拾ったのはダンジョンコアでした！？

70話 小人達との戦いでした②

「あれは？」

『あれは小人達が使う魔法の一つです、マスター』

僕はピョコン達と小人達との戦いを見ていた。戦いを見ていると僕は小人達が魔法を使ったのでどんな魔法なのかダンジョンコアに聞いてみた。

『小人達は多種多様な魔法を使うことができると言われています、マスター』

「ん？その言い方だと…」

『はい、実際には小人という種族がたくさんの魔法の適性があるだけで小人一人一人がたくさんの属性の魔法を使うことは出来ないのです、マスター』

小人はたくさんの魔法の適性を持っている種族だが、小人1人には一つの魔法の適性しかなく一つの魔法しか使えないのだそうだ。だから実際には多種多様な魔法を操る種族ではなく、多種多様な魔法適性を持つ種族ということになるとダンジョンコアは教えてくれた。

『小人は一つの魔法しか使えませんが、その分その魔法に対してのエキスパートになり、人数が集まればたくさんの魔法のエキスパートの集団になります、マスター』

一人では一つの魔法しか使えない小人だが、人数が集まればそんなことは関係がなくなってしまう。そして弱点に思える種族の特性も多種多様な魔法の適性を持つ小人が何人も集まれば強力な武器となりかわる。

『ですが、元々の小人達は戦闘を好まない性格なので戦闘力に関しては低いと思われます、マスター』

小人達は戦闘を好まない性格のようで魔法を戦うものではなく生活を便利にするものとして使っているようで身を守るための魔法は使えるが攻撃するための魔法は全然使えないようなのだ。

「そうか、それじゃ仲間に出来ないかな？」

『小人達を仲間にですが？マスター』

「うん、そうだよ」

僕は小人達の話を聞いて仲間に出来ないかと考えた。小人達の多種多様な魔法でこの島を持って快適に便利になるように開拓できると思ったからだ。この島では普通に生活できるようにまで開拓することは出来ている。だが逆に言えば普通に生活するようにしか出来てないのだ。だから小人達に協力してもらい、もっと楽しくなるような快適になるようなものを作り上げていきたいと思ったのだ。

『確かにそれは名案ですね、マスター』

ダンジョンコアも僕の意見に賛成のようだ。

『戦いが終われば小人達と交渉することといたしましょう、マスター』

「そうだね、それじゃ準備をしてくるよ」

僕は小人達との交渉に向けて準備を始めることにした。