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美青年はエスエムがお好き【ハロウィン番外編】
ご褒美 SIDE.KAORU
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「トリック・オア・トリートっていってみて」
「Trick or Treat?」
私の胸に甘えて擦り寄る彼を優しく撫でながら聞いてみると、やけに発音の良い「トリック・オア・トリート」が彼の口から飛び出した。時々やたら発音が良くなるので、恐らく彼は日本語以外も話せるのだろう。
ご褒美を取りに行くため彼から離れようと体を起こす。すると彼が口を開いて胸にぱくっと食いつき布を噛んだ。たぶん離れないでって意味なんだろうけど、形振り構わぬ甘えっぷりに自然と口角が上がる。頬を撫でて「すぐに戻るよ」と言うと渋々口を開けてくれた。
ベッド脇のサイドボードに準備していた赤い箱を開いて中の丸い物体を一つ摘む。
「ハッピーハロウィン! はい、あーん……」
そう言うと、彼はいつものように口をぱかっと開けた。無防備な赤い口内、綺麗に並んだ白い歯、そして薄いピンク色の舌。その柔らかそうな舌に一粒、丸いトリュフチョコレートを乗せる。
すぐ閉じた唇に指を挟まれた。指を抜くと追いすがり名残惜しそうに唇を突き出す姿に苦笑しながら様子を見る。
寝室にハーブティーのレモングラス、そして濃厚なチョコレートの匂いが漂う。
下顎を少し動かし、ゆっくり溶けていくトリュフチョコレートを味わう彼。最後に綺麗に張り出た喉仏が上下に動き唇をペロリと舐める姿を、私は味わうように観察し堪能する。
美青年は、食べる姿も大層美しい。ごちそうさまです。
「はぁ……これ、おいしいね。周りはちょっと苦いけど中は甘くてトロっとして濃い。……今日はHalloween?」
一呼吸置いて彼が尋ねてきた。その口ぶりから彼はどうやらハロウィンと言う言葉を聞いた事があるらしい。
「リーシュはハロウィン知ってるの?」
「知ってるよ。本で読んだ。元々はケルト人のお祭りで、今は子供がお化けの仮装をしてTrick or Treat! って言って大人からお菓子を貰うんだよね? 合ってる?」
「ふふっ、合ってる」
私の居た世界の事を勉強している彼は、意外と物知りだ。
「でも、僕は子供じゃないしお化けの仮装もしてないよ」
「……そうね。リーシュは大人だし、仮装してないね」
どうやら彼の知識は日本のお祭り的なハロウィンではなく、本場のハロウィンに偏っているようだ。いや、本来ならそれが正しい。日本のハロウィンはどちらかと言うと大人が仮装してハメを外す感じだから知らないほうがいいのかもしれない。
……そう考えると日本人らしくハメを外しすぎた今の自分の姿が恥ずかしくなってきた。
いや、そもそも私……着替える必要あったんだろうか……。
妖精はさまざまな物を人界から持ってくる。彼曰く物質を複製して持ってくるらしい。稀に複製に失敗して物体そのものを消してしまったりするようだけど。
で、色々持ってきた物は地下の倉庫に保管される。
無差別に彼らが複製して持ってくるので、時に高価な時計や用途不明の機械部品まで……倉庫には多種多様な物が乱雑に積み上げられていた。
その中を2週間前から整理していたら見つけたのが、今回使った鞭やハーネス。レザーパンツに首輪、手錠。そして今私が身に付けている服だ。
ハロウィンの季節にこんな物を見つけたら、思わず何かしたくなるのが人情。
普段私にくっついて離れない彼の目を盗んで、少しずつ準備をしたのだけど……。
「カオルさんは? 何で目隠し外してくれないの? 今、どんな格好してるの?」
「うっ。ちょっと大人として恥ずかしくなってきた……まってね。手錠外すから」
勘の良い彼は私が服を着替た事を察しているようだ。もう一回着替えに行こうか……いや、ここまで来て再び彼を放置するのは可哀想だ。開き直ってお祭り大好き日本人の矜持を見せようではないか。……ハロウィンの仮装なんて初めてしたんだけどね。
女は度胸。多少の滑稽さは愛嬌でカバー! よし!
