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雪夜咲く、美人の笑顔に、満ち足りる
一大イベントがある日って起きたら眠気が消える事あるよね
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「え?」
怒られると思った。或いは呆れられると。だが、最初にリリアが聞いた大地の言葉は助けを呼ぶものだった。
何故?当然のようにその疑問が思い浮かぶ。『助けて』彼は確かにそう言った。ならば確実になにか困っている状況のはずだ。
その思考に思い至ると、ようやくリリアは回りを見ることにした。
大地さんの奥にはフルネールさんがいる。そのしぐさは何かを恥じらうように口許を少しだけ隠すように指を当てていた。
そのまま右に視点を動かすと……メイドのハンナが自分の服に手をかけている?
え?え?服を脱いでる!?何で……え??
「ハンナは何しているんですか!??……きゃあ」
あわてて立ち上がろうとしたところ、大地のパジャマを掴んでいたことを忘れていたリリアはバランスを崩して大地のほうへと倒れていった。
「いたた……ダイチさんごめんな……さ……い」
あまりにも近い距離。何度か大地に抱き上げて貰ったことはあるが、あれはどちらかというと大地が行動を起こしたものだから、恥ずかしさはあったものの耐えられた。
だが今のは不可抗力とはいえ自分から大地へと接近したのだ。顔から火が吹いたように真っ赤に染まる。
「きゃっ。リリアちゃん大胆ですね♪」
「リリア様!大丈夫ですか!」
二人の女性の対照的なコメントだが、もうどちらが言った言葉かはまるわかりだろう。
そして大地だ。
「気にしなくてもいいがリリアは大丈夫か?あと、取り敢えず服から手を離してくれ」
手の出しようがない。
今ここで手を貸そうなどとしたら驚き固まっているリリアをパニクらせる可能性があるから、彼女が落ち着くまで目を見て話すしか出来ない。
「はい……えと、そのごめんなさい」
リリアは手を離しつつ再び謝ってくる……大地の上で且つ近距離で。
「いや、それは今聞いたぞ?」
「いえ、大地さん。倒れたことではなく……その、勝手に隣で……」
あの夜は自分でもどうかしてたと思わざるを得ない程はしたない行いだった。勝手に大地のとなりにきて腕を枕にして服を掴みながら寝たのだ。
迷惑をかけた後ろめたさがリリアの言葉を遮る。本当なら確り言って謝らなければ……失礼だ。それがわかっているのに。
「焦ったのは確かだけどな。……リリアはゆっくり眠れたか?」
「え……っと」
どう答えようか悩む。睡眠的なことで言えば自分でも驚くほどぐっすり眠れた。それどころか花畑でゆっくり遊ぶ穏やかな日々を送っている。といういい夢まで見れたのだ。
そのまま言ってもいいのかな?でも、男の人の隣でゆっくり寝れたって言ったら……はしたないって思われないかな……。それなら嘘を――。
胸にズキリと痛みが走ったのはその単語を頭に思い浮かべた瞬間だ。なんとか表情に現さなかったもののあまり味わいたくはない。
「いい夢は見れたか?」
再び声をかけてくれた大地。もう嘘をつきたくないリリアはその言葉に乗っかるように正直に満面の笑顔で答える。
「はい!とてもいい夢が見れました。あの、ありがとうございます」
少しだけ頬を赤くしているのは勝手に隣で寝たことに恥じらいがでたからだろうと推測する大地だが、出来ればそれ以上に恥じらいを感じてほしいと思う場面がある。――それは布団を挟んでいるとはいえ、リリアが大地の上に乗っかっている今のことなんだが。
「どういたしまして」
と言うのは変な感じしかしないのだが、眩しいほどの笑顔でお礼を言われれば水を指したいと思えない。
「ところでリリア。助けてほしいんだ」
ようやく本題へはいれる。今までの流れをメイドが手を止めて見ていたのは助かる。既に全裸です……なんて事になっていたら大地が悪くなくても悪人扱いになってしまうからな。そしてこれからメイドを止めてもらわねばならない。
