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いざ人里へ
36.反撃
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《前回のあらすじ》
狼の魔物 vs 上から落ちてきた零
炯と少年は木の上からどうやって助けよう
------------------------------------------------------------
「君、武器か投げれそうなの持ってない?!」
自分を助けようとした零が木から滑り落ちて狼に落下してしまい気が動転した炯は少年に大声で叫びかけた。
「ガチガチガチガチ.........」
少年は歯をガチガチと鳴らし恐怖して炯の声など耳に入らなかった。
自分もいずれ目の前で落ちた女の子みたいに魔物に食われて死んでしまう。追われてる魔物から一時的とはいえ助けられたが寿命が一時永くなった程度のこと。
冒険者が助けてくれたとホッとしていたのに非力な自分と対して変わらない"男女"2人組に絶望していた。
「...チッ!ねぇってば!」
肩を掴まれれば少年はビクッと肩を震わせて自分より大きな体躯の炯を見上げた。先程まで泣いていのに手で目を擦り泣き腫らした眼で声を荒らげる相手を前に、少年は恐怖で思ったように喋れず口をパクパクさせるしか出来なかった。
「あっ...あっ.......」
そもそも村から程近い森の入口付近で籠を1つ背に抱え食料や薪を取りに来ただけなのに...森の奥にいる筈の森狼に遭遇しこんな目にあうなんて思ってもみなかった。
「早くしないと零が...!」
この異世界に来てからというもの何だかんだ生き延びれてた。死にそうになってもどうにかなっている。今回も大丈夫だろ...というどこか一線引いたものがあった。本当の死の恐怖を目の前にして後悔した時にはとうに手遅れだとも気付かず。
俺がこの少年を助けようと提案しなければ...
零の言うように少年を囮にして村を探してればこんな事には...
俺のせいで...俺のせいで....
"このままじゃ零が死んでしまう...!"
最悪の展開を想像し不安に苛まれた炯は非力で愚かな己を殴りたかった。エリクサーは死者を蘇らせる事は出来ない。死んだら終わり。これはゲームじゃない、現実。
ぐるぐると色んな言葉が一瞬にして頭を巡るが今はとにかく時間が足りない。
side零
「うおおお!!!暴れるな!この...っ!」
炯が無い脳ミソをフル回転させてる頃、振り落とされないよう森狼の首にしがみついていた零は腰のダガーに手をやり引き抜こうとするが体勢の問題なのか思ったようにスルリと抜けず半ば無理矢理に引き抜けば無我夢中で狼の首へダガーを刺した。
「クソッ...!!死ね!死ね!!」
幾度と刺されても森狼は直ぐに息絶えること無く抵抗し暴れ続けた。森狼が振り落とそうとしても離すものかと零はしがみついたまま傷口の浅い所に刺さったダガーを更に奥へ奥へと深く刺した。引き抜いて何度も刺したり、森狼の首を引き裂くにはダガーの切れ味は悪く零の力も体力も足りずこれが精一杯であった。
振り落とそうと暴れていた森狼だが次第に動きが鈍くなり遂には横にバタリと倒れた。
「みぎゃっ!!痛い...あの狼め!ふざけんな!」
首にダガーが刺さったままの森狼が倒れた衝撃で零の手が森狼から離れてしまいズサァーっと地に身体を擦った。身体を打ち付けた痛みで腹が立つし、まだ奴隷を買う事も出来ていない。これからやりたいことが沢山あるのにこんな所で死んでたまるか!とアドレナリンが大量分泌されているきがする。
「畜生...!動け!動け!動け!!」
周囲に居た森狼達に襲われると思って身体を起こしもう一本のダガーを取り出して構えようとしたが手に力が入らない。紐とか丈夫な蔦などは都合よくないしどうしようかと考えあぐねていた。
幸い森狼達は一向に襲って来ない。様子を伺ってるのか分からないが好都合と思った。
「「.........。」」
森狼達はボスが死んでも次に強い個体がボスとならずボスを倒したこの"人間"が次のボスである...と。
自分達より強いボスを倒した奴に逆らおうとは思わない。
