上 下
15 / 39
生クリームにイチゴを添えて

僕を食べて

しおりを挟む
 落ち着かない……。
 繁殖期フェアリー・シーズンを無事完遂した僕たちは、めでたく……人間風に言うと、ふ、夫婦になった。
 僕も無事大人になれたし、妖精なのか精霊なのか分からない中途半端な存在から、ちゃんとした精霊になれた。
 おねぇさん……カオルさんも、3日間に及ぶ長期出産を終えて、元気に朝食を作っている。

 幸せいっぱいなんだけど……なんだけど。
 カオルさんの態度がよそよそしいと言うか、何と言うか。
 以前は、僕が朝食のお手伝いを申し出たら、抱きしめて頭を撫でてくれたのに……今は「ありがとう」だけで、抱っこも無しだし。いや、お礼はもちろん嬉しいんだけどね。彼女の役に立てるのは凄く嬉しい。
 でも、僕が近づくと、身構えられるというか……変な緊張感が漂っていると言うか……。

 もしかして、また何かしてしまったんだろうか?

 繁殖期フェアリー・シーズンが終わった直後。二度と変な薬を使わないとか、膣内射精は1日3回までとか、思った事を素直に言うのは控えて欲しいとか、一緒に暮らす上での注意事項を決められた。
 彼女が決めた事は、薬以外どれも守るのが難しいのだけど、今のところ何も違反はしていないはず。
 フラウのアドバイスを真に受けて、初めてのえっちで、色々おしゃべりしすぎたみたいで。それが彼女の気に障ったのだと思う。
 ……フラウがいなかったら、僕たちがこうやって笑ってる事もないのだから、感謝はしているけど、でも気に食わない。何であんな余計なアドバイスに、素直に従ってしまったんだろう。
 でも、思ったことを口にして、何もかも彼女に曝け出せる安心感や、興奮、快感を知ってしまうと、今さら我慢するのは難しくて。
 何を話したらいいのか、分からなくなるのも……良くないのかな。
 本当は初めて胎内に入った感動とか、その時の彼女がどれ程僕を魅了したのかとか、いっぱい伝えたいんだけど、言っちゃいけないらしい。
 僕の世界がひっくり返って、全ての中心が彼女になったあの瞬間。おっぱいに顔を埋めて射精した時の、優しく僕を導いてくれた、あの感動を……彼女と分かち合いたい。彼女に知ってほしい。そう思うのは、いけない事なんだろうか?
 誰でもない、彼女だからこそ、僕の感じた喜びの全てを言葉でちゃんと伝えたいし、ぼ、僕も聞きたいのだけど……。
 もしかして……本当は、それほど気持ち良くなかったのかなぁ。
 気持ちよかったのは、僕だけで、彼女には普通だったのかなぁ……。
 あ、だめだ。なんか、考えてたら目眩がしてきた。胸がズキズキする。
 何だか怖い……。
 僕は本当に、もう彼女無しじゃ生きれない身体になったんだ……。伴侶ってみんな、こんな風になるのかな。それとも、僕が色々ありすぎて、おかしくなってるだけなのかな。普通は肉体の成長に引っ張られて、精神も大人になるって言われているけど、僕は僕のままだし。
 いっそ彼女のお腹に入って産まれ直したい。
 人間みたいに10ヶ月以上も彼女のお腹の中で育ててもらえたら、最高に幸せなんだけど。
 ……いいな……妖精こどもは……彼女の胎内で育てて貰えて。
 僕は、僕の精子になりたい。

「リーシュ、お皿運んでくれる?」
「っあ、うん!」

 今日の朝食は、大好物のクリームたっぷりパンケーキ。
 精霊に共通した嗜好品があるとしたら、それは「甘いもの好き」だ。僕たちは人間のように食べ物で太る事がないから、余計いっぱい食べてしまうのかもしれない。
 こちらに来た時から、彼女も太らないのだけど、順番に説明しないと分からないと思うから、今は「太らないハーブティー」と一緒に甘いものを楽しんでいる。
 もちろん「太らないハーブティー」なんて存在しないけど。