なぜなら、自分はリリアやフルネールを思うように好きにしてきた外道にされていて、そして、彼女もその毒牙にかける男。……と認識しているはずだ。
だから大地から何かを言うよりリリアから説明してもらった方が話は通るだろう。
「そう言えば先ほどもそういってましたね。どうしたんですか?」
あー、素直なリリア万歳。
「あそこにいるメイドを止めてくれ」
今も大地たちのやり取りを不思議そうに見続けているハンナに視線を向ける大地に続いてリリアも視線を移した。
そして思い出す。彼女が服を脱ごうとしていたことに。
「そうだ、ハンナさんはどうしたのですか?何で服を脱ごうと?」
リリアが大地の上から退くとハンナに近づいて聞いた。
その直球過ぎる質問にハンナは困り、少しだけ視線を外しながら答える。
「リリア様が……そちらの方に夜伽を強要されているのかと思い。せめて自分体で……少しでも……その」
そう言い淀んでいくハンナの言葉の中でリリアはたった一つの疑問を口にした。
「ハンナさん。夜伽って何ですか?」
無垢な表情のままリリアは首をかしげながら聞くとハンナは流石に驚いた。16歳といえどもう大人である。であれば、男と女の情事くらいは理解するのが普通だ。しかし、直ぐにリリアにその普通が当てはまらないと思いなおすがどう伝えればいいか困惑の色を出し始める。
そこに我らの女神様が目を光らせた。もしかしたら教えるのは良いタイミングなのではないかと。
「リリアちゃん。ちょっとこちらへ来てくれますか?あ、大地さんはあっちの隅っこに行ってください」
フルネールはリリアを呼ぶと同時に大地に向かって部屋の角を指さした。
「いや、それなら俺は外に出て――」
「ダメです」
大地の提案をピシャリと却下を下す。
「何で!」
「ダメだからです。いいですからさっさとあっちに行って窓でも眺めていてください」
いつもより体感5割増しの冷たさで言われて為す術が無くなった大地は部屋の端っこまで歩いて行くと、言われた通りに窓から青い空を眺めて思うのだった。
ああ、今日は大事な依頼なのに……何で朝から精神の消耗が激しいんだろう?
と。
そしてフルネールはリリアに耳打ちを始めた。夜伽についての……。
怒られると思った。或いは呆れられると。だが、最初にリリアが聞いた大地の言葉は助けを呼ぶものだった。
何故?当然のようにその疑問が思い浮かぶ。『助けて』彼は確かにそう言った。ならば確実になにか困っている状況のはずだ。
その思考に思い至ると、ようやくリリアは回りを見ることにした。
大地さんの奥にはフルネールさんがいる。そのしぐさは何かを恥じらうように口許を少しだけ隠すように指を当てていた。
そのまま右に視点を動かすと……メイドのハンナが自分の服に手をかけている?
え?え?服を脱いでる!?何で……え??
「ハンナは何しているんですか!??……きゃあ」
あわてて立ち上がろうとしたところ、大地のパジャマを掴んでいたことを忘れていたリリアはバランスを崩して大地のほうへと倒れていった。
「いたた……ダイチさんごめんな……さ……い」
あまりにも近い距離。何度か大地に抱き上げて貰ったことはあるが、あれはどちらかというと大地が行動を起こしたものだから、恥ずかしさはあったものの耐えられた。
だが今のは不可抗力とはいえ自分から大地へと接近したのだ。顔から火が吹いたように真っ赤に染まる。
「きゃっ。リリアちゃん大胆ですね♪」
「リリア様!大丈夫ですか!」
二人の女性の対照的なコメントだが、もうどちらが言った言葉かはまるわかりだろう。
そして大地だ。
「気にしなくてもいいがリリアは大丈夫か?あと、取り敢えず服から手を離してくれ」
手の出しようがない。
今ここで手を貸そうなどとしたら驚き固まっているリリアをパニクらせる可能性があるから、彼女が落ち着くまで目を見て話すしか出来ない。
「はい……えと、そのごめんなさい」
リリアは手を離しつつ再び謝ってくる……大地の上で且つ近距離で。
「いや、それは今聞いたぞ?」
「いえ、大地さん。倒れたことではなく……その、勝手に隣で……」