ジッと見つめたまま口を閉じ新しいボスの指示を待つ森狼達。
「なにかなかったっけ...なにか.....あっ!」
そんな事だとは梅雨知らず、ボスが死んで周囲の森狼が戸惑ってる内に皆殺しだ!と零は物騒な事を考え咄嗟にアイテムBOXに入れっぱなしにしていたゴブリンの腰布を思い出してダガーを握りしめた手にグルグルと巻き付け固定を試みた。汚いし結びにくいし悪臭がするが贅沢を言ってる場合では無い。
お陰で見た目こそ酷いもののどうにか握れるようにはなった。
「できた!これなら...皆殺しだぁ!!!」
零の気合いは充分...殺気を振り撒きながらまず1番近い森狼に向かって走り出した。充分に近付けば殆ど動かない森狼の首に向かってダガーで何度も何度も抜き刺しを繰り返した。
そもそも優雅な異世界生活を思い描いていたのに実際には肉体的にも精神的にもストレスや疲弊が溜まる生活でイライラし過ぎて禿げそうだと思っていた。
その鬱憤をここ数日ゴブリンにぶちまけていた。最初の頃こそ苦戦したものの今なら1体ずつであれば後ろから不意をついたりして服を血で汚すことも少なくなってきたのに...。
今日は狼共のせいで服はボロボロ、身体中打ち身や怪我により零はかなり怒っていた。気力だけで身体を無理に動かしているようだ。
「...ガゥ?!」
森狼達は犬よりも嗅覚に優れているので零の手に巻き付けられた布から放たれる...腐った卵をさらに発酵させたような悪臭に鼻が曲がりそうであった。思わず1歩後退りしてしまったが、零が近付くにつれドンドンと異臭が強くなってたまったものではなかった。首に零ダガーが刺さってズプリと音をたて血をダラリと垂らしたが幾度刺されようとも抵抗をろくにすることも無くその生命の灯火を消した。
「アオーン!」
他の森狼は死んで行った仲間を見て全滅を避けたのかはたまた悪臭に耐えきれなかったのか1匹が逃げ出すと残りの何匹かも後を追うように逃げていった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更新遅くなり申し訳ありません(。_。*)反省
今月中にあと1回位更新出来たらいいなぁと思ってます。
【告知】
先日漫画担当のきなこさんが漫画を数ページUPしましたので是非!
'異世界ハードモード'
辺りで調べたらすぐ見つかるかと思います(*´▽`*)
いやマジで良きです!特に神様見て欲しい(笑)
狼の魔物 vs 上から落ちてきた零
炯と少年は木の上からどうやって助けよう
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「君、武器か投げれそうなの持ってない?!」
自分を助けようとした零が木から滑り落ちて狼に落下してしまい気が動転した炯は少年に大声で叫びかけた。
「ガチガチガチガチ.........」
少年は歯をガチガチと鳴らし恐怖して炯の声など耳に入らなかった。
自分もいずれ目の前で落ちた女の子みたいに魔物に食われて死んでしまう。追われてる魔物から一時的とはいえ助けられたが寿命が一時永くなった程度のこと。
冒険者が助けてくれたとホッとしていたのに非力な自分と対して変わらない"男女"2人組に絶望していた。
「...チッ!ねぇってば!」
肩を掴まれれば少年はビクッと肩を震わせて自分より大きな体躯の炯を見上げた。先程まで泣いていのに手で目を擦り泣き腫らした眼で声を荒らげる相手を前に、少年は恐怖で思ったように喋れず口をパクパクさせるしか出来なかった。
「あっ...あっ.......」
そもそも村から程近い森の入口付近で籠を1つ背に抱え食料や薪を取りに来ただけなのに...森の奥にいる筈の森狼に遭遇しこんな目にあうなんて思ってもみなかった。
「早くしないと零が...!」
この異世界に来てからというもの何だかんだ生き延びれてた。死にそうになってもどうにかなっている。今回も大丈夫だろ...というどこか一線引いたものがあった。本当の死の恐怖を目の前にして後悔した時にはとうに手遅れだとも気付かず。
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零の言うように少年を囮にして村を探してればこんな事には...