目隠しはそのままに、椅子の後ろに回って膝をつき背凭れに通した手錠の鍵をエプロンのポケットから取り出し鍵を開ける。そうすると彼は自分で目隠しのネクタイを解いた。
少し気まずいけど、まあ仕方ない。
そーっと顔を上げると、こちらを向いた彼と目が合った。彼が少しだけ目を見開きパチパチ瞬きをする。そして、口角がゆっくり上がり目尻が少し垂れて、とろりと甘い笑顔になった。
「カオルさん可愛い。それはネコ耳?」
頷くと、彼は「立って!くるって回って!」なんて楽しそうに私の……少し間の抜けた仮装を上から下までじっくり眺め、大いに喜んでくれた。
どうやら異世界の美青年にもネコ耳は通じるらしい。さすがネコ様。世界共通の愛らしき生き物。
笑顔の彼を見ると、恥ずかしい。私にもまだ乙女の恥じらいがあったのか。いや、この恥ずかしさは「大人のくせにはしゃぎすぎ」と言う羞恥だ。
私の乙女心は死んでいるのかもしれない。
……彼と出会ってからの様々な出来事が走馬灯のように頭を駆け巡る。
思えばずいぶん人の道を外れてしまったものだ。
「ブラジャーはいつものなんだね」
私を見ながら器用に両足の拘束を解いた彼が、不思議そうな顔で首を傾げた。
「うーん。ブラウスもあったんだけど胸がきつくて入らなかったの。だからスカートとエプロンだけつけてみた……本当はネコ耳メイドのセットだったんだけど。変?」
「変じゃない!」
白いフリルのエプロンに黒いブラジャー、黒いミニスカートに黒い太腿までのストッキング。冷静に考えればなかなかの痴女ファッションだ。しかも頭にはネコ耳カチューシャ。スカートには尻尾もつけている。立ち上がった彼が、エプロンの上から私の胸を両手できゅっと寄せて、上から谷間を覗き込みながら胸の肉を優しく揉んだ。
「僕がブラウスのサイズ直していい? 下にあるの?」
「脱衣所にあるよ」
頷いた彼が、両手を私の背中に回し引き寄せ抱きしめた。
私も彼の胸に手を当てて肩に頬を寄せると、耳元に息がかかる。
「……来るの遅くなったの、それのせいじゃないよね? カオルさん、僕をずっと一人にしたの、何で?」
急に彼の声が低くなる。静かな呟きに何となく嫌な予感がした。
「えっと、放置プレイ?」
彼の変化に気付かない振りをして、テンションの高い声で答える。
「それは、僕を中途半端な状態で放置して欲望を煽るってこと? 遊び?」
「まあ、そうかな」
軽い調子で答えるも、重い空気を拭い去れない。いや、益々緊張感が高まっている気がする……。
「……僕はね、カオルさんがしたいなら本当は何でもいいんだ。殴られても蹴られても罵倒されても。何でも嬉しいと思う」
「そ、それはさすがに……」
私は一体どれだけ凶暴な女と思われているの。今回のプレイだって自分の手を試しに叩いて痛くしないように細心の注意を払ったのに!
彼がどんな表情なのか気になって胸を押すと、背中に回っていた腕がすっと離れる。顔を上げると、いつも蕩けるような笑顔の美青年が完全に真顔になっていた。
怖い! 怖い! 美形の真顔、凄く怖いっ!!
一歩下がろうとした途端、ぐっと両手の手首を掴まれ引っ張られる。目と鼻の先に浮世離れした美しい顔が……しかも無表情!
「……でも、一つだけ絶対に許せないことがあるみたい。カオルさん。僕を放置する遊びはしないで。僕はずっと一人だったから……二度と一人になりたくない。だからね、今、凄く怒ってる」
静かな声で怒りを訴える彼はもはや人間とは思えない。あ、人間じゃないけど。ああ、もうそんな事はどうでもいい!
