【完結】忌子と呼ばれ婚約破棄された公爵令嬢、追放され『野獣』と呼ばれる顔も知らない辺境伯に嫁ぎました
「よくもぬけぬけと……今まで隠していたのだな」
昨日まで優しく微笑みかけてくれていた王太子はもういない。
双子の妹として産まれ、忌子、とされ、王家に嫁がせ発言力を高めるための『道具』として育てられた私、メルクール。
一つ上の姉として生きてきたブレンダが、王太子に私たちが本当は双子でという話をしてしまった。
この国では双子の妹ないしは弟は忌子として嫌われる。産まれたその場で殺されることもある。
それを隠して『道具』として育てられ、教育を施された私はまだ幸せだったかもしれないが、姉が王太子妃の座を妬んで真実を明かしてしまった。
王太子妃教育も厳しかったけれど耐えてきたのは、王宮に嫁ぎさえすればもうこの嘘を忘れて新しく生きることができると思ったからだったのに…。
両親、そして婚約していた事すら恥とした王室により、私は独身で社交性の無い、顔も知らない『野獣』と呼ばれる辺境伯の元に厄介払い、もとい、嫁ぐ事となったのだが、辺境伯領にいたのは淡い金髪に青い瞳の儚げに見える美青年で……?
※感想の取り扱いについては近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも別名義にて掲載予定です。
昨日まで優しく微笑みかけてくれていた王太子はもういない。
双子の妹として産まれ、忌子、とされ、王家に嫁がせ発言力を高めるための『道具』として育てられた私、メルクール。
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この国では双子の妹ないしは弟は忌子として嫌われる。産まれたその場で殺されることもある。
それを隠して『道具』として育てられ、教育を施された私はまだ幸せだったかもしれないが、姉が王太子妃の座を妬んで真実を明かしてしまった。
王太子妃教育も厳しかったけれど耐えてきたのは、王宮に嫁ぎさえすればもうこの嘘を忘れて新しく生きることができると思ったからだったのに…。
両親、そして婚約していた事すら恥とした王室により、私は独身で社交性の無い、顔も知らない『野獣』と呼ばれる辺境伯の元に厄介払い、もとい、嫁ぐ事となったのだが、辺境伯領にいたのは淡い金髪に青い瞳の儚げに見える美青年で……?
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一つ目ですが、第三王子が先鋒を切り国王を殺害、王妃と無理矢理子を成して、王妃も病によって弱体、おろすのも難しい体力なので一か八かで産むも亡くなる。子供にも当然、病気が移っていて、産婆から世話をする人などは、王妃や子供の体液に触れる事になり感染、どんどん王室周りは亡くなっていきます。(作中で具体的な病名は出していませんが、腸チフスという病気を参考にしています)
第二王子はそれを追って健康な者だけで進軍、返り血や食べ物にも気を使い、第三王子の兵を倒し、最終的に侵略に成功している第三王子を第二王子が討つ事で、国王として多くの人の反感を抑え込み玉座につく。第二王子と第三王子はそこまで考えての作戦だったため(第三王子は主治医がいて第二王子に討たれるために残っていた、第二王子は病から第三王子を解放するために討った)、第二王子はこの国の王となったので、双子の下の子を殺すという風習を作り第三王子の高貴さを(古墳などに一緒に埋蔵される方のようなイメージです)内心は讃えつつ、自分の地位を盤石にする為、また、元の自国よりは被害が少ないとはいえ病が蔓延した国の人口を抑えてこれ以上の蔓延を防ぐ為に、第三王子を悪役としてその様な手段をとりました。
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引き続きよろしくお願いします。
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