俺のせいで...俺のせいで....
"このままじゃ零が死んでしまう...!"
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炯が無い脳ミソをフル回転させてる頃、振り落とされないよう森狼の首にしがみついていた零は腰のダガーに手をやり引き抜こうとするが体勢の問題なのか思ったようにスルリと抜けず半ば無理矢理に引き抜けば無我夢中で狼の首へダガーを刺した。
「クソッ...!!死ね!死ね!!」
幾度と刺されても森狼は直ぐに息絶えること無く抵抗し暴れ続けた。森狼が振り落とそうとしても離すものかと零はしがみついたまま傷口の浅い所に刺さったダガーを更に奥へ奥へと深く刺した。引き抜いて何度も刺したり、森狼の首を引き裂くにはダガーの切れ味は悪く零の力も体力も足りずこれが精一杯であった。
振り落とそうと暴れていた森狼だが次第に動きが鈍くなり遂には横にバタリと倒れた。
「みぎゃっ!!痛い...あの狼め!ふざけんな!」
首にダガーが刺さったままの森狼が倒れた衝撃で零の手が森狼から離れてしまいズサァーっと地に身体を擦った。身体を打ち付けた痛みで腹が立つし、まだ奴隷を買う事も出来ていない。これからやりたいことが沢山あるのにこんな所で死んでたまるか!とアドレナリンが大量分泌されているきがする。
「畜生...!動け!動け!動け!!」
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幸い森狼達は一向に襲って来ない。様子を伺ってるのか分からないが好都合と思った。
「「.........。」」
森狼達はボスが死んでも次に強い個体がボスとならずボスを倒したこの"人間"が次のボスである...と。
自分達より強いボスを倒した奴に逆らおうとは思わない。
ジッと見つめたまま口を閉じ新しいボスの指示を待つ森狼達。
「なにかなかったっけ...なにか.....あっ!」
そんな事だとは梅雨知らず、ボスが死んで周囲の森狼が戸惑ってる内に皆殺しだ!と零は物騒な事を考え咄嗟にアイテムBOXに入れっぱなしにしていたゴブリンの腰布を思い出してダガーを握りしめた手にグルグルと巻き付け固定を試みた。汚いし結びにくいし悪臭がするが贅沢を言ってる場合では無い。
お陰で見た目こそ酷いもののどうにか握れるようにはなった。
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零の気合いは充分...殺気を振り撒きながらまず1番近い森狼に向かって走り出した。充分に近付けば殆ど動かない森狼の首に向かってダガーで何度も何度も抜き刺しを繰り返した。
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その鬱憤をここ数日ゴブリンにぶちまけていた。最初の頃こそ苦戦したものの今なら1体ずつであれば後ろから不意をついたりして服を血で汚すことも少なくなってきたのに...。
今日は狼共のせいで服はボロボロ、身体中打ち身や怪我により零はかなり怒っていた。気力だけで身体を無理に動かしているようだ。
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森狼達は犬よりも嗅覚に優れているので零の手に巻き付けられた布から放たれる...腐った卵をさらに発酵させたような悪臭に鼻が曲がりそうであった。思わず1歩後退りしてしまったが、零が近付くにつれドンドンと異臭が強くなってたまったものではなかった。首に零ダガーが刺さってズプリと音をたて血をダラリと垂らしたが幾度刺されようとも抵抗をろくにすることも無くその生命の灯火を消した。
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