とにかく私は、彼の、とんでもない地雷を踏み抜いてしまったようだ。
「悪気があってやったことじゃないって知ってる……だけど、カオルさんに分からせなきゃいけないと思うんだ。僕が本当はどんな生き物なのか。精霊って我侭で支配欲が強い横暴な存在なんだよ」
いつもはキラキラ光を反射して豊かに表情を変える水色の瞳が、今はまるで無機質なガラス玉みたいに見える。
「ご褒美の反対って、お仕置きかな?」
無表情のまま小首を傾げる彼の不穏な言葉に、返事をする余裕も無い。
恐怖で固まっている私をじっと見つめる彼が不意に表情を変える。
ガラス玉のようだった瞳の色が濃くなり、光を反射して煌めく。目をすっと細めて口角がくいっと上がった。
「僕は、カオルさんが思ってるほど優しくないよ」
ペロリと自分の唇を舐めて微笑む彼は、知らない男の顔に見えた。
「Trick or Treat?」
私の胸に甘えて擦り寄る彼を優しく撫でながら聞いてみると、やけに発音の良い「トリック・オア・トリート」が彼の口から飛び出した。時々やたら発音が良くなるので、恐らく彼は日本語以外も話せるのだろう。
ご褒美を取りに行くため彼から離れようと体を起こす。すると彼が口を開いて胸にぱくっと食いつき布を噛んだ。たぶん離れないでって意味なんだろうけど、形振り構わぬ甘えっぷりに自然と口角が上がる。頬を撫でて「すぐに戻るよ」と言うと渋々口を開けてくれた。
ベッド脇のサイドボードに準備していた赤い箱を開いて中の丸い物体を一つ摘む。
「ハッピーハロウィン! はい、あーん……」
そう言うと、彼はいつものように口をぱかっと開けた。無防備な赤い口内、綺麗に並んだ白い歯、そして薄いピンク色の舌。その柔らかそうな舌に一粒、丸いトリュフチョコレートを乗せる。
すぐ閉じた唇に指を挟まれた。指を抜くと追いすがり名残惜しそうに唇を突き出す姿に苦笑しながら様子を見る。
寝室にハーブティーのレモングラス、そして濃厚なチョコレートの匂いが漂う。
下顎を少し動かし、ゆっくり溶けていくトリュフチョコレートを味わう彼。最後に綺麗に張り出た喉仏が上下に動き唇をペロリと舐める姿を、私は味わうように観察し堪能する。
美青年は、食べる姿も大層美しい。ごちそうさまです。
「はぁ……これ、おいしいね。周りはちょっと苦いけど中は甘くてトロっとして濃い。……今日はHalloween?」
一呼吸置いて彼が尋ねてきた。その口ぶりから彼はどうやらハロウィンと言う言葉を聞いた事があるらしい。
「リーシュはハロウィン知ってるの?」
「知ってるよ。本で読んだ。元々はケルト人のお祭りで、今は子供がお化けの仮装をしてTrick or Treat! って言って大人からお菓子を貰うんだよね? 合ってる?」
「ふふっ、合ってる」
私の居た世界の事を勉強している彼は、意外と物知りだ。
「でも、僕は子供じゃないしお化けの仮装もしてないよ」
「……そうね。リーシュは大人だし、仮装してないね」
どうやら彼の知識は日本のお祭り的なハロウィンではなく、本場のハロウィンに偏っているようだ。いや、本来ならそれが正しい。日本のハロウィンはどちらかと言うと大人が仮装してハメを外す感じだから知らないほうがいいのかもしれない。
……そう考えると日本人らしくハメを外しすぎた今の自分の姿が恥ずかしくなってきた。
いや、そもそも私……着替える必要あったんだろうか……。
妖精はさまざまな物を人界から持ってくる。彼曰く物質を複製して持ってくるらしい。稀に複製に失敗して物体そのものを消してしまったりするようだけど。
で、色々持ってきた物は地下の倉庫に保管される。
無差別に彼らが複製して持ってくるので、時に高価な時計や用途不明の機械部品まで……倉庫には多種多様な物が乱雑に積み上げられていた。
その中を2週間前から整理していたら見つけたのが、今回使った鞭やハーネス。レザーパンツに首輪、手錠。そして今私が身に付けている服だ。
ハロウィンの季節にこんな物を見つけたら、思わず何かしたくなるのが人情。
普段私にくっついて離れない彼の目を盗んで、少しずつ準備をしたのだけど……。
「カオルさんは? 何で目隠し外してくれないの? 今、どんな格好してるの?」
「うっ。ちょっと大人として恥ずかしくなってきた……まってね。手錠外すから」
勘の良い彼は私が服を着替た事を察しているようだ。もう一回着替えに行こうか……いや、ここまで来て再び彼を放置するのは可哀想だ。開き直ってお祭り大好き日本人の矜持を見せようではないか。……ハロウィンの仮装なんて初めてしたんだけどね。
女は度胸。多少の滑稽さは愛嬌でカバー! よし!
