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温泉の中の金と銀
人間の食べ物は美味しくて困るね
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「俺のレヴィアはそんなことしてねぇぞ!!」
レヴィアが疑われていると感じた大地はそのまま睨み返しながら言う。庇うような動作をしなかったのはレヴィアはそんなことをしていないと信じてるし、やましいこと等一つもないからだ。
だが、大地がいくらそう言って、堂々とした態度をとろうと信じるかは別なのだ。正直あまり騒ぎは起こしたくないものだが……レヴィアが疑われるなら仕方がない。
「はっはっは。大丈夫だ。嬢ちゃんが盗ったなんて誰も思っちゃいねえから」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。でも声から顔を思い出すことができず声が聞こえてきた方向へ振り向くとそこには肉団子串屋のおっちゃんが立っていた。
「あんたは肉団子屋の?」
「おう!しかし、この馬鹿がすまない。ほら!てめぇも謝れっ!!」
そう言って肉団子屋のおっちゃんは先ほど食べ物を盗まれた店主の頭をはたく。
「いてっ……そのすいません」
「ったく。お客様になんて顔するんだか。嬢ちゃんすまないな」
おっちゃんは腰を落としてレヴィアの視線に近づけてから頭を下げてくれる。そんなおっちゃんにレヴィアは横に首を振って答える。
「ううん。アタシは大丈夫よ。その、そちらの方は大丈夫なのかしら?」
頭をはたかれた店主を心配するれに心を打たれた店主は少しだけ涙ぐむ。
「くぅ。優しいねぇ。そうだ、これお詫びだけど食べてくれるかな?」
そう言って今まさに蒸し上がった饅頭を熱そうに一つだけ手にとってレヴィアへと差し出した。
「え?えと……」
ちらりと大地を見るのは受け取って良いのかどうかを確かめるからだが、大地は無言で頷いた。それだけで確りと意味が通じたレヴィアは喜び「あ、ありがとう」と言って受けとると一口かじる。
「ありがとな。ところでその食べ物を盗むってのはどんな奴なんだ?」
「ん?ああ。黄色いモンスターなんだが、ナインテイルって知ってるか?」
「ああ、もしかして尻尾が3つで足を怪我している奴か?」
温泉に浸かってたあいつかな?等と思いながら聞くとおっちゃんは知っていることに驚きながら頷いた。
「そうだ!そいつだよ。見たのか?」
「まあな。この辺に住みかがあるのか?」
「近くに森があるだろ?どうやらそこから来ている見たいなんだ。ま、でも観光で来ているあんた達には関係ないからよ」
どうやら自分達の町のことだから自分達で何とかするつもりのようだ。いつのまにかに人だかりの規模も膨らんできているしここいらで去るのが無難だろう。
そう考えて去ろうとしたところで、先程まで後ろに下がっていたリリアが前に出てきた。
「あの、私達もお手伝い出来ませんか?」
彼女の献身的な思考が勝ったらしくこのトラブルを解決したいみたいだ。流石は聖女だな。と思い大地はリリアへと視線を移す。その横顔から見える瞳にはやる気の炎が……。
ん?あれ?どちらかと言うとナインテイルが見たいと瞳に書いてある気がするぞ?
