気違い博士(マッドサイエンティスト)邸宅の落とし穴外伝樹海編田中 聡

マッドサイエンティスト邸宅の落とし穴外伝Ⅲ樹海編田中 聡

マナ式ナノマシーン

おいらの趣味は　風吹とラノベ。

大月のアパートの中は　ラノベだらけだった。

特に　異世界転移転生物は　大好きで　
あっちゃんと　知り合う　きっかけとなった。

当然　引越しの時　捨てたりせず保養所に運んだ。

3往復したのは　それが原因だ。

あっちゃんは　あっという間に文字も覚えたので　おいらのラノベは全部読んでいる。

速読術と言うのか　バラバラと捲っただけで　頭に入るそうだ。

学術本やパソコンの検索などで　現代知識を手に入れ、異世界の知識や　素材を使い、ラノベで可能性を広めた　最強の頭脳なのだ。

しかも15歳と若い。

あっちゃんの目的は　魔法を使う事だ。

あっちゃんは　地球人と同じで　
心臓の近くに　魔核がない。

だから　オドを魔力に変換できないそうだ。

勇者は　異世界転移する時　心臓のそばに後付けで　魔核を付ける。

その時　太い魔力道が出来て　異世界の人より　いっぺんに　大量の魔力を流すことができる。

当然　マナ吸収能力も　凄いのだ。

あっちゃんが　目指してるのは　帰還だ。

地球から異世界転移すれば　勇者になれる。

あっちゃんが　地球に来た理論。

マナを寄せ付けない　ブルーメタルの
ドームの中で　マナを暴走させる。

その時　マナが異物と認定した　地球から来た勇者が中に居た。

これを実行するには　ブルーメタルの量が足りない。

勇者は危なくて　外に出せないし　他は異世界で　ドームを作る時　すべて　使ったのだ。

だから落とし穴は　強化ガラス製なのだ。

なので　ナノマシーンをマナで動かす
マナマシーンを開発したのだ。

マナマシーンは　オドで操るので、地球人でも　魔法が使える様になる。

ラボの実験で　あっちゃんが魔法を初めて使った時のみんなの喜び様　すごいものだった。

おいらも教えてもらって　手から火が出た時は驚いた。

マナマシーンが　二酸化炭素と同じ濃度ぐらいにあれば　後は慣れしだいだそうだ。