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第五章 愛情
好きという気持ち
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恋は高校3年生になった。
高校生最後の夏、恋たちはちょっとした企画を考えていた。
「ねぇ、夏休みにキャンプいかない?」
「キャンプかぁ、お泊りで?」
「もちろん!高校生活最後だよ?夏だよ?楽しなきゃ」
「いいねぇ!どこ行く?」
「色々調べたんだけどね?ここの湖のキャンプ場なんかいいかもしれないね」
「でもなぁ、流石に保護者いないとだめでしょ」
「わたし達から保護者って言葉が出る様になるとはねぇ。思いもしなかったなぁ」
「確かにね」
恋たちは夏休みにキャンプの計画を立てて、あとは同行してくれる大人を探すだけになった。
「恋、まぁやんさんたちは来てくれないかな?」
「ん?まぁ兄と龍兄の事?」
「うん…」
恋の友達の麻衣子がモジモジしながら
「実はね…私、まぁやんさんの事が忘れられなくて…」
「……えぇぇぇぇ!」
「麻衣子、まぁやんさんの事狙ってるの?」
美紀がびっくりした顔で言った。
「狙ってるなんて言い方よくない!だって…あの時すごく頼もしくて、かっこよくて…もしまた会えたら、想い伝えようと思って…」
「ほんとに?麻衣子?ほんとに?」
恋が慌てふためいて聞いた。
「うん!本気!だって次いつ会えるかわからないじゃん!伝えないまま会えなくなるの辛いし、ダメ元でぶつかってみる」
「わたしも…龍弥さんに…逢いたい」
「美紀までぇ。わかりましたよ!聞いてみるから。でも来れないと思うよ!」
「恋!お願い!」
ふたりは恋に祈ってお願いした。
学校帰り、恋は一人で考え事をしていた。
(麻衣子がまぁ兄、美紀が龍兄…どうしよう…わたしもあれからまぁ兄の事が気になって仕方がない…もし、麻衣子の告白でまぁ兄が麻衣子と付き合ったら…わたし…どうしよう…)
考えごとをしながら学園に着いた。
「恋ちゃん、おかえり~」
(でも、まぁ兄だってもう大人だし、女子高生と付き合うなんて有り得ないよね)
「恋ちゃん?どうしたの?」
(ん?待てよ?女子高生付き合わないってことは、わたしとまぁ兄も脈がないって事になる?えぇ~そんなぁ~)
「恋ちゃん!」
「うわぁ!びっくりした!驚かさないでよ!佳奈さん」
「別に驚かしてないよ。恋ちゃんがぼぉーっとしてたんでしょ?」
「そっか…ただいま…」
「心ここにあらずって感じ…はは~ん!恋ちゃん、もしかして好きな人でも出来た?」
「はひ!まっなっ何いってんの!そんなわけ…」
「そんなわけあるわけね。じゃあ佳奈さんが相談に乗ってあげる!」
「えぇ~!」
「いいでしょ?女同士なんだし。こういうのは、大人の意見を聞くものよ」
「う~…言わなきゃダメ…?」
「言わなきゃご飯抜き!」
「そんなぁ~」
恋は着替えてから談話室でお茶を飲みながら佳奈さんに事の経緯を説明した。
「なるほど!キャンプねぇ。じゃあ麻衣子ちゃんと美紀ちゃんは、そのキャンプに一世一代の大勝負をかけるわけね。そして恋ちゃんは取り残されちゃって、どうしたらいいかわからないっという事ね」
「うん…」
恋は自分がまぁやんの事を気になっていることは伏せておいた。だが!