「聖女様!?いけません。聖女様のお手を煩わせることなんて」
相手が誰だかわかった途端、おっちゃんは慌てて拒否しながら手をブンブンと振る。しかし、その程度で諦めるリリアではない。
「いえ。困っている皆様を見捨てるなんて私には出来ません!是非、お手伝いさせてください」
肉団子串屋のおっちゃんは流石に困る。何せリリアは王女であり聖女だ。もし話をして、その中で粗相があれば取り押さえられてもおかしくない程の存在なのだ。もちろんリリアだからこそそんな事はするわけもないのだが、リリアを理解していない人から見れば爆弾が話しかけてくるようなものである。
ただ、リリアとしてはそんな風に思わずにもっと気楽に話しかけてきてくれる程度を望んでいるのだが中々理解を得るのは難しい。
「ねぇ大地」
その声と共に大地の浴衣はくいくいっと引っ張られる。声で察していたが衣服を引っ張るのはレヴィアだ。
「どうした?」
短く声をかけると既に食べ終わった蒸し饅頭を包んでいた紙で口許を隠しながらレヴィアは言ってくる。
「アタシ……食べ物貰ったお礼がしたいのだけれど……」
その意味は十二分にわかる。つまり彼女もリリアが言うお手伝いに賛成なのだ。二人の御姫様がそう言うのなら後押しをするのが大人の役割だ。
「あー。店のおっちゃん悪いな。うちの姫ちゃんズがその気になってるから協力するよ」
「えっ!?」
明らかに顔がひきつる店のおっちゃん。そんなにリリアのことを怖がらないでやってほしいんだけどなぁ。
「ナインテイルはまた盗みにくると思うか?」
「あ、ああ。たぶん他の店でも盗むと思う」
「そうか……それなら別れて有力候補の店の近くではってるか。よく狙われる店を教えてくれ」
直接話すのがリリアではなく大地だったためかスムーズに店のおっちゃんからよく狙われる店を教えてもらえた。その場所がちょうどよく5箇所だったことで一人ずつ別れていく。
「クラリス。巻き込んで悪いな」
「ううん。気にしないで。お互い頑張ろうね!」
健気にも嫌そうな顔一つ見せないクラリスに感謝しつつ別れる。そうして各自が持ち場について少し離れたところから店を見張る。
直ぐに現れないのはしょうがないが……この行為は中々きつい。何がって?さっきから風に乗って美味しそうな臭いがやってくる事だ。
大地さん!大変です!
どうした?お店の料理でも食べてはしゃいでるのか?
何を馬鹿な事言ってるんですか!狐ちゃんが出たんですよ!私のお魚を持ってっちゃったんです!!塩焼きが……。
結局食べようとしてたのかよ!!取り敢えず俺もそっちに向かう!
レヴィアが疑われていると感じた大地はそのまま睨み返しながら言う。庇うような動作をしなかったのはレヴィアはそんなことをしていないと信じてるし、やましいこと等一つもないからだ。
だが、大地がいくらそう言って、堂々とした態度をとろうと信じるかは別なのだ。正直あまり騒ぎは起こしたくないものだが……レヴィアが疑われるなら仕方がない。
「はっはっは。大丈夫だ。嬢ちゃんが盗ったなんて誰も思っちゃいねえから」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。でも声から顔を思い出すことができず声が聞こえてきた方向へ振り向くとそこには肉団子串屋のおっちゃんが立っていた。
「あんたは肉団子屋の?」
「おう!しかし、この馬鹿がすまない。ほら!てめぇも謝れっ!!」
そう言って肉団子屋のおっちゃんは先ほど食べ物を盗まれた店主の頭をはたく。
「いてっ……そのすいません」
「ったく。お客様になんて顔するんだか。嬢ちゃんすまないな」
おっちゃんは腰を落としてレヴィアの視線に近づけてから頭を下げてくれる。そんなおっちゃんにレヴィアは横に首を振って答える。
「ううん。アタシは大丈夫よ。その、そちらの方は大丈夫なのかしら?」
頭をはたかれた店主を心配するれに心を打たれた店主は少しだけ涙ぐむ。
「くぅ。優しいねぇ。そうだ、これお詫びだけど食べてくれるかな?」
そう言って今まさに蒸し上がった饅頭を熱そうに一つだけ手にとってレヴィアへと差し出した。
