を起こされてはたまらない。焦りながら力を加えてそのまま投げ飛ばそうか……その時だった。
「そんなフウにアシをサワルなんてハレンチ……です」
「……は?何を言っているんだ?」
大地はゆっくりロボットの顔へと目を向ける。確かに今掴んでいるのは人間で例えるなら足となるのかもしれない。……いや、でもこれロボットだぞ!
「ピーピーピーハレンチ。ピーピーピーハレンチ」
やべぇなんか壊れ始めたんじゃないか?
その直ぐにロボットの顔は力が抜けた様に上を向いて胸にある魔石が入った魔道具……このロボットの動力源を収めているガラスケースからプシューと煙が噴き出された。その様子を唖然と見ていた大地にロボットの顔が向いた。
「この男のComplete destructionをカイシシマス」
ロボットのバイクが変形し始めた。いや、変形と言うよりは備わっているサブウェポンを使用し始めたという感じだ。バイクの三輪だった後部の車輪がズレて二輪になり、余ったタイヤが形を変えて丸ノコの刃に変化した。そしてそれが尻尾の様にロボットの後ろから伸びてくる。
そしてバイクの両脇からアームみたいのが出始めて大地の腹を横からがっしりと掴む。ここから逃がさない様にホールドするようにだ。そして丸ノコがギュィィィィィン!と刃の恐ろしさを振りまくような音を出しながら大地へと近づけていく。
「完全破壊とか……冗談じゃねぇ!」
大地はバイクから両手を離して武器を召喚しなければならない。だが、直ぐに丸ノコがやってくる状況下で悠長に考え事する余裕なんてない。大地は咄嗟に思いついた武器を召喚する。それが丸ノコ相手に対を成す武器である……鉄パイプだ。
「やべぇ……」
咄嗟に両手で構えたところで丸ノコが鉄パイプに当たりギイイイイィィィィン!と鉄を削る音がしてくる。まるで映画のワンシーンの様に。
「どうするどうする……」
目の前で火花が散り、耳を劈く程の死の音が届き、鉄パイプ削れていく現実に焦りだす。
考えを巡らせていると、いきなり白い光線がロボットのバイクへと命中して大地を掴んでいたアームが外れた。その衝撃でロボットはそのまま横倒れで転倒してくれる。
リリアの魔法に違いない!そう思って光線がやってきた方向へ見ると案の定、リリアが杖を構えて魔法を討ち終わった様子だった。
「た、助かったよ」
リリアにお礼を言いながらロボットと距離を取る。そのロボットからまたもや音声が聞こえてくる。
「ウウウ……コロセなかった……アシをサワラレテ……ニゲられた……クヤシい……」
ロボットは横倒れのまますごい恨み言を呟く。だが、大地としてはたまったものじゃない。自衛したら痴漢扱いだ。しかも相手がロボットで性別?が女性のようなのも見た目では全くわからないのだから。……でも罪悪感を感じてしまうのはどうしてだろうか。
「あ、あのよ。悪かったな」
そう声をかけるとロボットが見えない手を使ったように二輪のまま起き上がる。
「……シラナイ!シラナイシラナイシラナイ!!!」
ロボットがそういうとバイクから上半身だけ離れると、この部屋に来た時に閉まった進行方向の扉を体当たりで壊して飛び去って行き、残ったバイクが跡形も残さず爆発したのだった。
「リリア!!」
咄嗟にリリアを覆うように大地は自分の体で隠した。
魔力を伴っていない火炎が大地の背中を焦がしていく。熱による痛みで声を漏らしつつそれでも歯を食い縛りながら大地は耐えきった。
「ダイチさん!!」
大地に抱きつくように手を背中に回した。手が触れた背中の温度は熱いと思えるほどでリリアからは見えないが真っ赤に染まって焼けただれているか、もしかしたら黒く焦げているかもしれない。
リリアは慌てながら回復魔法を使用する。すぐに治さなければ命だって危うい。
「リリア……大丈夫か?」
そんな酷い火傷を負っていると言うのに大地は自分の事を心配してくれる。だからリリアも「はい。ダイチさんのおかげで大丈夫です」と答えた。
大地から痛みが引いていく。流石に聖女と言うだけあって回復魔法はお手のものなのだ。さほど時間が掛からずに火傷が治ると大地は楽になった体を動かし未だ煙が晴れていないロボットの落下地点へと凝視する。
あれは自爆技のようなものなのだろうか?派手に爆発した所、流石に無事ではすまないはずだ。そう考えていたがロボットのバイクを吹かす音を聞いて戦闘は継続中だと思い知らされる。
「あんな攻撃していて自爆にならないのかよ」
ロボットが煙を突っ切ってきた。このまま躱せば先ほどと同じ二の舞だ。それなら今叩き潰さねばならない。走ってくるものに対して有効な攻撃手段としては横から一撃を加えればいい。だけど都合よくそんな手段を取ることなんて出来ない。更に言えば加速してきたロボット目掛けて攻撃を真横から当てる事も無理だろう。だったら残る手段はたった一つ、真正面からぶつかる。ただそれだけである。
