38 / 50
白水君
しおりを挟む
「藤木さんおはよう。」
うむ。今日も姿勢がいいね守山君。
「これ昨日約束してた漫画。どれがいいか迷ってお試しに3作持ってきた。読んだことあるかな?」
律儀な守山君は3作を2巻づつ持ってきたらしい。選ぶのも楽しかったそうだ。
「どれ?あーこれ全部気になってたやつだ。ありがとう守山君。じゃ、私のお勧めと交換ね。・・ただし・・この本には注意事項が一つだけあります。」
「注意事項?」
「そ、夜中に読むとお腹がすいて、本当に辛くなるから気を付けて。異世界料理・・例えば、コカトリスの香草焼きとかドラゴンテイルのシチューとかさ。食べたくっても、絶対食べれないし・・もう絶望感しかない。」
「くっ、くくっ。なんだよそれ・・。藤木さんだけなんじゃないの。」
食いしん坊万歳。
いーよ、我慢せずに笑ったら?
「へぇ。それ面白そう。・・僕にも貸して貰っていいかなぁ?」
ふんわり会話に入ってきたのは、同じクラスの白水君。
白水君はクラスで一番小さく華奢で、髪も肌も真っ白、目は深紅のアルビノの男の子だ。
日光に弱いらしく日傘をさして登校し、体育の授業もいつも見学。
「がんばれー。」と応援する姿は、そこいらの女子なんかより断然可愛い。
ふふっ、なんでこの学園は、こうも顔面偏差値が高いかね・・黄昏ちゃうぞぉ。
「いいよ。守山君が読んだら回すね。」
「うん。うちの父様も異世界漫画好きで一緒に読んでるんだぁ。楽しみにしてるね。」
へぇ・・金運アップのご利益で有名なあの神社のご神体がお父様ですか・・。
白い体に深紅の目・・なる程、白水君は白蛇さんなんだね。
・・・この学園、神様も来てるんだぁ。
うむ。今日も姿勢がいいね守山君。
「これ昨日約束してた漫画。どれがいいか迷ってお試しに3作持ってきた。読んだことあるかな?」
律儀な守山君は3作を2巻づつ持ってきたらしい。選ぶのも楽しかったそうだ。
「どれ?あーこれ全部気になってたやつだ。ありがとう守山君。じゃ、私のお勧めと交換ね。・・ただし・・この本には注意事項が一つだけあります。」
「注意事項?」
「そ、夜中に読むとお腹がすいて、本当に辛くなるから気を付けて。異世界料理・・例えば、コカトリスの香草焼きとかドラゴンテイルのシチューとかさ。食べたくっても、絶対食べれないし・・もう絶望感しかない。」
「くっ、くくっ。なんだよそれ・・。藤木さんだけなんじゃないの。」
食いしん坊万歳。
いーよ、我慢せずに笑ったら?
「へぇ。それ面白そう。・・僕にも貸して貰っていいかなぁ?」
ふんわり会話に入ってきたのは、同じクラスの白水君。
白水君はクラスで一番小さく華奢で、髪も肌も真っ白、目は深紅のアルビノの男の子だ。
日光に弱いらしく日傘をさして登校し、体育の授業もいつも見学。
「がんばれー。」と応援する姿は、そこいらの女子なんかより断然可愛い。
ふふっ、なんでこの学園は、こうも顔面偏差値が高いかね・・黄昏ちゃうぞぉ。
「いいよ。守山君が読んだら回すね。」
「うん。うちの父様も異世界漫画好きで一緒に読んでるんだぁ。楽しみにしてるね。」
へぇ・・金運アップのご利益で有名なあの神社のご神体がお父様ですか・・。
白い体に深紅の目・・なる程、白水君は白蛇さんなんだね。
・・・この学園、神様も来てるんだぁ。
0
お気に入りに追加
20
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる