初めての異世界転生

藤井 サトル

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王族からは逃げられない

それぞれの視点

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 全員が無事に谷の底へ降りる事が出来た。横幅はそれほど狭いわけではなく4人が並んで歩くこともできる程だ。ただ、崖に挟まれた道になっている為に上る事は階段以外からだと難しいだろう。もっとも大地の身体能力なら問題はなく登れるだろう。

「そう言えばリリア。グラネスさんは一緒じゃなくていいのか?」

「はい。用事もあるようだったので、ちょうど今日は別々なんです」

 そう言うこともあるのか。基本的にリリアにずっとくっついてるイメージがあるからな。

「ふふ。大地さん。今日はハーレムですね!!」

 フルネールの言葉を聞いて改めて面子を確かめる。女神に聖女に王女。確かに豪華なハーレムメンバーだ。そう、聞こえはいいメンバーだろう。でも、実際は……。

 王女――綺麗な女性。手を出したら処刑。なめた口を利いたら処刑。失礼があったら処刑。死がまとわりついてくるぜ。

 聖女――可愛い女の子。手を出したら牢屋。背は小さいが法衣の上からでもある程度わかる胸。しかし、人気者らしいから接近しすぎれば社会的に死ぬ可能性大。

 女神――美人であり視点を変えれば可愛く見える女性。背は大地よりやや低く、重力を無視して形が整っている大きな胸が最大の武器。だが、隙を見せるとあらゆる方向から貶めてくる。

 Q.何もできないハーレムに意味はありますか?
 A.無い(無慈悲)

 ハーレムだけど地獄のような面子だよ。

 地獄とはなんですか!こんなに綺麗で可愛い私たちが集まってるのに!!

 そんなアホ脳会話をしていたところにリリアが大地に近寄ってきた。

「ダイチさん。ダイチさんのお力について聞いてもいいですか?」

「ん?何が聞きたいんだ?」

「ずっと気になってたんですが、ダイチさんは精霊使いなのですか?」

 精霊使い?ってなんだ?

 すごい昔ですけど精霊を召喚して使役する人がいたんですよ。今では精霊と話せる人がいないどころか認識すらできる人がいませんけどね。

「ふむ。どうして俺が精霊使いだと思うんだ?」

「海龍の時も、砂漠から帰る時も召喚しているように見えたので……違うんですか?」

 つまり、リリアは俺が召喚したジェット戦闘機を精霊と思ったのか?

 たぶんそうだと思いますよ。リリアちゃんは大地さんが召喚した兵器なんて初めて見たでしょうし。

「期待を裏切って悪いが俺はその精霊使いってのじゃないな」

「そうなの……ですか。では、あのすごい鳥も馬車を引いた馬もダイチさんの魔法なんですか?」

 鳥とは……ジェット戦闘機のことかな?流石にヘリコプターのことではないよな。しかし、どう説明したものかなぁ。

「前に俺が別の世界から来たって言ったよな?」

 コクりと頷いて真面目に聞くリリアは「はい!」と返事をする。

「俺が召喚した物はだいたいその世界で作られた物なんだよ」

「……ダイチさんの世界ではあんな凄い物が作られてるんですね」

「ああ。もっとも本来は人が乗って操るものなんだが……」

「あの中に人が?」

 大地の話途中にリリアは考え始めた。その思考は鉄の鳥の内部を大きな箱と想像する。そして、その中に人間を立たせて目の前に魔力を込める球体状の操作盤をイメージする。

 そこでもう一つ気づいたことがある。

「あ!大変ですダイチさん!!」

「ど、どうした!?」

 その慌てた様子に大地も彼女の言葉を聞き逃さない様に真剣な表情で迎える。

「あの大きな鉄の鳥さんに人が乗ってたなら、海龍の戦いで大ケガを……」

 最後まで言えずに言葉を詰まらせるリリアだが、言いたいことは理解した。確かにジェット戦闘機は海龍に墜とされているがあの中には人が乗っていない。
 そして、今まさにその話をしていたはずなのだが思考の渦に潜ってしまっていたリリアには大地の声は届いていなかった。

