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不思議なアイテム。呪いの道具もその一つ
話が進まない会議は皆が興味ないからである
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「ワシは実は何年も前に死んでいるんじゃ」
話を始めた空中に浮かぶ仮面を見る四人。そんなシュールな場面で仮面が意味のわからないことを言い始めた。
全く興味がなく話を聞く気がないフルネール、意味がわからず首を傾げて頭に入ってなさそうなリリア、目を閉じてるグラネス。
これは話が進まなくなりそうだと思った大地は仕方なく質問してみることにした。
「死んでる?と言うか仮面に生き死にがあるのか?」
「ワシは元は人間じゃ。そして、この仮面は還魂の仮面といってな、魔法を施しておけば死後に魂となった時に一度だけ入れるのじゃ」
へんな仮面だな。
「それでジーさん……でいいのかわかんねえけど、そこに入って人を呪いたかったのか?」
「端的に言えばそうじゃのう」
「大地さん」
仮面の言葉の後、フルネールが優しく微笑みながらその名を呼んだ。
「よかったら仮面割りしませんか?布で目隠しして道具はその辺の人達から重くて大きい鈍器でも借りて」
いや、スイカ割りみたいに言うなよ……。
「だって、結局呪いたいだけじゃないですか。リリアちゃんも仮面割ってみたくありませんか?」
リリアを巻き込むなよ……。
「えと、フルネールさん。もう少しだけお話聞いてみませんか?」
リリアはそう言ってから仮面に振り替える。
「仮面さんはどうしてそんなことを?」
「うむ、この仮面は顔に張り付くことで人を呪い意識を乗っとることができるんじゃ」
「や――」
大地はフルネールの口許へ手を伸ばして彼女が喋るのを止めた。
「人を乗っ取って何をするつもりだったんだ?」
「そ、それは……」
仮面は言い淀む。その姿は良からぬ事を考えてそうな……。
「まさか、女の子でも襲うつもりか!?」
「そそそ、そんなことをするつもりはないぞ」
ガタリとフルネールが勢い良く立ち上がる。
「やはりやりましょう!大地さん!」
同じくガタリと勢い良く立ち上がる大地。
「まかせろ!渾身の一撃を叩き込んでやる!」
「ま、待ってください!まだちゃんと仮面さんのお話聞けてません」
チラリとリリアに視線を向けそうになったフルネールを大地は両手で彼女の頬を抑えて向かせないようにした。
「まて、フルネール」
こうした理由は言ってしまえばただの勘だ。すごく嫌な予感がした。
「ど、どうしました大地さん……」
「いや、やな予感がしただけで他に他意はない」
「そ、そうですか」
それだけしか言わないフルネールを見て、気のせいか、もしくは、未然に防げたか?
「それでは、リリアちゃん?この仮面は良くないものですよ?もしかしたら大地さんが危険だったかもしれません」
悟らせるように言うフルネール。不真面目さがないその言葉をリリアも黙って聞いている。
まぁ、確かに俺も呪われるつもりだった、体が乗っ取られてたかもしれないんだよな。
はい。なので、その事をリリアちゃんに伝えますよ?
ああ、良いんじゃないか?
では、そう言う感じで。
……まて、今の嫌な予感するんだが。
「もしかしたらリリアちゃんは乗っ取られた大地さんに教われてたかもしれないんですよ?きっと危険な大地さんはリリアちゃんにだきついて――」
「ストーーーップ!!!お前は何言ってんの!!」
「え?」
何に抗議しているのか本気でわからないと言ったようにフルネールは首を傾げた。
「私は危険な大地さんについてリリアちゃんに教えてあげたくて……リリアちゃんが大地さんによってあんなことやこんなことが……」
「おい!その言い方だと俺が危険人物に見えるだろー!!そこのちんちくりんからも湯気でてんじゃねえか!戻ってこいリリア」
顔を真っ赤にしながら呆然としているリリアには大地の声が届き――暴走を開始した。
「はっ!大地さんが……私に……抱きつく?……えとえと、お風呂は入ってきてるので大丈夫と言えばそうなのですが、でもでも、恥ずかしいと言いますか、あ、嫌ではないんですよ?ダ、ダダ、大地さんが私を必要としてくれることは、その、嬉しくはあるんですが、でも、ややや、やっぱりここでそのようなことは――」
「ほらほらどうしますー?」
暴走を続けるリリアを見てニヤニヤしながらフルネールは大地に大雑把に問いかける。
「どうしますー?じゃねえよ。グラネスさんは何でこんな時でも何も言わないんですか?」
「ん?俺か?リリアさんが楽しそうだしいいんじゃないか?」
このおっさん。意外と適当なことしか言わねぇぞ。
「あんた、目を閉じて何を考えてたんだ?」
「それはな。今夜の酒についてだ。甘い果実酒もいいんだが火酒もよい。果実酒ならこの前、大地とリリアさんでのんだ宿で飲むんだが、火酒なら違う場所が良くてな。そこは屋台なんだが肉が上手くて良く酒が合うんだ。油が少ない部位なんだが焼いた後にチーズが乗っかって足りない油分を補うんだよ。それが――」
「あんたが酒好きなのはよくわかったから!」
やべえぞ、このテーブル。ましかと思ってたグラネスさんもとんでもない人だったな。
そうですねぇ。まともなのは私だけですか。
ほざけ、どの口が言うんだ。何度も陥れようとしやがって。
いえいえ、微妙な加減でセーフになっていますでしょう?……つまりそう言うことです。あと、私も今の屋台で食べたいです。
俺も……依頼して稼ぎたいな。
……はい。
まぁせめてお前だけは布団で寝れるようにしないとな。流石に今日も地面というの嫌だろうよ。
……優しいんですね。ありがとうございます。でも、寝る場所は言うほど困ってませんよ?
