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異世界転移
3.幼馴染出現
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神が指をパチンと鳴らした瞬間その場に居なかった幼馴染の炯が目の前に現れた。
「あーん。...は?ここどこ?」
炯は丁度食事中だった。晩御飯のハンバーグを食べようとしたら自室が一瞬にして知らない空間となったので慌てるのも必然だ。頭を横に振り周囲を見渡せば全身黒タイツの変質者と、唯一見知った幼馴染の顔があったので即ロックオンした。
「ヲイ、零。私食事中だったんだけど?これは一体どういうこと?!」
皿や箸をガチャンと置いて立ち上がれば零に一直線に詰め寄り肩をガシッと鷲掴みした。自分の置かれた現状に着いていけず零の肩を軽く揺らしながら問い詰める炯の口調はついつい早口になっていた。
「炯、やほー。この前ぶりー。暇してた?」
そんな慌てる炯に対して悪びれた様子を見せるどころか軽いノリで話しかける零はケラケラと笑っている。
「いや、今ご飯食べてたって言ったよね?なんなの?TV?ドッキリ?にしては本格的だけど...」
ツッコミを入れる炯が不安げに辺りを見渡して詳しい説明を求めようと零に向きなおったが...
「あーだこーだそういうわけだ!」
ノリで適当にあーだこーだそういうわけだと言えば炯の眉間に皺が入った。あ、やべ怒られるパターンだな。零は瞬時に思ったが言った後の祭りだ。
「なるほど....わかるかはげ!!めんどくさがらないで説明しなさい!!!!」
自分を揶揄うこの姿は零であると間違いないと思った炯は先程までの突然の出来事に不安だった心がプッツンときて変質者の存在を忘れて零を叱り始めた。
「ギャー!そんな怒らないでってば!冗談じゃん!!」
驚いて慌てる炯が面白すぎて揶揄う零であったがまさかここまで怒ると思わず逃げようとしたが既に肩を掴まれていたので逃げれる筈も無く...
「はぁー?怒るに決まってるでしょうが!!」
零の頬っぺを摘んで怒るものだから零の頬が伸びて痛そうだ。零と炯がギャーギャーしてる間ずっと神は空気と化していた。放置プレーですね、ハイ。
《あのー...えっと私から説明します。》
漸く神が間に入ったお陰で2人の動きがピタリと止まった。炯にこれ以上叱られないので少しホッとした零であったが...
「そもそも遅いよ神!もっと早く間に入ってくれよ!ていうかなんか私の時と態度違くない?!なんで炯には敬語で話してるの!!」
頬を軽く染めて手でスリスリと労る零はプンスカと神に抗議した。
「...なんなのこの変質者。零?前に言ったよね?知らない人に着いていっちゃいけないって。通報するよ。......あれ?電波が立ってない!?」
変質者に着いて行った零への怒りの矛先が変質者へ若干ズレたものの全身タイツをチラ見した炯は自分のスマホを取り出し即座に警察に掛けようとしたが繋がらない。苛立ちからかキッと神を睨みつけた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次回
幼馴染vs全身黒タイツ(神)
「あーん。...は?ここどこ?」
炯は丁度食事中だった。晩御飯のハンバーグを食べようとしたら自室が一瞬にして知らない空間となったので慌てるのも必然だ。頭を横に振り周囲を見渡せば全身黒タイツの変質者と、唯一見知った幼馴染の顔があったので即ロックオンした。
「ヲイ、零。私食事中だったんだけど?これは一体どういうこと?!」
皿や箸をガチャンと置いて立ち上がれば零に一直線に詰め寄り肩をガシッと鷲掴みした。自分の置かれた現状に着いていけず零の肩を軽く揺らしながら問い詰める炯の口調はついつい早口になっていた。
「炯、やほー。この前ぶりー。暇してた?」
そんな慌てる炯に対して悪びれた様子を見せるどころか軽いノリで話しかける零はケラケラと笑っている。
「いや、今ご飯食べてたって言ったよね?なんなの?TV?ドッキリ?にしては本格的だけど...」
ツッコミを入れる炯が不安げに辺りを見渡して詳しい説明を求めようと零に向きなおったが...
「あーだこーだそういうわけだ!」
ノリで適当にあーだこーだそういうわけだと言えば炯の眉間に皺が入った。あ、やべ怒られるパターンだな。零は瞬時に思ったが言った後の祭りだ。
「なるほど....わかるかはげ!!めんどくさがらないで説明しなさい!!!!」
自分を揶揄うこの姿は零であると間違いないと思った炯は先程までの突然の出来事に不安だった心がプッツンときて変質者の存在を忘れて零を叱り始めた。
「ギャー!そんな怒らないでってば!冗談じゃん!!」
驚いて慌てる炯が面白すぎて揶揄う零であったがまさかここまで怒ると思わず逃げようとしたが既に肩を掴まれていたので逃げれる筈も無く...
「はぁー?怒るに決まってるでしょうが!!」
零の頬っぺを摘んで怒るものだから零の頬が伸びて痛そうだ。零と炯がギャーギャーしてる間ずっと神は空気と化していた。放置プレーですね、ハイ。
《あのー...えっと私から説明します。》
漸く神が間に入ったお陰で2人の動きがピタリと止まった。炯にこれ以上叱られないので少しホッとした零であったが...
「そもそも遅いよ神!もっと早く間に入ってくれよ!ていうかなんか私の時と態度違くない?!なんで炯には敬語で話してるの!!」
頬を軽く染めて手でスリスリと労る零はプンスカと神に抗議した。
「...なんなのこの変質者。零?前に言ったよね?知らない人に着いていっちゃいけないって。通報するよ。......あれ?電波が立ってない!?」
変質者に着いて行った零への怒りの矛先が変質者へ若干ズレたものの全身タイツをチラ見した炯は自分のスマホを取り出し即座に警察に掛けようとしたが繋がらない。苛立ちからかキッと神を睨みつけた。
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次回
幼馴染vs全身黒タイツ(神)
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