「うぉおおおおおおおお!!!」
ただ何も持たずにぶつかれば跳ねられるのは分かりきっている。それ故に武器を召喚する。
体に纏うものでも武器として使えるものが付いていれば召喚する事が出来る。それは仮面の呪いの時に全身スーツのような物を装着したので確認済みだ。
なら今度は本格的に全身凶器見たいな物にしてはどうだろうか。そう考えて行き着いた答えはパワードスーツだ。え?そんな物が異世界で通用するのかって?心配ご無用!映画の中だってパワードスーツは物凄く……物凄いのだから。
ロケットブースターにより加速したロボットと大地が正面衝突した。その際に生じた衝撃はリリアの髪を勢いよくなびかせる。それが数秒で収まりリリアは顔を上げると大地が確りとロボットを止めているのだ。タイヤがキュルキュルと回るがロボットの背中のブースターの火は収まっている。
まるで映画のワンシーンの様に突っ込んでくる車を止め続ける。問題があるとすれば大地は両手を使ってやっと止めているのに対してロボットは両手が自由なのだ。つまり何かしらやってきてもおかしくない。そんなはずなのだが……一向に動く様子を見せない。先ほどまでキュルキュル動いていたタイヤすら止まっている。しかしその代わりに音が流れ始めた。
「ピーピーピー」
まるで警告音の様になり始める。
「まさか自爆する気じゃないだろうな!」
先ほどのような大爆発を起こされてはたまらない。焦りながら力を加えてそのまま投げ飛ばそうか……その時だった。
「そんなフウにアシをサワルなんてハレンチ……です」
「……は?何を言っているんだ?」
大地はゆっくりロボットの顔へと目を向ける。確かに今掴んでいるのは人間で例えるなら足となるのかもしれない。……いや、でもこれロボットだぞ!
「ピーピーピーハレンチ。ピーピーピーハレンチ」
やべぇなんか壊れ始めたんじゃないか?
その直ぐにロボットの顔は力が抜けた様に上を向いて胸にある魔石が入った魔道具……このロボットの動力源を収めているガラスケースからプシューと煙が噴き出された。その様子を唖然と見ていた大地にロボットの顔が向いた。
「この男のComplete destructionをカイシシマス」
ロボットのバイクが変形し始めた。いや、変形と言うよりは備わっているサブウェポンを使用し始めたという感じだ。バイクの三輪だった後部の車輪がズレて二輪になり、余ったタイヤが形を変えて丸ノコの刃に変化した。そしてそれが尻尾の様にロボットの後ろから伸びてくる。
そしてバイクの両脇からアームみたいのが出始めて大地の腹を横からがっしりと掴む。ここから逃がさない様にホールドするようにだ。そして丸ノコがギュィィィィィン!と刃の恐ろしさを振りまくような音を出しながら大地へと近づけていく。
「完全破壊とか……冗談じゃねぇ!」
大地はバイクから両手を離して武器を召喚しなければならない。だが、直ぐに丸ノコがやってくる状況下で悠長に考え事する余裕なんてない。大地は咄嗟に思いついた武器を召喚する。それが丸ノコ相手に対を成す武器である……鉄パイプだ。
「やべぇ……」
咄嗟に両手で構えたところで丸ノコが鉄パイプに当たりギイイイイィィィィン!と鉄を削る音がしてくる。まるで映画のワンシーンの様に。
「どうするどうする……」
目の前で火花が散り、耳を劈く程の死の音が届き、鉄パイプ削れていく現実に焦りだす。
考えを巡らせていると、いきなり白い光線がロボットのバイクへと命中して大地を掴んでいたアームが外れた。その衝撃でロボットはそのまま横倒れで転倒してくれる。
リリアの魔法に違いない!そう思って光線がやってきた方向へ見ると案の定、リリアが杖を構えて魔法を討ち終わった様子だった。
「た、助かったよ」
リリアにお礼を言いながらロボットと距離を取る。そのロボットからまたもや音声が聞こえてくる。
「ウウウ……コロセなかった……アシをサワラレテ……ニゲられた……クヤシい……」
ロボットは横倒れのまますごい恨み言を呟く。だが、大地としてはたまったものじゃない。自衛したら痴漢扱いだ。しかも相手がロボットで性別?が女性のようなのも見た目では全くわからないのだから。……でも罪悪感を感じてしまうのはどうしてだろうか。
「あ、あのよ。悪かったな」
そう声をかけるとロボットが見えない手を使ったように二輪のまま起き上がる。
「……シラナイ!シラナイシラナイシラナイ!!!」
ロボットがそういうとバイクから上半身だけ離れると、この部屋に来た時に閉まった進行方向の扉を体当たりで壊して飛び去って行き、残ったバイクが跡形も残さず爆発したのだった。
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