そうなのか?でも地面だぞ?固いだろ?
ふふふ、大地さんが石畳のベッドって言うくらいですからね。そんな私は大地さんの腕の中で眠らせてもらえるんです。あ、これリリアちゃんに言ってみようかな。
いや、お前、その言い方はやらしいぞ?あと、リリアには言うな。
はーい。あと言い換えるとしたら――では大地さんの胸の中で眠らせて……こちらの方がいやらしくありません?まったく……エッチでしょうがない人ですね。大地さんは。
……腕でお願いします。
「お主らいい加減にワシの話をきけー!」
気が狂ったように四人が黙りこくりながら夢想にふけっていたことで仮面のジーさんがしびれを切らしてキレた。
「さっきから話してれば誰も聞きゃせん。これだから今時の若者は!」
俺、若くないんだけど。
それでも私よりは短いですよ?
女の子は黙ってなさい。
……はーい。
「わりぃな30歳若者で。んで、全然話進んでねえんだけど?」
「もう一度言うぞ?ワシが人を操りたいのは砂漠の地下にある帝国グランドバルニアに戻るためじゃ」
話を始めた空中に浮かぶ仮面を見る四人。そんなシュールな場面で仮面が意味のわからないことを言い始めた。
全く興味がなく話を聞く気がないフルネール、意味がわからず首を傾げて頭に入ってなさそうなリリア、目を閉じてるグラネス。
これは話が進まなくなりそうだと思った大地は仕方なく質問してみることにした。
「死んでる?と言うか仮面に生き死にがあるのか?」
「ワシは元は人間じゃ。そして、この仮面は還魂の仮面といってな、魔法を施しておけば死後に魂となった時に一度だけ入れるのじゃ」
へんな仮面だな。
「それでジーさん……でいいのかわかんねえけど、そこに入って人を呪いたかったのか?」
「端的に言えばそうじゃのう」
「大地さん」
仮面の言葉の後、フルネールが優しく微笑みながらその名を呼んだ。
「よかったら仮面割りしませんか?布で目隠しして道具はその辺の人達から重くて大きい鈍器でも借りて」
いや、スイカ割りみたいに言うなよ……。
「だって、結局呪いたいだけじゃないですか。リリアちゃんも仮面割ってみたくありませんか?」
リリアを巻き込むなよ……。
「えと、フルネールさん。もう少しだけお話聞いてみませんか?」
リリアはそう言ってから仮面に振り替える。
「仮面さんはどうしてそんなことを?」
「うむ、この仮面は顔に張り付くことで人を呪い意識を乗っとることができるんじゃ」
「や――」
大地はフルネールの口許へ手を伸ばして彼女が喋るのを止めた。
「人を乗っ取って何をするつもりだったんだ?」
「そ、それは……」
仮面は言い淀む。その姿は良からぬ事を考えてそうな……。
「まさか、女の子でも襲うつもりか!?」
「そそそ、そんなことをするつもりはないぞ」
ガタリとフルネールが勢い良く立ち上がる。
「やはりやりましょう!大地さん!」
同じくガタリと勢い良く立ち上がる大地。
「まかせろ!渾身の一撃を叩き込んでやる!」
「ま、待ってください!まだちゃんと仮面さんのお話聞けてません」
チラリとリリアに視線を向けそうになったフルネールを大地は両手で彼女の頬を抑えて向かせないようにした。
「まて、フルネール」
こうした理由は言ってしまえばただの勘だ。すごく嫌な予感がした。
「ど、どうしました大地さん……」
「いや、やな予感がしただけで他に他意はない」
「そ、そうですか」
それだけしか言わないフルネールを見て、気のせいか、もしくは、未然に防げたか?