目隠しはそのままに、椅子の後ろに回って膝をつき背凭れに通した手錠の鍵をエプロンのポケットから取り出し鍵を開ける。そうすると彼は自分で目隠しのネクタイを解いた。
少し気まずいけど、まあ仕方ない。
そーっと顔を上げると、こちらを向いた彼と目が合った。彼が少しだけ目を見開きパチパチ瞬きをする。そして、口角がゆっくり上がり目尻が少し垂れて、とろりと甘い笑顔になった。
「カオルさん可愛い。それはネコ耳?」
頷くと、彼は「立って!くるって回って!」なんて楽しそうに私の……少し間の抜けた仮装を上から下までじっくり眺め、大いに喜んでくれた。
どうやら異世界の美青年にもネコ耳は通じるらしい。さすがネコ様。世界共通の愛らしき生き物。
笑顔の彼を見ると、恥ずかしい。私にもまだ乙女の恥じらいがあったのか。いや、この恥ずかしさは「大人のくせにはしゃぎすぎ」と言う羞恥だ。
私の乙女心は死んでいるのかもしれない。
……彼と出会ってからの様々な出来事が走馬灯のように頭を駆け巡る。
思えばずいぶん人の道を外れてしまったものだ。
「ブラジャーはいつものなんだね」
私を見ながら器用に両足の拘束を解いた彼が、不思議そうな顔で首を傾げた。
「うーん。ブラウスもあったんだけど胸がきつくて入らなかったの。だからスカートとエプロンだけつけてみた……本当はネコ耳メイドのセットだったんだけど。変?」
「変じゃない!」
白いフリルのエプロンに黒いブラジャー、黒いミニスカートに黒い太腿までのストッキング。冷静に考えればなかなかの痴女ファッションだ。しかも頭にはネコ耳カチューシャ。スカートには尻尾もつけている。立ち上がった彼が、エプロンの上から私の胸を両手できゅっと寄せて、上から谷間を覗き込みながら胸の肉を優しく揉んだ。
「僕がブラウスのサイズ直していい? 下にあるの?」
「脱衣所にあるよ」
頷いた彼が、両手を私の背中に回し引き寄せ抱きしめた。
私も彼の胸に手を当てて肩に頬を寄せると、耳元に息がかかる。
「……来るの遅くなったの、それのせいじゃないよね? カオルさん、僕をずっと一人にしたの、何で?」
急に彼の声が低くなる。静かな呟きに何となく嫌な予感がした。
「えっと、放置プレイ?」
彼の変化に気付かない振りをして、テンションの高い声で答える。
「それは、僕を中途半端な状態で放置して欲望を煽るってこと? 遊び?」
「まあ、そうかな」
軽い調子で答えるも、重い空気を拭い去れない。いや、益々緊張感が高まっている気がする……。
「……僕はね、カオルさんがしたいなら本当は何でもいいんだ。殴られても蹴られても罵倒されても。何でも嬉しいと思う」
「そ、それはさすがに……」
私は一体どれだけ凶暴な女と思われているの。今回のプレイだって自分の手を試しに叩いて痛くしないように細心の注意を払ったのに!
彼がどんな表情なのか気になって胸を押すと、背中に回っていた腕がすっと離れる。顔を上げると、いつも蕩けるような笑顔の美青年が完全に真顔になっていた。
怖い! 怖い! 美形の真顔、凄く怖いっ!!
一歩下がろうとした途端、ぐっと両手の手首を掴まれ引っ張られる。目と鼻の先に浮世離れした美しい顔が……しかも無表情!
「……でも、一つだけ絶対に許せないことがあるみたい。カオルさん。僕を放置する遊びはしないで。僕はずっと一人だったから……二度と一人になりたくない。だからね、今、凄く怒ってる」
静かな声で怒りを訴える彼はもはや人間とは思えない。あ、人間じゃないけど。ああ、もうそんな事はどうでもいい!
とにかく私は、彼の、とんでもない地雷を踏み抜いてしまったようだ。
「悪気があってやったことじゃないって知ってる……だけど、カオルさんに分からせなきゃいけないと思うんだ。僕が本当はどんな生き物なのか。精霊って我侭で支配欲が強い横暴な存在なんだよ」
いつもはキラキラ光を反射して豊かに表情を変える水色の瞳が、今はまるで無機質なガラス玉みたいに見える。
「ご褒美の反対って、お仕置きかな?」
無表情のまま小首を傾げる彼の不穏な言葉に、返事をする余裕も無い。
恐怖で固まっている私をじっと見つめる彼が不意に表情を変える。
ガラス玉のようだった瞳の色が濃くなり、光を反射して煌めく。目をすっと細めて口角がくいっと上がった。
「僕は、カオルさんが思ってるほど優しくないよ」
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