「え?えと……」
ちらりと大地を見るのは受け取って良いのかどうかを確かめるからだが、大地は無言で頷いた。それだけで確りと意味が通じたレヴィアは喜び「あ、ありがとう」と言って受けとると一口かじる。
「ありがとな。ところでその食べ物を盗むってのはどんな奴なんだ?」
「ん?ああ。黄色いモンスターなんだが、ナインテイルって知ってるか?」
「ああ、もしかして尻尾が3つで足を怪我している奴か?」
温泉に浸かってたあいつかな?等と思いながら聞くとおっちゃんは知っていることに驚きながら頷いた。
「そうだ!そいつだよ。見たのか?」
「まあな。この辺に住みかがあるのか?」
「近くに森があるだろ?どうやらそこから来ている見たいなんだ。ま、でも観光で来ているあんた達には関係ないからよ」
どうやら自分達の町のことだから自分達で何とかするつもりのようだ。いつのまにかに人だかりの規模も膨らんできているしここいらで去るのが無難だろう。
そう考えて去ろうとしたところで、先程まで後ろに下がっていたリリアが前に出てきた。
「あの、私達もお手伝い出来ませんか?」
彼女の献身的な思考が勝ったらしくこのトラブルを解決したいみたいだ。流石は聖女だな。と思い大地はリリアへと視線を移す。その横顔から見える瞳にはやる気の炎が……。
ん?あれ?どちらかと言うとナインテイルが見たいと瞳に書いてある気がするぞ?
「聖女様!?いけません。聖女様のお手を煩わせることなんて」
相手が誰だかわかった途端、おっちゃんは慌てて拒否しながら手をブンブンと振る。しかし、その程度で諦めるリリアではない。
「いえ。困っている皆様を見捨てるなんて私には出来ません!是非、お手伝いさせてください」
肉団子串屋のおっちゃんは流石に困る。何せリリアは王女であり聖女だ。もし話をして、その中で粗相があれば取り押さえられてもおかしくない程の存在なのだ。もちろんリリアだからこそそんな事はするわけもないのだが、リリアを理解していない人から見れば爆弾が話しかけてくるようなものである。
ただ、リリアとしてはそんな風に思わずにもっと気楽に話しかけてきてくれる程度を望んでいるのだが中々理解を得るのは難しい。
「ねぇ大地」
その声と共に大地の浴衣はくいくいっと引っ張られる。声で察していたが衣服を引っ張るのはレヴィアだ。
「どうした?」
短く声をかけると既に食べ終わった蒸し饅頭を包んでいた紙で口許を隠しながらレヴィアは言ってくる。
「アタシ……食べ物貰ったお礼がしたいのだけれど……」
その意味は十二分にわかる。つまり彼女もリリアが言うお手伝いに賛成なのだ。二人の御姫様がそう言うのなら後押しをするのが大人の役割だ。
「あー。店のおっちゃん悪いな。うちの姫ちゃんズがその気になってるから協力するよ」
「えっ!?」
明らかに顔がひきつる店のおっちゃん。そんなにリリアのことを怖がらないでやってほしいんだけどなぁ。
「ナインテイルはまた盗みにくると思うか?」
「あ、ああ。たぶん他の店でも盗むと思う」
「そうか……それなら別れて有力候補の店の近くではってるか。よく狙われる店を教えてくれ」
直接話すのがリリアではなく大地だったためかスムーズに店のおっちゃんからよく狙われる店を教えてもらえた。その場所がちょうどよく5箇所だったことで一人ずつ別れていく。
「クラリス。巻き込んで悪いな」
「ううん。気にしないで。お互い頑張ろうね!」
健気にも嫌そうな顔一つ見せないクラリスに感謝しつつ別れる。そうして各自が持ち場について少し離れたところから店を見張る。
直ぐに現れないのはしょうがないが……この行為は中々きつい。何がって?さっきから風に乗って美味しそうな臭いがやってくる事だ。
大地さん!大変です!
どうした?お店の料理でも食べてはしゃいでるのか?
何を馬鹿な事言ってるんですか!狐ちゃんが出たんですよ!私のお魚を持ってっちゃったんです!!塩焼きが……。
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