あの夜は自分でもどうかしてたと思わざるを得ない程はしたない行いだった。勝手に大地のとなりにきて腕を枕にして服を掴みながら寝たのだ。
迷惑をかけた後ろめたさがリリアの言葉を遮る。本当なら確り言って謝らなければ……失礼だ。それがわかっているのに。
「焦ったのは確かだけどな。……リリアはゆっくり眠れたか?」
「え……っと」
どう答えようか悩む。睡眠的なことで言えば自分でも驚くほどぐっすり眠れた。それどころか花畑でゆっくり遊ぶ穏やかな日々を送っている。といういい夢まで見れたのだ。
そのまま言ってもいいのかな?でも、男の人の隣でゆっくり寝れたって言ったら……はしたないって思われないかな……。それなら嘘を――。
胸にズキリと痛みが走ったのはその単語を頭に思い浮かべた瞬間だ。なんとか表情に現さなかったもののあまり味わいたくはない。
「いい夢は見れたか?」
再び声をかけてくれた大地。もう嘘をつきたくないリリアはその言葉に乗っかるように正直に満面の笑顔で答える。
「はい!とてもいい夢が見れました。あの、ありがとうございます」
少しだけ頬を赤くしているのは勝手に隣で寝たことに恥じらいがでたからだろうと推測する大地だが、出来ればそれ以上に恥じらいを感じてほしいと思う場面がある。――それは布団を挟んでいるとはいえ、リリアが大地の上に乗っかっている今のことなんだが。
「どういたしまして」
と言うのは変な感じしかしないのだが、眩しいほどの笑顔でお礼を言われれば水を指したいと思えない。
「ところでリリア。助けてほしいんだ」
ようやく本題へはいれる。今までの流れをメイドが手を止めて見ていたのは助かる。既に全裸です……なんて事になっていたら大地が悪くなくても悪人扱いになってしまうからな。そしてこれからメイドを止めてもらわねばならない。
なぜなら、自分はリリアやフルネールを思うように好きにしてきた外道にされていて、そして、彼女もその毒牙にかける男。……と認識しているはずだ。
だから大地から何かを言うよりリリアから説明してもらった方が話は通るだろう。
「そう言えば先ほどもそういってましたね。どうしたんですか?」
あー、素直なリリア万歳。
「あそこにいるメイドを止めてくれ」
今も大地たちのやり取りを不思議そうに見続けているハンナに視線を向ける大地に続いてリリアも視線を移した。
そして思い出す。彼女が服を脱ごうとしていたことに。
「そうだ、ハンナさんはどうしたのですか?何で服を脱ごうと?」
リリアが大地の上から退くとハンナに近づいて聞いた。
その直球過ぎる質問にハンナは困り、少しだけ視線を外しながら答える。
「リリア様が……そちらの方に夜伽を強要されているのかと思い。せめて自分体で……少しでも……その」
そう言い淀んでいくハンナの言葉の中でリリアはたった一つの疑問を口にした。
「ハンナさん。夜伽って何ですか?」
無垢な表情のままリリアは首をかしげながら聞くとハンナは流石に驚いた。16歳といえどもう大人である。であれば、男と女の情事くらいは理解するのが普通だ。しかし、直ぐにリリアにその普通が当てはまらないと思いなおすがどう伝えればいいか困惑の色を出し始める。
そこに我らの女神様が目を光らせた。もしかしたら教えるのは良いタイミングなのではないかと。
「リリアちゃん。ちょっとこちらへ来てくれますか?あ、大地さんはあっちの隅っこに行ってください」
フルネールはリリアを呼ぶと同時に大地に向かって部屋の角を指さした。
「いや、それなら俺は外に出て――」
「ダメです」
大地の提案をピシャリと却下を下す。
「何で!」
「ダメだからです。いいですからさっさとあっちに行って窓でも眺めていてください」
いつもより体感5割増しの冷たさで言われて為す術が無くなった大地は部屋の端っこまで歩いて行くと、言われた通りに窓から青い空を眺めて思うのだった。
ああ、今日は大事な依頼なのに……何で朝から精神の消耗が激しいんだろう?
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