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探索活動
17.就寝
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「.ふ..ふぁ~あ....。」
「ふぁ...寝る?」
流石に疲れが出たのか欠伸が出て、零の欠伸に釣られて炯も欠伸が漏れた。目がしょぼしょぼとして擦り始めた。
「ん...。けどさ、下で寝てて魔物に襲われたらどうする?木の上の方が安全じゃないかな?」
互いに焚き火を見て交互に寝るのも考えたが疲れも取れないし、ビクビクと寝なきゃいけないから木の上の方が安全かと零は考えた。
「あー...それもそうだね。んじゃこの木でいいかな?」
言われてみれば確かにその通りだなと思ったので近くの木を見比べた。
炯の作った寝床は焚き火の材料にすればいいし、2人は傍にあった高くて太い木に登ろうとした。
炯は元の世界でも木登りが得意だったので、最初はスリッパで多少滑りはしたがアイテムBOXに片付けて、素足で登ればなんなくできた。
だがここで1つ問題が生じた。
「ん...んー...!!!とぅ!ぅ~....っ!!
零は木登りが得意でなかった。自分で提案しておきながらなんという体たらくであろう
《神:ざまぁwww》
ただでさえ得意でないのに身長が低くなって更に登りづらいからしょうがないかもしれないが...
「うぅ...またかよ...んーっ!」
上から眺めていると一生懸命登ろうとする零が可愛くて可愛くて仕方なくて炯はぷるぷると身体を震わせ悶えていた。
「むぅ!炯ってば!笑ってないで手伝ってよ!!」
「ご、ごめん。つい可愛くて。...よいしょっと!」
そう言って腕を伸ばして下にいる零の手をギュッと握り締めればグッと引っ張り上げたお陰でどうにか木に登ることも出来た。
「結構ゴツゴツしてて固いね、ところで...お...折れないかな?うぅ...高い」
「なら軽くジャンプしてみようか?よいしょっと...」
「え?!炯!!!ちょっと待っ...」
零が何か言おうとしていたが話を聞き終える前に炯は立ち上がり、太い枝の上に仁王立ちすれば身体を上下に動かし木を軽く揺らせば葉が擦れ合う音がする程度で耐久性に問題ないなと思ったが零がこっちを見てプルプルしていた。
「......け、炯のばかああああ!!いきなり揺らすなー!落ちるかと思ったじゃん!!!!」
炯は思い立ったら即行動。零は落ちないよう幹にしがみついていたが、木から滑り落ちないか冷や冷やしながら炯に文句を言いまくった。
「ごめんってば(笑)ほら、落ちないよう抱っこするからさおいでよ」
変態臭い発言が聞こえたが体格差があるから零を抱えて眠れそうなので提案をしたつもりだ。下心はないぞ!!!
だが零は笑ってる炯に先程の仕返しをすると心に決めていた。
「炯なんか知らない!!ふんだっ!」
「えー!!!そんな怒らなくていいじゃん」
両手を広げて待ち構えていた炯を無視してふて寝しようとする零に炯の腕は行き場を失った。
「......。」
「零ってば....あれ?零?寝たフリ?本当に寝た...?はぁ...明日までに機嫌治ってるといいなぁ」
こうして太い枝に凭れ掛かり2人は木の上で一夜を過ごした。
炯はスライムの詳細を伝え忘れ、零も炯がスイムと叫んでたけどなんの事かを聞き忘れていた。
「ふぁ...寝る?」
流石に疲れが出たのか欠伸が出て、零の欠伸に釣られて炯も欠伸が漏れた。目がしょぼしょぼとして擦り始めた。
「ん...。けどさ、下で寝てて魔物に襲われたらどうする?木の上の方が安全じゃないかな?」
互いに焚き火を見て交互に寝るのも考えたが疲れも取れないし、ビクビクと寝なきゃいけないから木の上の方が安全かと零は考えた。
「あー...それもそうだね。んじゃこの木でいいかな?」
言われてみれば確かにその通りだなと思ったので近くの木を見比べた。
炯の作った寝床は焚き火の材料にすればいいし、2人は傍にあった高くて太い木に登ろうとした。
炯は元の世界でも木登りが得意だったので、最初はスリッパで多少滑りはしたがアイテムBOXに片付けて、素足で登ればなんなくできた。
だがここで1つ問題が生じた。
「ん...んー...!!!とぅ!ぅ~....っ!!
零は木登りが得意でなかった。自分で提案しておきながらなんという体たらくであろう
《神:ざまぁwww》
ただでさえ得意でないのに身長が低くなって更に登りづらいからしょうがないかもしれないが...
「うぅ...またかよ...んーっ!」
上から眺めていると一生懸命登ろうとする零が可愛くて可愛くて仕方なくて炯はぷるぷると身体を震わせ悶えていた。
「むぅ!炯ってば!笑ってないで手伝ってよ!!」
「ご、ごめん。つい可愛くて。...よいしょっと!」
そう言って腕を伸ばして下にいる零の手をギュッと握り締めればグッと引っ張り上げたお陰でどうにか木に登ることも出来た。
「結構ゴツゴツしてて固いね、ところで...お...折れないかな?うぅ...高い」
「なら軽くジャンプしてみようか?よいしょっと...」
「え?!炯!!!ちょっと待っ...」
零が何か言おうとしていたが話を聞き終える前に炯は立ち上がり、太い枝の上に仁王立ちすれば身体を上下に動かし木を軽く揺らせば葉が擦れ合う音がする程度で耐久性に問題ないなと思ったが零がこっちを見てプルプルしていた。
「......け、炯のばかああああ!!いきなり揺らすなー!落ちるかと思ったじゃん!!!!」
炯は思い立ったら即行動。零は落ちないよう幹にしがみついていたが、木から滑り落ちないか冷や冷やしながら炯に文句を言いまくった。
「ごめんってば(笑)ほら、落ちないよう抱っこするからさおいでよ」
変態臭い発言が聞こえたが体格差があるから零を抱えて眠れそうなので提案をしたつもりだ。下心はないぞ!!!
だが零は笑ってる炯に先程の仕返しをすると心に決めていた。
「炯なんか知らない!!ふんだっ!」
「えー!!!そんな怒らなくていいじゃん」
両手を広げて待ち構えていた炯を無視してふて寝しようとする零に炯の腕は行き場を失った。
「......。」
「零ってば....あれ?零?寝たフリ?本当に寝た...?はぁ...明日までに機嫌治ってるといいなぁ」
こうして太い枝に凭れ掛かり2人は木の上で一夜を過ごした。
炯はスライムの詳細を伝え忘れ、零も炯がスイムと叫んでたけどなんの事かを聞き忘れていた。
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