「……リリア?俺の話は最後まで聞いてたか?」

「え?」

 少しキョトンとするリリアはそのうち大地が何か話していた事を耳の奥に貸すかに残る記憶が教えてくれる。

「えっと……」

 そして、自分は話の途中で大地の話を聞いてなかったことに気づくとリリアは恥ずかしそうに顔を赤くしながら「えへへ」と誤魔化しにはいる。

 素直じゃないリリアも可愛いな。

 フルネール。勝手に脳内で代弁したように話すのをやめろぉ!

 えー?せっかく素直じゃない大地さんが言いたいことを代弁してあげたのに!

「それじゃあもう一回言うが、俺の世界でのあの乗り物は人が乗って操作するんだが、フルネールからもらったこの魔法は都合よく俺の考えも反映してくれるんだ。だから、あのとき召喚した物は人が乗らずに動く様にしてあるから変な心配はしなくていいぞ?」

 ところどころ良くわからないところがあるけれど、少なくとも人が乗っていない事は理解したリリアは心配事が払拭されて表情を明るくさせる。

「それじゃあ誰も怪我していないんですね?」

「もちろんだ。流石に誰だろうと重症負うようなことさせたら夢見悪いからな」

「よかった……」

 油断してはならない。こういう話の終わりの時はいつも女神がくる。

 ではお望み通りに期待に応えましょう!

 脳内で声が聞こえた瞬間、後ろを振り向くがそこにフルネールはおらず、リリアの隣へ移動していた。

「よかったですね。大地さんが人を生け贄にするような人じゃなくて」

 リリアだけに聞こえる声でフルネールは囁くと、その言葉にリリアはドキッとする。と言うのも一瞬だけその事を考えてしまったからだ。もしかしたら、自分を助けるために誰かを犠牲にしたのかも。と。
 だが、そんなことは口が避けても言えない。と言うより言いたくはない。言ったら『自分リリアは大地をそんなことする人』と言う目で見てたと思われるからだ。

 それを知ったら大地に嫌われてしまうかもしれないと考えるとバレたくないのである。

「そ、そんなことは……」

 「ない」と言いたい。言いたいが女神に嘘をつくのか?と言う自問自答に答えを出せない聖女であるリリアは言葉をつまらせるしかない。

「ふふふ。女神である私はわかってますから必死に隠さなくてもいいんですよ?……大地さんにも知られたくないことも含めてね?」

 リリアはフルネールに振り向く。しかし、その表情は罪をおかして罪悪感に苛まれているように辛そうにしていた。

「リリアちゃん?二つ私から言いますと、嘘の一つや二つ、女の子ならシレッと出来るようにしなさい?」

 まさかの女神から嘘をつけるようになれと、そう教わりリリアは驚き先程の表情は一瞬で崩れ去る。

「もう一つはどうして大地さんに嫌われる事がそんなに怖いのか。それを考えて見てくださいね?だけど、こちらはもっと時間をかけて答えを出してください」

 一つ目はわかるが、二つ目については良くわからない。誰だって人に嫌われたくないのだから。
 リリアはフルネールの言葉に首をかしげながら思考の渦へ入り直していく。

「フルネール。リリアに何を言ったんだ?」

「んー。女の子としての心構え。ですかね?」

「何で疑問系なんだよ……」

 そんなやり取りをしていると後ろからついてきているアーデルハイドが笑い始める。

「何時もこんな感じなのか?」

「だいたいこんなだな」

「そうか。リリアはいい友人に恵まれたな」

「いい友人?王女様にはそう見えるのか。まぁギルド長やユーナさんはわかるけど、俺やフルネールはどう見ても悪影響しか及ぼしてないとおもうぜ?」

 大地の言葉にアーデルハイドはズイッと近づく。

 だから距離感!危機感!どうしてそう簡単に近づいてこれるんだよ!腕の位置気を付けろ俺!触れでもしたら牢屋か首か。

 必死ですね(笑)

 (笑)じゃねえよ!!