「今日は妖精さんたちが、イチゴを持ってきてくれたから豪華だよー!」

 見ると、大粒のイチゴが綺麗に並んで透明な容器に入っている。白いシールがついた容器は、一目で妖精界にはない素材で出来ている物だと分かる。

「え、これどうしたの?」

 僕がその辺に漂っている妖精こどもたちに話しかけると、彼らはお互いの顔を見合わせて『もらった』と言って窓から飛び出して行ってしまった。

「あ、まって。誰から? ……?」

 まあ、人界でまた勝手に取ってきたのかな?
 そうこうしている内に、テーブルの端にはキラキラツヤツヤの大粒イチゴと、クリームを山のようにのせたパンケーキ。カモミールとレモングラスの香り漂うハーブティーが並んだ。
 二、三人が余裕で座れるベンチの椅子。長方形のテーブルを挟んで、向かいに椅子が三脚。飴色で統一した家具の差し色に、グリーンのクッションをいくつか置いてあるそのベンチは、彼女が座る場所だ。
 ベンチの横に椅子を置いて、彼女の斜め右、いわゆるお誕生日席に座るのが僕。
 いつも通りベンチの横に椅子を移動しようと、手を背もたれに掛けたままふと考える。

 今日も「あーん」は無いのだろうか……。

 一緒に暮らしはじめて覚えた習慣。まるで鳥たちの給餌みたいで、最初は何だか恥ずかしかったけど、蕩ける様な表情と優しい声で「あーん」をされると、魔法にかけられたみたいに口が勝手に開いてしまう。たまらなく幸せだった。
 彼女に食べさせてもらうと、同じ物を食べていたはずなのに、10倍は美味しく感じる。それに「あーん」と口を開ける彼女から、チラっと見える小さな白い歯や、ピンク色の柔らかそうな舌。「ん」の時にきゅっと閉じる唇は、ちょっぴりえっちで……いつもどきどきしてそわそわして、落ち着かない気持ちになった。
 膝の上に乗せられて優しく何度も「あーん」してくれたのに。上手に食べれたねっていっぱい褒めてもらえたのに……。
 またしてもらいたい。でも、あれから一回もしてもらってない。
 ……なんでだろう?
 あっ、もしかして、あれは大きい方がやるものなの? だったら、今度は僕が彼女にしたら、喜んでもらえる?

 そっか、僕は大きくなったから……抱っこも僕がする番なんだ。きっと、そうだ!

 さっそく普段彼女が座っている場所に腰掛けて、彼女が僕の膝の上に乗ってくれるのを待った。
 でも、彼女は僕と目が合うと何故か視線を逸らして、いつも僕が座るお誕生日席にするりと座った。

「え? あれ?」

 また何か間違えたのかな?
 戸惑いならが彼女の顔を見つめていると、フォークを持ちながら「いただきます」と言って、パンケーキを食べ始めてしまった。

「あの、カオルさん……。僕、何か間違えた?」

 恐る恐る聞くと、口に入れたパンケーキをもぐもぐ咀嚼して、ごくんと飲み込んだ彼女は「たまには席を替えるのもいいね。ちょっと新鮮」と何でもない事のように言った。そして、パンケーキをナイフで小さく切って口に運ぶ。

 僕は何だか泣きたくなった。いや、なんかもう、パンケーキを食べている姿も素敵だし、フォークを口に運ぶ仕草とか、唇についたクリームを舌でペロッと舐める所なんか、えっちで可愛くて仕方ないんだけど。
 そんな姿を見ても心が躍らないくらい、もどかしくて悲しくなった。
 変だな。上手く自分の気持ちをコントロールできない。

 チラリと僕を見上げた彼女が、目を真ん丸く見開いた。
 それから視線を彷徨わせて、膝に置いたナプキンを持って僕の頬にそっと当てた。
 どうやら僕の目から涙が零れていたみたい。恥ずかしい……。こんな事で泣くなんて。ぜんぜん気が付かなかった。

「どうしたの? 具合悪いの?」

 彼女が優しい声で、僕を見て声を掛けてくれる。


 ……僕を……心配してくれている!

 そっと柔らかくて小さな手で、額をぺたっと触ってくれた。

 あれ、嬉しい! 嬉しいっ!!
 どうしよう……、さっきまで本当に悲しかったのに、彼女が僕を気にかけてくれただけで、嬉しくて幸せで叫び出してしまいそう!
 触れられた額が熱い。顔が熱い。何だか息も苦しいし本格的におかしくなってしまったのかな。でも、幸せ。彼女に気遣ってもらえて、胸がいっぱいで……この気持ちを分けたい。彼女にこの気持ちごと食べてもらいたいっ!

