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フェアリーダウン
ホワイトファングとの戦い
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――大地がザルドーラを追って行った後。
レイヴン達は目の前のホワイファングを倒すべく各々の武器を構えた。
レイヴンは大きなハンマーだ。魔力を込めることで爆発を起こすことができる。
レルムの武器はジャマダハルという名の武器だ。変わった形の柄を握ることで拳の先に刃が来るようになっている。
そしてミルの武器は自分の中指にしている小さな指輪の形をした魔道具だ。
今のままでは武器としての機能は全くない。だからこそミルは魔道具を起こす。ミルは共に戦う指輪の宝石に「お願い力を貸して」と言って軽く口づけをしながら魔力を込める。すると指輪の宝石から何か光の塊がいくつも飛び出してきた。その塊はミルの半分くらいのサイズで桜の花びらの形になるとミルの周りをくるくると回り始める。これが妖精が妖精の為に作った魔道具である。
「全力で行くぞ!」
レイヴンがホワイトファングの強さを正確に理解して号令をかけ、レイヴンがホワイトファングへ跳躍するとその重くて大きいハンマーを振り下ろした。だが、ホワイトファングはそのハンマーを後ろに下がってから避けたあと跳躍してレイヴンを爪で切りつけていた。
「ぐっ……」
ホワイトファングの着地地点を見極めていたレルムが真上からホワイトファングの背中を切り付ける。――が、思った以上に深く切ることができなかった。
切られたホワイトファングは風魔法で自身の下から竜巻を生み出してレルムを吹き飛ばす。宙に飛ばされたレルムは体勢を空中で立て直すと足から地面に着地した。
「ッチ……硬いな。重い一撃じゃないとダメージは伝わらないか」
「私が足止めするわ」
ミルが桜の花を動かす。それは空中に浮かび上がると一定の間隔で並ぶ。そしてそれが線で連結していった。その形を魔法陣と呼ぶ。ミルの武器はフェアリーズフラワー。時に妖精の魔力の底上げ、時に妖精の魔法範囲を広げたり、時に直接攻撃する武器や盾にもなる。そして今回は魔力を底上げするための魔法陣を組んだ。
「アイスバーン!!」
ミルが貯めた魔力を開放するとホワイトファングの足ごと地面を凍らせた。
「今よ!!」
レイヴンが再び跳躍した。今度の一撃は避けることができないことを見越してだ。なにせミルの魔法はそうそう砕くことは出来ないと経験上知っているし信頼しているから。
「だぁりゃあああ!!」
空中で縦に一回転して遠心力を加えながらレイヴンはホワイトファングへそのハンマーを叩き下ろす。だが、ホワイトファングは風魔法でレイヴンを追い返そうと豪風を放ち続ける。
「くっ……そっおーーーーーー!!!」
もう少しで仕留められたはずだった。ホワイトファングの魔法がかなり強力でレイヴンが押し切る前に吹き飛ばされてしまった。そしてミルが作った足止めの氷がすべて砕かれてしまった。ゆっくり歩きながら相貌をレイヴン達に向けるその姿はまるで『この程度で終わりか?』などと言いたそうに優雅であった。
「舐めてくれるじゃない……少し強くなっただけで偉そうにしないでほしいわね」
再びミルが魔力を高めて魔法を使う。
「ロックフォール!!」
ホワイトファングの頭上に巨大な岩の塊が出来上がった。それが落ちていく時に砕けて大小の岩の塊を降らせた。そしてその中にレルムが飛び込んでいくと大きい岩に飛び移りながらホワイトファングへ一気に近づき切り刻んでいく。
岩と斬撃の連続にホワイトファングは唸りながらその中から飛び出すとミルへ牙をむける。しかし、立ちはだかるようにレイヴンがハンマーを勢いよく振り上げた。今度こそしっかりと命中すると爆発を起こしホワイトファングは後方へ吹き飛ばされて地面へ落ちる。
強化されていようがレイヴンの一撃を受けたのなら無事ではすまない……はずだが、ホワイトファングはむくりと立ち上がると先ほどよりも目をギラつかせていた。そして一瞬の内にレルムの背後に回った。レルムが気づいたころには既に遅くその体躯と重量の乗った目にも止まらない一撃はレルムをいとも簡単に吹き飛ばす。
「がはっ……」
口から吐血しながらもレルムは何とか立ち上がり息を乱しながら武器を構える。動きを視認することしか出来なかった。来るとわかったときには体は動かせず受け入れることしか出来なかった。
「くそったれ!!」
レイヴンが殴り掛かるも即座に避けられ爪による斬撃がレイヴンの肉を削っていく。
「ウィンドサイクロン!」