「あの?な、なんだ?」

「ふむ、ダイチは不思議だな。言葉は砕けてるのに私の事を王女『様』と呼ぶのだな」

「適当に生きてるんでな……直したほうがいいか?」

 少しだけ間があった。その間を感じれば感じるほど「やっぱこの話し方は不味かったか」と言う不安が募り冷や汗をかかせてくる。

 だが、アーデルハイドは口許をほころばせた。少しだけ笑みを浮かべる美女も悪くないのだが、その反応はどうとらえていいか彼女が何か話すまでは生きた心地がしないのだ。

「そうだな。それじゃあ王女様と言うのを直してもらおうか。私はアーデルハイドだ。何か別の愛称でもいいが敬称はつけるな」

 アーデルハイドが何を考えてそう言うのかわからない。わからないがつけるなと言ってくれるならそうするだけだ。こちとら堅苦しいのは苦手なんだ。

「それで良いならアーデルハイドと呼ばせてもらうが、いきなり不敬罪だかなんだかで牢屋行きにはしてくれるなよ?」

 大地に視線を向けるアーデルハイドはこの人間がどういう人柄なのかを見定める。

 自分が王女だと知りつつも言葉遣いは乱暴……とまではいかないが、かしこまってはいない。かといって蔑ろにしたり敵対されているわけでもない。

 今一掴めないのは大地が何を考えているか……その思考だ。王女である自分は今まで出会ってきた悪人はだいたい取り入ろうと画策してくる奴や明らかに敵対してくる奴。女だとなめてかかる奴や信頼を得ようと貢物をする奴。そうそう、自分を騙そうとしてくる阿呆もいた。

 だが、この男からはそのようなものは一切見えない。では、この人物は国に忠誠を誓う様な人物なのか。というとそうでもないのだろう。それは自分に対しての言葉遣いで明らかに違うとわかるからだ。

 そう、この男の距離感がわからない。と言うのが正しい見解だ。

 2度ほど試しに距離を近づけて見た。もちろん篭絡するつもりで……だ。自分の美貌であれば隙を見せれば襲ってくる男は山ほどいるだろう。襲ってこなければ逆に素早く離れる事もある。

 昔、何度か男をからかう為に距離を一気に近づけたことがある。結果は先述の様に手を出そうとしてくるか直ぐに引き下がるかだった。
 しかし、この大地と言う男はどちらでもない行動をするのだ。手を握り見つめても、体を寄せて近づいてもほかの男どもがしない行動ばかりである。2度目に躱されたことで女性に興味が無いのかとも考えたが顔を赤くしている事からそうでもないようだ。

 リリアはこの男を信頼しているようだ。だが、もしこの男がリリアを汚すような腐りきった男であるならば、恩人だろうと私は全力で排除しなければならない。――が、余計な事は考えずもう少し見守ろう。歪んだ視点では何も見えないから。

「アーデルハイド?」

 ずっと見続けてくるアーデルハイドにしびれを切らした大地は声をかける。するとアーデルハイドはハッと意識を戻したように急に動き出す。

「ああ。すまない。もちろん不敬罪にはしないから安心してくれ」

 その言葉を聞いてようやく大地は安心することができたのだが、何故かアーデルハイドは楽しそうに笑ってる。

 いかんな、今のタイミングでフルネールと重ねてみてしまいガチになるな。

 それはつまり……見惚れてしまうということですか?

 嫌な予感がすると言うことだ。

「それにしても私を王女と知りながら名前を呼び捨てされるのは中々に新鮮だな」

 しかし、危惧したようなことにならず今も楽しそうにしているアーデルハイドを見て、大地は素直な美人は良いものだと実感するのであった。
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