「それで、恋ちゃんは大事なまぁやんさんを取られないかと四苦八苦しているって事ね?」
「えぇ…まぁ……ん?ちょっと!何でわかったの?」
「そんなの…見てればわかるものぉ」
恋は関口さんに心の中を見透かされているようで怖かった。
「佳奈さん…わたし…どうしたらいい?」
「大丈夫!これは是非実践してもらおう!」
「キャンプを!」
「そう!ちょうど学園の夏イベント何やろうかと思ってたし、学園主催に恋ちゃんたちも参加するって形だったら、まぁやんさんたちも来てくれるかもしれないし。恋ちゃん達は保護者同伴でキャンプにいけるし!これすごいアイデアじゃない?」
「佳奈さん…もしかして…楽しんでない?」
「ん?何のこと?」
そして恋がまぁやんに連絡した。
『プルルル~プルルル~』
☎︎「もしもーし、恋か?元気してるか?」
☎︎「うん。まぁ兄は?」
☎︎「こっちは蒸し暑くてな。エアコン買っちゃったよ」
☎︎「そっかぁ」
☎︎「なした?何かあったか?」
☎︎「あのね?8月に学園のキャンプ大会があるんだ。美紀達も来るんだけど…まぁ兄来れる?」
☎︎「8月かぁ~。ちょっと待ってよ?」
☎︎「……おっ8月帰省出来そうだ!いけそうだぞ!」
☎︎「え?ほんと?やったー」
恋は7割嬉しいけど、3割不安だった。
☎︎「じゃあ詳細はメールする。またね?」
☎︎「おう!わかった!楽しみにしてるわ」
(まぁ兄は来るっと。麻衣子にメールしないと)
次は龍弥である。
☎︎『プルルル~プルルル~プルルル~』
☎︎「おう!恋!どうした?」
☎︎「龍兄、元気?」
☎︎「あぁ!今現場だけどな?どうした?」
☎︎「あのね?夏ってこっちに来られる?」
☎︎「あっ!ちょうど夏に帰ろうと思ってたよ」
☎︎「ほんと?実はねぇ、学園でキャンプを企画してて、来られるかなって思って」
☎︎「おっ!いいね!キャンプの飯って美味いからなー」
☎︎「そっか!わかった!じゃあ詳細決まったら連絡するね」
☎︎「オッケー!じゃあな」
(龍兄も来られそうっと美紀にメール。喜ぶ顔が目に浮かぶなぁ)
こうやって女子高校生が自由気ままに計画したキャンプが、思いかげずに大きな企画となった。
高校生最後の夏、恋たちはちょっとした企画を考えていた。
「ねぇ、夏休みにキャンプいかない?」
「キャンプかぁ、お泊りで?」
「もちろん!高校生活最後だよ?夏だよ?楽しなきゃ」
「いいねぇ!どこ行く?」
「色々調べたんだけどね?ここの湖のキャンプ場なんかいいかもしれないね」
「でもなぁ、流石に保護者いないとだめでしょ」
「わたし達から保護者って言葉が出る様になるとはねぇ。思いもしなかったなぁ」
「確かにね」
恋たちは夏休みにキャンプの計画を立てて、あとは同行してくれる大人を探すだけになった。
「恋、まぁやんさんたちは来てくれないかな?」
「ん?まぁ兄と龍兄の事?」
「うん…」
恋の友達の麻衣子がモジモジしながら
「実はね…私、まぁやんさんの事が忘れられなくて…」
「……えぇぇぇぇ!」
「麻衣子、まぁやんさんの事狙ってるの?」
美紀がびっくりした顔で言った。
「狙ってるなんて言い方よくない!だって…あの時すごく頼もしくて、かっこよくて…もしまた会えたら、想い伝えようと思って…」
「ほんとに?麻衣子?ほんとに?」
恋が慌てふためいて聞いた。
「うん!本気!だって次いつ会えるかわからないじゃん!伝えないまま会えなくなるの辛いし、ダメ元でぶつかってみる」
「わたしも…龍弥さんに…逢いたい」
「美紀までぇ。わかりましたよ!聞いてみるから。でも来れないと思うよ!」
「恋!お願い!」
ふたりは恋に祈ってお願いした。
学校帰り、恋は一人で考え事をしていた。