狙いを定め、ホワイトファングへと風魔法を放つ。竜巻を横にして飛ばしたような魔法は間違いなくホワイトファングへと向かっていくが、一鳴きで同じ魔法をホワイトファングが発動させて風魔法同士がぶつかり合った。威力は相殺されあたりに瞬間的な暴風を巻き起こしてお互いの魔法は消滅する。
「任せろ!」
レルムが真上からジャマダハルの先を向けて突き刺しに掛かった。そのレルムにホワイトファングが風の槍を即座に叩き込む。……が、真上から落ちてきていたはずのレルムは陽炎のように消えてしまった。
「何度も上からくると思っているのか?――暗殺伎サウンドレスブレード」
いつの間にかにホワイトファングの横にいたレルムがホワイトファングを通り抜けるように無音で移動すると、その白と黒の体をエックス字に切り裂いた。
「このまま畳みかける!」
レルムが与えた一撃により怯んだ隙をねらってレイヴンが高く飛び上がると回転をし始めた。それも今度は一度ではなく何回転もしていく。
そしてその間にミルは魔力を更に溜める為に詠唱を開始した。
「赤に青、黄と緑。異色交わりし属性よ。彼の者に災厄をもたらせ」
――ホワイトファングが動こうとした時、ミルが魔法を唱えた。
「エレメントディザスター!」
ホワイトファングの体に炎が蛇の様にまとわりつき、幾つもの氷のツララが突き刺さり、砂粒で足は取られて身動きが封じられ、激しい風の刃が切り刻んでいく。そして真上からレイヴンがホワイトファングの頭めがけて落ちてきた。
「ローリングメテオクラッシュ!!」
ホワイトファングの頭に命中すると同時に最大火力で爆発を巻き起こし、爆炎は天へと昇った。
「ふぅ……おつかれさん」
ピクリとも動かなくなったホワイトファングを見て倒したと感じたレイヴンが疲労の息を吐きだしながらレルムとミルを労わる。
「そっちもな。……にしても、いつにもまして大爆発起こしたな」
すでに魔法は消え、砂粒も氷のツララもレイヴンの破壊力ですべて消し飛んでいる。その様子を見てレイヴンの破壊力に若干引く。
「いや……クラリス先輩の足元くらいにしか及ばないからな」
クラリスはそうそう本気で攻撃することがない。だが一度見たクラリスの破壊力はそうそう忘れることができずレイヴンは首を横に振って残念そうに言った。
「レイヴン!避けなさい!」
「――え?」
ミルが叫び、レイヴンが振り返った直後にホワイトファングの雷光を纏った重い一撃がレイヴンへと叩き込まれた。
レイヴン達は目の前のホワイファングを倒すべく各々の武器を構えた。
レイヴンは大きなハンマーだ。魔力を込めることで爆発を起こすことができる。
レルムの武器はジャマダハルという名の武器だ。変わった形の柄を握ることで拳の先に刃が来るようになっている。
そしてミルの武器は自分の中指にしている小さな指輪の形をした魔道具だ。
今のままでは武器としての機能は全くない。だからこそミルは魔道具を起こす。ミルは共に戦う指輪の宝石に「お願い力を貸して」と言って軽く口づけをしながら魔力を込める。すると指輪の宝石から何か光の塊がいくつも飛び出してきた。その塊はミルの半分くらいのサイズで桜の花びらの形になるとミルの周りをくるくると回り始める。これが妖精が妖精の為に作った魔道具である。
「全力で行くぞ!」
レイヴンがホワイトファングの強さを正確に理解して号令をかけ、レイヴンがホワイトファングへ跳躍するとその重くて大きいハンマーを振り下ろした。だが、ホワイトファングはそのハンマーを後ろに下がってから避けたあと跳躍してレイヴンを爪で切りつけていた。
「ぐっ……」
ホワイトファングの着地地点を見極めていたレルムが真上からホワイトファングの背中を切り付ける。――が、思った以上に深く切ることができなかった。
切られたホワイトファングは風魔法で自身の下から竜巻を生み出してレルムを吹き飛ばす。宙に飛ばされたレルムは体勢を空中で立て直すと足から地面に着地した。
「ッチ……硬いな。重い一撃じゃないとダメージは伝わらないか」
「私が足止めするわ」
ミルが桜の花を動かす。それは空中に浮かび上がると一定の間隔で並ぶ。そしてそれが線で連結していった。その形を魔法陣と呼ぶ。ミルの武器はフェアリーズフラワー。時に妖精の魔力の底上げ、時に妖精の魔法範囲を広げたり、時に直接攻撃する武器や盾にもなる。そして今回は魔力を底上げするための魔法陣を組んだ。
「アイスバーン!!」
ミルが貯めた魔力を開放するとホワイトファングの足ごと地面を凍らせた。
「今よ!!」
レイヴンが再び跳躍した。今度の一撃は避けることができないことを見越してだ。なにせミルの魔法はそうそう砕くことは出来ないと経験上知っているし信頼しているから。