「それでは、リリアちゃん?この仮面は良くないものですよ?もしかしたら大地さんが危険だったかもしれません」
悟らせるように言うフルネール。不真面目さがないその言葉をリリアも黙って聞いている。
まぁ、確かに俺も呪われるつもりだった、体が乗っ取られてたかもしれないんだよな。
はい。なので、その事をリリアちゃんに伝えますよ?
ああ、良いんじゃないか?
では、そう言う感じで。
……まて、今の嫌な予感するんだが。
「もしかしたらリリアちゃんは乗っ取られた大地さんに教われてたかもしれないんですよ?きっと危険な大地さんはリリアちゃんにだきついて――」
「ストーーーップ!!!お前は何言ってんの!!」
「え?」
何に抗議しているのか本気でわからないと言ったようにフルネールは首を傾げた。
「私は危険な大地さんについてリリアちゃんに教えてあげたくて……リリアちゃんが大地さんによってあんなことやこんなことが……」
「おい!その言い方だと俺が危険人物に見えるだろー!!そこのちんちくりんからも湯気でてんじゃねえか!戻ってこいリリア」
顔を真っ赤にしながら呆然としているリリアには大地の声が届き――暴走を開始した。
「はっ!大地さんが……私に……抱きつく?……えとえと、お風呂は入ってきてるので大丈夫と言えばそうなのですが、でもでも、恥ずかしいと言いますか、あ、嫌ではないんですよ?ダ、ダダ、大地さんが私を必要としてくれることは、その、嬉しくはあるんですが、でも、ややや、やっぱりここでそのようなことは――」
「ほらほらどうしますー?」
暴走を続けるリリアを見てニヤニヤしながらフルネールは大地に大雑把に問いかける。
「どうしますー?じゃねえよ。グラネスさんは何でこんな時でも何も言わないんですか?」
「ん?俺か?リリアさんが楽しそうだしいいんじゃないか?」
このおっさん。意外と適当なことしか言わねぇぞ。
「あんた、目を閉じて何を考えてたんだ?」
「それはな。今夜の酒についてだ。甘い果実酒もいいんだが火酒もよい。果実酒ならこの前、大地とリリアさんでのんだ宿で飲むんだが、火酒なら違う場所が良くてな。そこは屋台なんだが肉が上手くて良く酒が合うんだ。油が少ない部位なんだが焼いた後にチーズが乗っかって足りない油分を補うんだよ。それが――」
「あんたが酒好きなのはよくわかったから!」
やべえぞ、このテーブル。ましかと思ってたグラネスさんもとんでもない人だったな。
そうですねぇ。まともなのは私だけですか。
ほざけ、どの口が言うんだ。何度も陥れようとしやがって。
いえいえ、微妙な加減でセーフになっていますでしょう?……つまりそう言うことです。あと、私も今の屋台で食べたいです。
俺も……依頼して稼ぎたいな。
……はい。
まぁせめてお前だけは布団で寝れるようにしないとな。流石に今日も地面というの嫌だろうよ。
……優しいんですね。ありがとうございます。でも、寝る場所は言うほど困ってませんよ?
そうなのか?でも地面だぞ?固いだろ?
ふふふ、大地さんが石畳のベッドって言うくらいですからね。そんな私は大地さんの腕の中で眠らせてもらえるんです。あ、これリリアちゃんに言ってみようかな。
いや、お前、その言い方はやらしいぞ?あと、リリアには言うな。
はーい。あと言い換えるとしたら――では大地さんの胸の中で眠らせて……こちらの方がいやらしくありません?まったく……エッチでしょうがない人ですね。大地さんは。
……腕でお願いします。
「お主らいい加減にワシの話をきけー!」
気が狂ったように四人が黙りこくりながら夢想にふけっていたことで仮面のジーさんがしびれを切らしてキレた。
「さっきから話してれば誰も聞きゃせん。これだから今時の若者は!」
俺、若くないんだけど。
それでも私よりは短いですよ?
女の子は黙ってなさい。
……はーい。
「わりぃな30歳若者で。んで、全然話進んでねえんだけど?」
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