「おいしいパンケーキになりたい!」
「は?」

 あああ、違う。カオルさんを抱っこして、いっぱい褒めて、僕と同じ幸せを感じてほしかったんだった。

「間違った。あの、カオルさんにあーんがしたいです!」

 怪訝な顔で見られるけど、何となく笑って誤魔化した。やっぱり食べたいとか、食べられたいとか思った事を口にしたら、注意事項に違反してしまうのかもしれない。気を付けないと。

「……わかった。はい、あーん」
「あ、いや、そうなんだけど、そうじゃなくて!」

 彼女は席に座ったまま、ぱかっと口を開けた。焦って身体ごと彼女の方を向いたら、テーブルの脚に膝をバコッとぶつけた……痛い。
 まだ身体の大きさに慣れていないから、最近あちこちぶつけてしまう。心配そうに僕の顔を覗き込む彼女に「大丈夫」と言って、ガタゴトとテーブルを前に出して、膝が当たらないように調節した。
 振動でお皿からイチゴが一粒、テーブルの上にコロコロ転がったのを、とりあえずフォークでプスっと刺して、自分の口の中に放り込む。
 適当に噛んで急いでゴクンと飲み込んでから、もう一度改めて、彼女に伝えてみる。

「ここに、座って欲しいの。それで、あーんさせてほしい」
「……え、そこ?」

 真剣な顔で自分の右太ももの上を、ぽんぽん叩いた。彼女は何度も僕と、太ももを見比べていたから「ここ」とまた、膝を叩く。

「……わかった。分かったから、あまり見ないでね」

 ふわっと彼女の頬がピンク色になって、どきっと心臓が跳ねた。あ、やっぱり僕と同じで、恥ずかしいのかも……でも「分かった」って言ってくれた。嬉しい。
 どうしよう、鼓動が早くなって息苦しくなってきた。
 彼女が立ち上がって僕の両足の間に移動する。少し屈んで、スカートの後ろを膝裏につけるように手で押さえてから、右の太ももにゆっくりお尻をつけた。
 その仕草が、ものすごく色っぽくて……思わず唾をゴクンと飲み込む。
 座り心地を調整するように、もぞもぞ動いて、収まりの良い所に座れたのか、ぴたっと彼女の動きが止まる。動く度にふわっと石鹸の良い匂いがして、益々鼓動が早くなってきた。まるで全身が心臓になったみたい。
 これでいい? と窺う彼女の頬は、さっきより赤くて、ぷるっとした柔らかそうな唇が、ちょっとだけ開いている。
 そして、頬に落ちた短い髪を、自然な仕草で耳にかける動作が、僕の心臓に追い討ちをかけ、顔が燃えるように熱くっていたたまれない。
 思い切ってパンケーキの上のクリームを、左手のフォークで掬い、彼女の口にそろそろと近づける。

「……は、はい、あーん」

 震える手の振動がフォークに伝わって、クリームがフルフル揺れている。

「あー……」

 唇が開いて、真っ白い生クリームをのせたフォークが、彼女の真っ赤な口内に吸い込まれた。思わず僕も口を開いて、その姿を凝視する。

「んっ」

 口を閉じたと同時に鼻から抜けるような声が漏れ聞こえた。

 な、なに……これ……。
 え、あーんって……こんなにえっちな事なの!?

 僕は……ズボンに膨れた股間が擦れて、痛くなるほど勃起してしまった。
 あれ? 僕がおかしいの? でも、でも、凄い……あ、クリームが唇についてる。え、えっちだ。カオルさんが、えっちすぎる!

「ぼく、カオルさんに食べられたい!」
「え、今度は何プレイ!? 嫌な予感しかしないんだけど!」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、 快楽漬けの日々を過ごすことになる! そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!? ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

腹黒王子は、食べ頃を待っている

月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。

[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。

ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい えーー!! 転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!! ここって、もしかしたら??? 18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界 私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの??? カトリーヌって•••、あの、淫乱の••• マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!! 私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い•••• 異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず! だって[ラノベ]ではそれがお約束! 彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる! カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。 果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか? ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか? そして、彼氏の行方は••• 攻略対象別 オムニバスエロです。 完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。 (攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)   

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話

もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。 詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。 え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか? え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか? え? 私、アースさん専用の聖女なんですか? 魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。 ※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。 ※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。 ※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。 R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。

【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!

楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。 (リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……) 遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──! (かわいい、好きです、愛してます) (誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?) 二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない! ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。 (まさか。もしかして、心の声が聞こえている?) リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる? 二人の恋の結末はどうなっちゃうの?! 心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。 ✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。 ✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜

茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。 ☆他サイトにも投稿しています

処理中です...