「だぁりゃあああ!!」
空中で縦に一回転して遠心力を加えながらレイヴンはホワイトファングへそのハンマーを叩き下ろす。だが、ホワイトファングは風魔法でレイヴンを追い返そうと豪風を放ち続ける。
「くっ……そっおーーーーーー!!!」
もう少しで仕留められたはずだった。ホワイトファングの魔法がかなり強力でレイヴンが押し切る前に吹き飛ばされてしまった。そしてミルが作った足止めの氷がすべて砕かれてしまった。ゆっくり歩きながら相貌をレイヴン達に向けるその姿はまるで『この程度で終わりか?』などと言いたそうに優雅であった。
「舐めてくれるじゃない……少し強くなっただけで偉そうにしないでほしいわね」
再びミルが魔力を高めて魔法を使う。
「ロックフォール!!」
ホワイトファングの頭上に巨大な岩の塊が出来上がった。それが落ちていく時に砕けて大小の岩の塊を降らせた。そしてその中にレルムが飛び込んでいくと大きい岩に飛び移りながらホワイトファングへ一気に近づき切り刻んでいく。
岩と斬撃の連続にホワイトファングは唸りながらその中から飛び出すとミルへ牙をむける。しかし、立ちはだかるようにレイヴンがハンマーを勢いよく振り上げた。今度こそしっかりと命中すると爆発を起こしホワイトファングは後方へ吹き飛ばされて地面へ落ちる。
強化されていようがレイヴンの一撃を受けたのなら無事ではすまない……はずだが、ホワイトファングはむくりと立ち上がると先ほどよりも目をギラつかせていた。そして一瞬の内にレルムの背後に回った。レルムが気づいたころには既に遅くその体躯と重量の乗った目にも止まらない一撃はレルムをいとも簡単に吹き飛ばす。
「がはっ……」
口から吐血しながらもレルムは何とか立ち上がり息を乱しながら武器を構える。動きを視認することしか出来なかった。来るとわかったときには体は動かせず受け入れることしか出来なかった。
「くそったれ!!」
レイヴンが殴り掛かるも即座に避けられ爪による斬撃がレイヴンの肉を削っていく。
「ウィンドサイクロン!」
狙いを定め、ホワイトファングへと風魔法を放つ。竜巻を横にして飛ばしたような魔法は間違いなくホワイトファングへと向かっていくが、一鳴きで同じ魔法をホワイトファングが発動させて風魔法同士がぶつかり合った。威力は相殺されあたりに瞬間的な暴風を巻き起こしてお互いの魔法は消滅する。
「任せろ!」
レルムが真上からジャマダハルの先を向けて突き刺しに掛かった。そのレルムにホワイトファングが風の槍を即座に叩き込む。……が、真上から落ちてきていたはずのレルムは陽炎のように消えてしまった。
「何度も上からくると思っているのか?――暗殺伎サウンドレスブレード」
いつの間にかにホワイトファングの横にいたレルムがホワイトファングを通り抜けるように無音で移動すると、その白と黒の体をエックス字に切り裂いた。
「このまま畳みかける!」
レルムが与えた一撃により怯んだ隙をねらってレイヴンが高く飛び上がると回転をし始めた。それも今度は一度ではなく何回転もしていく。
そしてその間にミルは魔力を更に溜める為に詠唱を開始した。
「赤に青、黄と緑。異色交わりし属性よ。彼の者に災厄をもたらせ」
――ホワイトファングが動こうとした時、ミルが魔法を唱えた。
「エレメントディザスター!」
ホワイトファングの体に炎が蛇の様にまとわりつき、幾つもの氷のツララが突き刺さり、砂粒で足は取られて身動きが封じられ、激しい風の刃が切り刻んでいく。そして真上からレイヴンがホワイトファングの頭めがけて落ちてきた。
「ローリングメテオクラッシュ!!」
ホワイトファングの頭に命中すると同時に最大火力で爆発を巻き起こし、爆炎は天へと昇った。
「ふぅ……おつかれさん」
ピクリとも動かなくなったホワイトファングを見て倒したと感じたレイヴンが疲労の息を吐きだしながらレルムとミルを労わる。
「そっちもな。……にしても、いつにもまして大爆発起こしたな」
すでに魔法は消え、砂粒も氷のツララもレイヴンの破壊力ですべて消し飛んでいる。その様子を見てレイヴンの破壊力に若干引く。
「いや……クラリス先輩の足元くらいにしか及ばないからな」
クラリスはそうそう本気で攻撃することがない。だが一度見たクラリスの破壊力はそうそう忘れることができずレイヴンは首を横に振って残念そうに言った。
「レイヴン!避けなさい!」
「――え?」
ミルが叫び、レイヴンが振り返った直後にホワイトファングの雷光を纏った重い一撃がレイヴンへと叩き込まれた。
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