(麻衣子がまぁ兄、美紀が龍兄…どうしよう…わたしもあれからまぁ兄の事が気になって仕方がない…もし、麻衣子の告白でまぁ兄が麻衣子と付き合ったら…わたし…どうしよう…)
考えごとをしながら学園に着いた。
「恋ちゃん、おかえり~」
(でも、まぁ兄だってもう大人だし、女子高生と付き合うなんて有り得ないよね)
「恋ちゃん?どうしたの?」
(ん?待てよ?女子高生付き合わないってことは、わたしとまぁ兄も脈がないって事になる?えぇ~そんなぁ~)
「恋ちゃん!」
「うわぁ!びっくりした!驚かさないでよ!佳奈さん」
「別に驚かしてないよ。恋ちゃんがぼぉーっとしてたんでしょ?」
「そっか…ただいま…」
「心ここにあらずって感じ…はは~ん!恋ちゃん、もしかして好きな人でも出来た?」
「はひ!まっなっ何いってんの!そんなわけ…」
「そんなわけあるわけね。じゃあ佳奈さんが相談に乗ってあげる!」
「えぇ~!」
「いいでしょ?女同士なんだし。こういうのは、大人の意見を聞くものよ」
「う~…言わなきゃダメ…?」
「言わなきゃご飯抜き!」
「そんなぁ~」
恋は着替えてから談話室でお茶を飲みながら佳奈さんに事の経緯を説明した。
「なるほど!キャンプねぇ。じゃあ麻衣子ちゃんと美紀ちゃんは、そのキャンプに一世一代の大勝負をかけるわけね。そして恋ちゃんは取り残されちゃって、どうしたらいいかわからないっという事ね」
「うん…」
恋は自分がまぁやんの事を気になっていることは伏せておいた。だが!
「それで、恋ちゃんは大事なまぁやんさんを取られないかと四苦八苦しているって事ね?」
「えぇ…まぁ……ん?ちょっと!何でわかったの?」
「そんなの…見てればわかるものぉ」
恋は関口さんに心の中を見透かされているようで怖かった。
「佳奈さん…わたし…どうしたらいい?」
「大丈夫!これは是非実践してもらおう!」
「キャンプを!」
「そう!ちょうど学園の夏イベント何やろうかと思ってたし、学園主催に恋ちゃんたちも参加するって形だったら、まぁやんさんたちも来てくれるかもしれないし。恋ちゃん達は保護者同伴でキャンプにいけるし!これすごいアイデアじゃない?」
「佳奈さん…もしかして…楽しんでない?」
「ん?何のこと?」
そして恋がまぁやんに連絡した。
『プルルル~プルルル~』
☎︎「もしもーし、恋か?元気してるか?」
☎︎「うん。まぁ兄は?」
☎︎「こっちは蒸し暑くてな。エアコン買っちゃったよ」
☎︎「そっかぁ」
☎︎「なした?何かあったか?」
☎︎「あのね?8月に学園のキャンプ大会があるんだ。美紀達も来るんだけど…まぁ兄来れる?」
☎︎「8月かぁ~。ちょっと待ってよ?」
☎︎「……おっ8月帰省出来そうだ!いけそうだぞ!」
☎︎「え?ほんと?やったー」
恋は7割嬉しいけど、3割不安だった。
☎︎「じゃあ詳細はメールする。またね?」
☎︎「おう!わかった!楽しみにしてるわ」
(まぁ兄は来るっと。麻衣子にメールしないと)
次は龍弥である。
☎︎『プルルル~プルルル~プルルル~』
☎︎「おう!恋!どうした?」
☎︎「龍兄、元気?」
☎︎「あぁ!今現場だけどな?どうした?」
☎︎「あのね?夏ってこっちに来られる?」
☎︎「あっ!ちょうど夏に帰ろうと思ってたよ」
☎︎「ほんと?実はねぇ、学園でキャンプを企画してて、来られるかなって思って」
☎︎「おっ!いいね!キャンプの飯って美味いからなー」
☎︎「そっか!わかった!じゃあ詳細決まったら連絡するね」
☎︎「オッケー!じゃあな」
(龍兄も来られそうっと美紀にメール。喜ぶ顔が目に浮かぶなぁ)
こうやって女子高校生が自由気ままに計画したキャンプが、思いかげずに大きな企画となった。
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